★ひとこと 「母公堂から狼尾で山上辻を経て大峰山寺経由清浄大橋へ」
山上ヶ岳山頂の笹原から八経ヶ岳を望む
★行った日 2014年7月16日(水) 晴 単独
★コース
高槻4:08(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=6:13清浄大橋(自転車デポ)6:18(県道21)=6:21母公堂6:31→7:27法力峠7:33→8:19(1470m)白倉山8:28→9:37山上辻9:46→10:29レンゲ辻10:38→11:22(1719.2m)山上ヶ岳11:57→12:46洞辻茶屋12:55→お助け水13:11→一本松茶屋13:34→清浄大橋14:06(県道21)=自転車(1.6km)=14:16母公堂14:29(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:15
奥駈道にある修験道の総本山、大峰山寺の山上ヶ岳だ。母公堂(ははこどう)から法力(ほうりき)峠を経て狼尾を登り、白倉山を経て山上辻に下り、レンゲ辻から山上ヶ岳経由洞辻(どうつじ)茶屋を経て清浄大橋へ下山の計画だ。洞川から温泉街を抜け山上ヶ岳登山口の清浄大橋に自転車をデポ、母公堂まで戻って同寺Pに駐車だ。
早朝の冷気ただようなか、まだ閉じられている母公堂に目礼して出発だ。登山口から杉植林帯を登り、五代松(ごよまつ)鍾乳洞からきた道を合わせてガクアジサイの咲き競う山腹を登る。沢筋を渡り、山腹をなぞるように登山口から小1時間なだらかに登り続けると観音峯から来た道と合流する法力峠だ。峠のすぐ先から山上辻へ向う登山道から別れて狼尾の尾根に入り、杉林の急坂を休み休み息を整えながら登る。「ドアミ」と書かれた小ピークを過ぎ、広葉樹も混じるなだらかな尾根をしばらく進むと白倉山ピークだ。山頂は林間にあり展望は皆無だ。左の樹間から山上ヶ岳の笹原をちらちら眺めながら稜線を穏やかに下り、鞍部から美しい広葉樹の森をしばらく登ると、いよいよシャクナゲ林のお出ましだ。しかし、目印テープ通りに進むとさしたる障害もなく、難渋しそうな枝も切り開かれており、案外スムースに通過できた。2年前にこのヤブを下って白倉山へ向おうとしたが、シャクナゲの藪に迷い込んだ上に雨が降り出し、高橋横手の登山道へ下ってしまった。木の根の絡まったヤセ尾根を過ぎ、右の梢越しに尖がり帽子の大日山を眺めながら進むと、密林の中のピークだ。ピークから南へ下るが、テープを見失ってシャクナゲの中を無理やり下る。やがて西側に笹原尾根が見え、笹原斜面へ移動して順調に山上辻へ到着だ。小屋の前で休憩後、癒しの道をレンゲ辻へ向うが、蒸し暑さのなか、狼尾の急坂とヤブコギでなけなしの体力を消耗、自然を楽しむ余裕もなくレンゲ辻の木陰で一休みだ。暑い日差しの照りつけるなか、鉄板階段の連続する上りだ。幸い、展望の良い稜線登りなので、度々、休憩をかねて景色を撮りながら山上ヶ岳の笹原にたどり着いた。きょうは梅雨時にしては珍しいほどの見晴しだ。西北には紀泉山脈から金剛山地の山稜、西南には護摩壇山(ごまだんさん)など紀伊山地の山々を遠景に、八経ヶ岳から釈迦岳に続く奥駈の峰々が絶景だ。
(早朝の母公堂を出発) (ガクアジサイの道を登る)
(法力峠で観音峯の道と合流進)
(峠の先から左の尾根へ入る) (狼尾を登り続ける) (樹林の中の白倉山ピーク)
(美しい広葉樹の森を登る) (シャクナゲ林をテープ通りに進む)(切り開かれている石楠花林)
(シャクナゲヤブを下る) (笹原尾根を山上辻へ) (山上辻)
(レンゲ辻へ向う癒しの道) (レンゲ辻の女人禁制ゲート) (急な尾根から振り返る)
山頂の笹原の木陰でしばらく夢心地でまどろんでしまった。気温18度の涼風が吹き渡る別世界だ。静まり返った大峰山寺本堂で手を合わせてから下山開始だ。無人の西の覗や鐘掛(かねかけ)岩の岩頭で大展望を楽しみ、蛇羅助(だらすけ)茶屋を過ぎて石柱の建ち並ぶ尾根道を下ると洞辻茶屋だ。五番関(ごばんぜき)を右に分け、緩斜面の道が延々と続く清浄大橋へ下る。ちょっと先のお助け水の冷水で生き返り、一本松茶屋を過ぎ、石仏だけの一ノ世(いちのせ)茶屋を通り過ぎると清浄大橋はすぐだ。清浄大橋でチャリンコをゲット、10分ほどで母公堂だ。母公堂でコーヒーをご馳走になり、元気を回復して帰阪した。
梅雨の晴れ間の山上ヶ岳は、30度以上の蒸し暑い日々が続く下界をしりめに、山頂の笹原での昼寝は天国だ。暑いさなかの修験道の聖地めぐりも捨てたものではない。なお、毛又大橋から3キロ先で通行止めのため、洞川から吉野や川上村へ抜けられない。
(油コボシの急坂を下る) (巨樹の森を行く) (洞辻茶屋から下る)
(なだらかな遊歩道を下る) (お助け水) (一本松茶屋)
(女人禁制門を出る) (清浄大橋から自転車)
(五番関方向は3キロ先通行止)
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 洞川(どろかわ)、弥山
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