氷ノ山(1509.6m)鉢伏山(1221.1m)


★ひとこと   「福定から東尾根で氷ノ山経由鉢伏山を経てハチ高原へ」

鉢伏山稜線から氷ノ山を望む
   
★行った日   2014年10月24日(金)  快晴   単独
 
★コース

高槻4:35(府道46、府道407、R372)=丹南篠山口IC(舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=八鹿氷ノ山IC(R9、県道87)=7:21ハチ高原7:27(県道87)=7:40福定P7:58→東尾根登山口8:41→9:13東尾根避難小屋9:25→一ノ谷水場10:04→10:35神大ヒュッテ10:41→11:09(1509.6m)氷ノ山11:16→氷ノ山越12:00→12:13天狗岩付近休憩12:35→大平頭避難小屋13:10→大久保分岐13:31→小代越13:48→14:40(1221.1m)鉢伏山14:51→林道出合15:06→ハチ高原15:33(県道87)=自転車(4.2km)=15:56福定P16:00(県道87、R9)=八鹿氷ノ山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹南篠山口IC(R372、府道407、府道46)=高槻18:50

 氷ノ山(ひょうのせん)は鳥取と兵庫の県境にあって兵庫県の最高峰だ。旬を迎えたブナ林の東尾根から氷ノ山を経てススキ原の稜線経由鉢伏山を周回の計画だ。北近畿豊岡道が八鹿(ようか)まで延伸されて氷ノ山や鉢伏山がぐっと便利になり、大久保を経てハチ高原に自転車をデポし、福定(ふくさだ)まで戻って親水(しんすい)公園へ向う道の左下の大きな福定駐車場で支度して出発だ。
 八木川を渡ってリフト乗り場と反対の右へ農道を上り、舗装林道に合流してちょっと進むと国際スキー場ゲレンデの下端だ。農道から振り返ると朝日に輝く大久保の集落や鉢伏山の草原が綺麗だ。初めは楽だがだんだん急になる草原をリフトを左に見ながらはーはー云いながら登りつめるとセントラルロッジで親水公園からくる林道に合流だ。そろそろスキーシーズン入りを前に重機があちこちで唸りをあげている。逆水(さかみず)自然公園を通って林道を進むと東尾根登山口があり、丸太階段を上り始める。しばらく杉植林帯の中を丸太階段が続き、広葉樹林になると「まど登山口」からくる東尾根道に合流し、休憩ベンチもある東尾根避難小屋だ。一部急な岩稜もあるが概してなだらかな尾根が続き、ブナが点在するドウダンツツジの多い稜線だ。しばらく進むと鬱蒼とした緑のクマザサ原に紅葉したカエデが点在し、ちょっと東の展望も開けた美しい一ノ谷休憩所だ。一ノ谷水場を過ぎて急なブナ林を登り、方向によっては悲しげな表情の人面岩を過ぎて、綺麗に下刈りされたクマザサの道を登ると神大ヒュッテの広場だ。

  (福定Pから八木川を渡る)  (登り道から大久保を振り返る) (氷ノ山国際スキー場を上る)

  (逆水自然公園前を通る)       (東尾根登山口)     (登山口から丸太階段を上る)

    (植林帯を登る)    (まど登山口からくる東尾根道に合流)  (東尾根避難小屋)

  (紅葉したブナ尾根を登る)   (カエデも混じる尾根を行く) (一ノ谷付近の笹原尾根を行く)

(ちょっとした見晴し尾根を進む)     (一ノ谷水場)        (あまり似てない人面岩)

(手入れの行き届いた笹の道)      (神大ヒュッテ)         (古千本辺りを登る)

 ここで大段ヶ平(おおだんがなる)からきた道と合流、なだらかになったクマザサの道を登る。大きな杉が点在する古千本(こせんぼん)を過ぎ、右へヤブっぽい道が急降下している「みたらし池」を割愛、左へ保護柵で通せんぼの古生沼(こせぬま)は入れず、板敷きの道を登りつめると氷ノ山頂上広場だ。きょうは好天、山頂から展望が開け、大山(だいせん)や那岐山(なぎさん)も望め、日本海が秋空にとけ込んでいた。山頂は登山者で満員、早々にクマザサ原の丸太階段を鉢伏山の草原を正面に見ながら下り始めた。上から眺めると平面的に見えるがアップダウンがありそうな稜線が鉢伏山へと続いているのを眺めながら歩き難い石ころ道を下る。「こしき岩」の横をすり抜け、若桜(わかさ)の春米(つくよね)に下る仙谷(せんだに)口を過ぎると、鉢伏山に続くススキの草原が鮮やかに望め、振り返ると「こしき岩」の小突起の向こうに氷ノ山頂上小屋が見えている。やがて、ブナ原生林の表示とクマザサ林床のブナ疎林帯が現れ、その先が氷ノ山越の鞍部だ。氷ノ山越避難小屋が建っている。鞍部で左右に若桜と親水公園を分けて尾根を直進、山腹のクマザサの切り開き道を進む。赤倉頭手前の稜線で昼食の大休止後、赤倉頭手前横の天狗岩をすり抜けると赤倉頭だ。ブナ原生林と銘打たれた紅葉したカエデと混在するブナ林尾根を抜けると大平頭避難小屋だ。氷ノ山周辺の避難小屋はすべて瀟洒な三角屋根なので名前を見ないと判別できないくらいだ。


 (笹原の上に見える避難小屋)    (氷ノ山避難小屋)     (鉢伏山を正面に笹原を下る)

             (那岐山や大山も見える氷ノ山からの展望)

   (こしき岩付近を下る)        (氷ノ山を振り返る)       (ブナ原生林を行く)

    (鞍部の氷ノ山越)       (見晴し稜線を行く)        (赤倉頭の岩稜登り)

  (前方に見える鉢伏山)       (ブナ原生林を行く)       (大平頭避難小屋)

 大平頭からちょっと急坂を下り、なだらかに樹林帯を進むとホードー杉分岐ピークだ。ホードー杉を割愛して、しばらく急な樹林帯の広い坂道を滑らないように注意して下ると鉢伏山へ続く草原尾根の始まりだ。リンドウが点在する爽快なススキ原の稜線を進み、大久保分岐を過ぎてしばらく行くと、養父市大久保と香美町(小代区)新屋を結ぶ鞍部の小代越(おじろ)だ。ススキ原を丸太階段で高丸山を越え、逆光に映えるススキ原を振り返りながら丘陵を鉢伏山へ向う。小灌木帯の急坂を登りきると鉢伏山頂上だ。山頂はリフト乗り場が交錯してあまりすっきりしていないが、広々とした展望豊かな草原だ。山頂から右下にハチ高原とその彼方に氷ノ山を眺めながら南尾根を下る。振り返ると通ってきたススキ原尾根が逆光に輝いて素晴らしい眺めだ。しばらく下ると林道に合流、約30分の林道歩きでハチ高原だ。下るルートがはっきりしてなかったのでハチ高原に自転車をデポしたが、林道合流地点にデポすればもっと楽な筈だ。ハチ高原でチャリンコをゲット、少しブレーキのあまい自転車なので急な坂道をこわごわ下り、福定へ戻った。帰りも北近畿豊岡道延伸のお陰で3時間弱で帰阪した。
 周回路の稜線に点在する紅葉したカエデやブナの森、鉢伏山へ向うススキ原の稜線、山稜からの雄大な展望など、好天に恵まれ、秋を満喫できた山旅だった。道標や登山道も整備され安全に歩くことができる。


  (ホードー杉分岐ピーク)    (鉢伏山草原尾根へ下る)     (展望ススキ稜線を行く)

     (高丸山へ向う)       (ススキの草原を振り返る)   (高丸山から鉢伏山へ向う)


             (高丸山付近からハチ高原と氷ノ山を望む)

  (最後に小灌木帯を登る)    (鉢伏山頂上モニュメント)  (氷ノ山を横目に南稜線を下る)

 (逆光に映えるススキの稜線)       (林道出合)        (ハチ高原で自転車ゲット)

★道で出会った花

  オタカラコウ(国際スキー場)     リンドウ(鉢伏山)        ウメバチソウ(鉢伏山)

★ルート断面図


★地  図
 
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  氷ノ山

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