峰床山(みねとこやま)は安曇川(あどがわ)を介して比良山系と対峙し、高層湿原八丁平を抱くように位置する山だ。江賀谷から八丁平を経て峰床山へ登り、鎌倉山経由坊村へ下山の計画だ。天気予報は晴れだが、山々は雲に閉ざされ、昨夜来の雨に濡れた山間の登山基地、坊村(ぼうむら)駐車場から出発だ。
坊村からR367で中村BSを経て葛川(かつらがわ)中学校横からゲートを越えて江賀谷林道を進む。林道整備用の重機のそばを通ったりして、荒れた林道を約2キロ進むと林道終点だ。ここで江賀谷は二股に別れ、巨岩の下の流れを渡渉、右股にそって遡る。渡渉を繰り返しながらしばらく進むと再び二股があり、右股に入る。急勾配の谷筋は方々で崩れ、高巻いたり渡渉しながら進み、表示に従って沢筋から別れ、左の急な小尾根を登る。急勾配の杉林を九十九折に登りつめ、広葉樹が現れると中村乗越だ。素晴らしい広葉樹の森だが、以前からナラ枯れ防止に薬剤を巻き付けた大木が多くあるが、枯れ木があまり目立たなくなってきたようだ。八丁平畔に下り、時計回りに進んで尾越(おごし)を左に分け、湿地の畔を進む。ヤドリギの飾りを付けた広葉樹が多く気がかりだ。雰囲気のよい樹林帯をしばらく進み、フノ峠で二ノ谷を左に分け峰床山目指してしばらく進むと大悲閣方面分岐の展望ポイントだ。真新しいベンチがあり皆子山方面が切り開かれて明るい休憩所だ。ここから少し尾根を北上すると開けた峰床山三角点だ。
(中村BSから江賀谷林道へ)(ゲートを越えて荒れた林道を行く)
(林道終点から右股へ)
(沢筋を別れて小尾根を上る) (急坂を九十九折に登る) (広葉樹林帯の中村乗越)
(八丁平へ下る)
(尾越を分けて峰床山へ) (ヤドリギの多い八丁平)
(美しい八丁平畔を行く)
(フノ峠から峰床山へ)
(展望ポイント、正面は皆子山)
東の視界が開け京都北山の山々が望める。山頂からブナやミズナラなどの東尾根をなだらかに下るとオグロ峠だ。小浜と京都を結ぶ鯖街道のメインルートの一つ、祠のある雰囲気のある峠道だ。この峠を横切り、ブナなどの美しい広葉樹の稜線を登り返す。千年杉を過ぎて、稜線を登りきると広々とした鎌倉山頂上広場だ。落葉した広葉樹の間から武奈ヶ岳が望める。大休止後、東尾根を下る。最初は少し急な所もあるが、概してなだらかな歩き易い道が続き、ブナ平を過ぎて急坂を少し下ると林道出合だ。林道を横切り、急な石ころ道をしばらく下ると鎌倉谷に出合い、すぐ先が坊村の鎌倉山登山口だ。
初冬の八丁平周辺のブナなどの広葉樹の寒々としたたたずまいも乙なものだ。ナラ枯れ予防の努力の甲斐あって、一時に比べて枯れ木が少ないようだ。江賀谷左股付近の沢筋が荒れているので下る際は注意が必要だ。
(峰床山から東方を望む)
(峰床山三角点広場) (山頂から東尾根を下る) (オグロ峠)
(美しい広葉樹林尾根を行く)
(千年杉)
(見晴しのない鎌倉山三角点)
(武奈ヶ岳を正面に見て下る)
(なだらかな尾根を下る)
(あまりブナの多くないブナ平)
(林道出合)
(急な尾根を下る)
(坊村の登山口へ戻る)
★道で出会った花(花は見かけず)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 久多(くた)、花背
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