小野村割岳(931.7m)品谷山(880.7m)

 

★ひとこと   「広河原から早稲谷左尾根で小野村割岳を経てダンノ峠周回」

早稲谷左尾根の芦生杉


★行った日   2014年6月25日(水) 曇時々晴 単独

★コース

高槻4:47(R171、府道38、R477、府道38)=6:40広河原BS6:53→8:06P781 8:15→稜線出合9:04→9:34(931.7m)小野村割岳9:44→稜線出合10:11→10:48赤崎尾根分岐10:56→11:47佐々里峠11:52→品谷山分岐12:26→12:48(880.7m)品谷山12:55→品谷山分岐13:14→ダンノ峠13:34→13:53林道登山口14:02→14:33広河原BS14:39(府道38、R477(紅葉山トンネル迂回)、府道405、府道25、府道6)=高槻16:50

 芦生(あしう)杉に会いに京都北山の小野村割岳(おのむらわりだけ)だ。広河原から早稲谷(わさだに)左尾根で小野村割岳を経て佐々里(ささり)峠へ下り、品谷山(しなたにやま)を経由して周回の計画だ。京都から鞍馬街道を北上、花背を経て京都バス終点の広河原BSの広場に駐車だ。
 BS広場裏の墓地横から急坂に取り付く。急な植林帯を登り続けるとどこからともなく踏み跡が現れ、以降これをたどる。尾根上から広葉樹も現れ、ネット沿いに針広混交林の尾根筋を進む。やがて芦生杉の巨木が現れ始め、筋骨隆々の大木、古株に芽生えたブナの若芽、親の木を乗っ取ったブナなど、芦生杉の百態を楽しみつつ進むとP781のマーキングの多い迷い易いポイントだ。ここから尾根を直進せず、右へ直角に下ると尾根が現れる。アップダウンを繰り返しながら芦生杉の多い稜線の高度を上げていくと稜線出合だ。ここまで踏み跡程度だが、ここから良く踏まれた登山道だ。小野村割岳は稜線を東へ向うが、かつて(8年前)は踏み跡程度の尾根筋を半信半疑で歩いた記憶があるが、いまは迷う恐れのない踏み固められたしっかりした道が続く。P911の大木の所で右へ下り、ヤマボウシの多い尾根をたどると小野村割岳だ。山頂付近は5年前にはなかった山火事の焦げ跡があり、付近の古株や杉が枯死している。最近の落雷か?。山頂からの展望はあまり良くない。

     (広河原BS)         (BS裏の急坂を登る)       (急な植林帯を登り続ける)

(尾根上になると広葉樹が現れる)(ネット沿いに針広混交林を行く)  (芦生杉が現れる)

   (若木寄生の芦生杉)        (迷い易いP781)      (巨木のオンパレード)

      (稜線出合)         (P911で直角に曲がる)     (小野村割岳三角点)

     (山頂の火災跡)     (尾根ではヤマボウシが満開)  (広葉樹の森の稜線を行く)

 稜線を元へ戻り、早稲谷左尾根分岐を過ぎて、そのまま尾根を西進すると中空の焼けた杉巨木のある赤崎尾根分岐だ。そのまま尾根を西進、かつての芦生杉はそのままだが周りは明るくなり、鬱蒼とした深山の趣は皆無だ。気のせいか巨木が裸になって点在している感じだ。灰野を右に分け山腹の道を下ると佐々里峠だ。車道を渡り、向かい側の尾根へ登り、無線中継施設の横を通って稜線を進む。なだらかな稜線を進み、ブナ林を急登すると品谷山分岐だ。ダンノ峠を左に分け、枯死した白い巨木を過ぎて30分ほど進むと林間の品谷山だ。廃村八丁へ下るつもりだったが、ここで黒雲がわきだし雷雨の恐れが出てきたので、山頂からダンノ峠に引き返すことにした。分岐で佐々里峠を左に分け、樹間から佐々里峠から広河原へ下る車道を垣間見ながら尾根を東南へ下る。ピンクリボンの所から南尾根に入り、ネットに沿って急坂を下るとダンノ峠だ。菅原へ通いなれた道を下るが、林道の崩落が著しく、橋が流され護岸も崩れたままだ。多分、昨13年の台風18号の豪雨禍と思われる。菅原から桂川沿いに広河原へ車道を戻るが、堤防が崩れて工事中が多く、当時の被害の大きさがしのばれる。丁度、昼のバス便にすれ違いながら広河原に帰着だ。帰途、亀岡経由で帰阪したが、R477の越畑−亀岡(旭町)間が工事通行止めのため紅葉トンネル経由が迂回路だ。
 佐々里峠から小野村割岳へ連なる稜線には巨大な芦生杉が生育するが、訪問者が増えたせいか尾根筋は踏み固められて明るくなり、かつての深山の様相は失われつつある。早稲谷左尾根にかつての稜線の芦生杉を見ることができる。沢山の登山者が芦生杉を楽しむことは喜ばしいことだが、他方、このような負の側面もあり複雑な思いだ。

  (赤崎尾根分岐の中空巨木) (爽やかな広葉様樹林帯を行く) (山腹を佐々里峠へ下る)

      (佐々里峠)      (峠上の無線中継所横を通過)       (ブナ林を登る)

      (品谷山分岐)      (枯死した巨木下を通る)      (品谷山三角点)

(佐々里峠を左に見て尾根を行く)     (ダンノ峠)            (植林帯を下る)

  (廃村八丁への林道登山口)  (水害で流され丸太橋に)  (菅原を振り返りつつ広河原へ)

★道で出会った花

  ヤマボウシ(小野村割岳)     エゴノキ(小野村割岳)     ツルアジサイ(小野村割岳)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  中、久多(くた)

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