★ひとこと 「甲津畑から千種街道で杉峠を経て杉峠の頭へ」
寒風吹きすさぶ杉峠
★行った日 2014年12月21日(日) 曇時々晴 単独
★コース
高槻5:25(名神)=八日市IC(R421、県道189、林道)=6:55岩ヶ谷林道始点7:12→桜地蔵8:05→8:12避難小屋8:19→大峠分岐8:35→8:53蓮如上人遺跡8:59→一反ボウソウ10:06→10:21峠下避難小屋10:39→杉峠10:55→(1121m)杉峠の頭11:27→佐目峠手前引き返し11:41→杉峠の頭11:58→12:15杉峠12:21→12:30峠下避難小屋12:57→13:30蓮如上人遺跡13:35→桜地蔵14:05→14:46岩ヶ谷林道始点14:57(林道、県道189、R421)=八日市IC(名神)=高槻16:47
本格的な雪のシーズンの前に軽く雰囲気を味わうつもりで鈴鹿の杉峠界隈へ出かけたが、案に相違して例年の12月とは思えぬ雪景色だ。鳴野橋から千種(ちぐさ)街道で杉峠を経て雨乞岳とイブネをピストンする計画だ(結果的には佐目峠ピストン)。八日市IC付近の道端では残雪が見られ、甲津畑(こうずばた)の車道は除雪されているが一面の銀世界、途中から路面の積雪にひやひやしながら鳴野橋手前に路駐だ。先行車の1台は昨日からの駐車だ。
先行車の数人(あとで3人とわかる)の足跡を追って岩ヶ谷林道を進む。軽トラでも通れないほど崩れた所のある林道を1時間ほど行くとタイジョウ分岐点近くの三角屋根の避難小屋だ。大峠(おおとうげ)分岐を過ぎて30分も進むと蓮如上人(れんにょしょうにん)遺跡の小屋だ。かたわらにテントが設営してあり、小屋に荷物は残されているが出発された後、先行車の3人だ。すぐ先で複数の足跡は雨乞岳へ続く右の尾根へと消え、これからの谷筋はバージントレイルだ。傾いた橋を渡り、沢沿いの雪に埋もれた斜面を一歩一歩慎重にトラバース、シデの並木や一反ぼうそうの大木を過ぎ、雪に埋もれた谷筋をさかのぼると峠下の避難小屋だ。杉峠手前に凍てついた急斜面があるので小屋で6本歯を装着、こわごわステップを切りながら難所を過ぎると風通しの良い杉峠だ。2本の杉の大木は枯れたらしく、御在所岳方面の見晴しが良くなっている。すぐに雨乞岳へ向うべく斜面に取り付いたが膝までもぐる吹き溜まりに往生し、ラッセルする体力に自信がないので雨乞岳はギブアップ、イブネへ向うことにした。20センチ位の沈み込みのつぼ足で尾根を北へ登ると霧氷の花咲く台地だ。
(岩ヶ谷林道始点) (崩れたままの林道を進む) (桜地蔵前を通る)
(タイジョウ分岐先の避難小屋) (大峠分岐のツルベ谷出合) (蓮如上人遺跡)
(傾いた橋を渡る) (シデ並木) (一反ぼうそうの大木)
(峠下の避難小屋) (難所の急斜面をトラバース) (風の通り道の杉峠)
(膝までもぐる雨乞岳登坂路) (イブネへ向って尾根を登る) (霧氷の花咲く台地)
振り返ると雨乞岳から御在所岳に続く山並みが絶景だ。残念ながらSS(スノーシュー)を持ってきてないのでつぼ足で尾根筋を登るが、20〜30センチの沈み込みが続くとしんどく、休み休み登る。杉峠の頭を過ぎて下りになり、少し元気を回復してタイジョウ分岐から佐目(さめ)峠へと下る。しかし、峠の岩を前にして、膝上までの沈み込みとなり、ここから退却だ。杉峠へは自分のトレースがあるので比較的楽に帰れた。峠では丁度雨乞岳から下ってきた3人パーティーと会い、山頂はワカンも使えないブッシュと膝までの積雪、苦労して登ってきたそうだ。今度はトレースもあるが、いまの体力や精神力ではその気にならず下山だ。峠下の避難小屋で大休止、熱いラーメンとコーヒーで元気を回復し、鳴野橋へ帰り着いた。
シデ並木から杉峠にかけて雪をかぶった谷筋は綺麗だ。12月の雨乞岳を軽く見て簡易アイゼンしか持たずにつぼ足で苦労したが、今年は雪が多くSSがあればもっと雪山が楽しめたものと悔やまれる。きょうの登山者は3人パーティーと2組の単独行だけだ。蓮如上人遺跡から上は僕のトレースを他の人も歩いていたが、間違って遠回りした所も全員がその通り歩くので一番乗りは責任重大だ。
(台地から雨乞岳を振り返る)
(つぼ足で稜線を進む) (杉峠の頭)
(タイジョウ分岐)
(イブネへ向って雪原を行く)
(膝まで沈む佐目峠でギブアップ) (杉峠へ尾根を下る)
(シデ並木付近を下る)
(林道始点の鉄板橋)
(岩ヶ谷林道始点へ帰着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 日野東部、御在所山
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