見頃を迎えた嵐山、清滝、高雄神護寺(じんごじ)の紅葉めぐりだ。嵐山から小倉山(おぐらやま)を経て東海自然歩道で清滝へ、ケーブル軌道跡で愛宕神社へ立ち寄ってから高雄神護寺経由清滝へ戻る計画だ。まだ紅葉狩りの人々もまばらな朝日に映える渡月橋を眺めながら桂川河畔から出発だ。
渡月橋を渡り、桂川左岸沿いに朝日に輝く紅葉を愛でながら嵐山公園に向う。保津峡を見下ろす展望台から眺める色とりどりの山肌にたたずむ千光寺の大悲閣が背景とマッチして素敵だ。展望台を過ぎて雑木林の山道を進み、尾根道に合流して少し行くと丸太ベンチもある小倉山休憩所だ。ここからコンクリ石畳の広い道が嵐山・高雄パークウエー合流点まで続く。途中の小さな手書き表示に従って5分ばかり左へ入ると何もない小倉山頂上だ。パークウエーは人が通れないので、すぐ下の崖をぬうように続く山道を下る。所々で眼下に伸びる保津峡が絶景だ。ほどなく六丁峠で東海自然歩道の府道に合流、道なりに下ると清滝川合流点の落合だ。
(朝日を浴びる渡月橋) (桂川沿いに嵐山公園へ)
(朝日に映えるもみじ)
(小倉山頂上) (車道出合から山道へ)
(保津峡を見ながら六丁峠へ)
(六丁峠) (保津峡を眺めつつ落合へ) (落合)
清滝川に沿って東海自然歩道を30分ばかり進むと紅葉真っ盛りの清滝だ。赤い橋を渡って少し行くと表参道登山口でその隣がケーブル清滝川駅跡だ。紅葉のトンネルを通って上ると軌道跡が現れ、以後軌道跡のコンクリ階段を登るが、急な上り一辺倒なのでしんどい限りだ。トンネルは5つあるが、内2つは出口が見えず不気味なので小尾根を巻いて迂回だ。ヒーヒー言いながらやっとの思いで山上駅跡だ。ぼろぼろの駅舎を後にしてちょっと下ると表参道に合流、大勢の登山者と挨拶を交わしながら大杉の参道を進み、灯篭の並ぶ道から長い石段を上ると愛宕神社拝殿だ。久しぶりにお札をもらって神社からジープ道へ下り、首無地蔵へ向う。途中の景色のよい稜線で昼食の大休止だ。
(清滝の赤い橋) (ケーブル清滝川駅跡)
(出口の見えるトンネルを通る)
(賑やかな表参道を登る) (愛宕神社の長い石段)
(分岐点から首無地蔵へ)
(見晴しのよい稜線から東方を望む)
首無地蔵からうんざりするほど長い林道下りだ。途中から山道に入り尾根伝いに下ると神護寺多宝塔の裏から境内に入る。真っ盛りの紅葉に彩られた金堂前の石段を下って山門を抜け、人であふれ返っている石段を下ると赤い高雄橋だ。やっと人波から開放されて清滝川に沿って下り、清滝BSに到着だ。定刻にやってきたバスで嵐山へ向ったが、残念ながら交通規制で嵐山駅は通らず、おまけに渋滞で動かないので釈迦堂近辺で下車、歩き始めた。バス通りは歩行者天国、渡月橋も人だけの両側一方通行だ。僕にとってこれだけの人波の中を歩くのは久しぶり、かつての通勤渋滞を懐かしく思い出しながら家路についた。
陽光に恵まれ、洛西の紅葉の名所、嵐山、清滝、高雄を楽しむことができた。特に、嵐山公園展望台から赤、黄、緑の三色で彩られた大悲閣と保津峡の眺めが印象的だった。ケーブル軌道跡ルートは静かな登山ができるのが最高だ。
(首無地蔵へ向う稜線) (首無地蔵) (神護寺へ林道を延々と歩く)
(大賑わいの神護寺境内)
(紅葉最盛期の神護寺) (神護寺から紅葉の高雄)
(神護寺石段下から清滝へ)
(川沿いに東海自然歩道を清滝へ) (清滝の赤い橋を渡る)
(清滝BS)
(歩行者天国を渡月橋へ)
(人も両側一方通行の渡月橋)
★道で出会った花(花は見かけず)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 京都西北部
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