★ひとこと 「御幸橋から水無山北尾根で綿向山を経て表参道へ」
綿向山北峰から雨乞岳を望む
★行った日 2015年1月5日(月) 曇後晴 単独
★コース
高槻6:01(名神)=八日市IC(R421、R307、R477、県道182)=7:38御幸橋駐車場(アイゼン着)8:03→ヒミズ谷出合8:24→9:23林道出合(SS着)9:41→(990.7m)水無山11:12→谷道合流11:32→12:31(1110m)綿向山12:57→北峰13:12→冬道分岐13:36→行者コバ13:55→14:06五合小屋(SS脱)14:17→ヒミズ谷出合14:51→15:06御幸橋駐車場15:15(県道182、R477、R307、R1)=栗東IC(名神)=高槻17:07
きょうは晴マークが並び、その後は崩れそうな予報なので手近な雪山、綿向山(わたむきやま)だ。御幸橋(みゆきばし)から水無山(みずなしやま)を経て綿向山へ登り、あわよくばイハイガ岳(結果的に時間切れでカット)へ立ち寄ってから表参道で下山の計画だ。予報に反して濡れた路面の時折霧雨のぱらつく湖東の名神を走り、雪景色の八日市ICから日野へ向い、いったん溶けた積雪が凍りついた御幸橋駐車場だ。空転する普通セダンを見かけたが、なんとかスリップなしで駐車場到着だ。
路面が凍っているので、途中からアイゼンをつけるのも面倒、アイゼンを履いてSSをくくりつけて出発だ。さっさっと歩くアイゼンなしの人に追い抜かれながら、ぼっつらぼっつら西明寺(さいみょうじ)川に沿って歩き、ヒミズ谷出合から水無山北尾根ルートだ。杉林の九十九折の道を、所々に残る足跡(昨日の?)を追ってしばらく頑張り、ヒミズ谷上縁のトラバース道を進む。水無山道標のある地点でP678へ向う巡視路を右に分け、ちょっと直進するとロープ場だ。急な雪の斜面に埋もれたロープが顔を出しているだけだ。谷底を見ないようにこわごわステップを切って進み、もう1ヶ所のロープ場を過ぎて、急坂を登ると上にガードレールが見え、やがて青空がのぞき始めた林道に飛び出す。積雪は20〜30センチ位、先行者はここからSSを履いているようなので、僕もそれに習ってSSを履きヤッケを着て冬装備で出発だ。水無山西尾根は林道から急な稜線が始まるが、雪の表面が硬くて沈み込みが5センチ位と少なく、クランボンが雪面に食いついて快調に登れるが、体力のないぶん、ゆっくりゆっくり一歩づつ踏みしめながら登る。尾根上に着くと小木が茂り、雪まみれになって右往左往しながら進む。ブッシュ通り抜けに手間取り林道から1時間半もかかってやっと水無山北峰だ。白衣で着飾った木々に囲まれ、木漏れ日のもれる小空間だ。この時点でまだイハイガ岳に行くつもりで南峰を省略して綿向山に向った。
(御幸橋から砂防堰堤へ) (ヒミズ谷出合から水無山へ) (植林帯をジグザグに登る)
(トラバース道に入る) (2ヶ所のロープ場を行く) (林道出合でSSを履く)
(林道から北尾根に取りつく) (杉林の稜線を直登)
(雪だるまてブッシュ帯を進む)
(広葉樹林帯尾根を登る) (水無山北峰)
(水無山から綿向山を望む)
北峰山頂から文三(ぶんぞう)ハゲの上に綿向山を正面に見ながら急な尾根を下る道だ。SSにふさわしくない急な細い道を苦労して下ると水無山谷道出合だ。ここから文三ハゲの上縁をたどる尾根道だ。北西側は白銀の樹林帯の斜面だが東南側は切れ落ち、熊野神社へ通じる林道から文三ハゲを登るジグザグのルートが見えているが、トレースがないので登るにはラッセルがしんどそうだ。稜線から振り返ると、下ってきた尾根の向こうに水無山が綺麗だ。文三ハゲの上縁から東の展望が開け、陽光を浴びながら登る尾根歩きは疲れを忘れさせてくれる。やがて樹林帯に入り、木々の影の縞模様が続く急坂を、休み休みヒーヒー言いながら登る。SSの雪面への食いつきはよく、快適だがただ体力がないだけだ。なだらかになると大賑わいの山頂だ。紺碧の空、無風で快晴の綿向山頂上は快適そのもだ。正面の雄大な雨乞岳を眺めながら山頂直下で暖かい昼食だ。この調子だと出発は午後1時頃となり、僕の足ではイハイガ岳往復は2時間半かかるので、きょうは北峰までで断念だ。
(苦労して急坂を下る) (水無山を振り返る) (水無山谷道出合)
(文三ハゲ上縁を行く) (稜線を振り返る) (好展望の稜線を登る)
(しんどい急坂を登り続ける)
(綿向山頂上到着)
(稜線を北峰へ)
(綿向山頂上から東方の雨乞岳方面を望む)
山頂から霧氷トンネルをちょっと北上、冬道を左に分け、急坂を下って珍変ブナを過ぎると東の展望が開けた快適な雪の稜線歩きだ。竜王山分岐から東へ少し進むと360度大展望の北峰だ。東北にイハイガ岳へ続く女性的な曲線美の稜線が招いているが、きょうは時間切れでここまでだ。後ろ髪を引かれる思いで展望稜線を戻り、冬道からSSのまま下るが、アイゼンより格段に楽な下り坂だ。行者コバを過ぎ、五合目小屋でSSを脱ぎ、適度に融けた山道を快調に下って予定より早く御幸橋へ着いた。
無風で快晴という絶好のコンディションに恵まれ、雨乞岳を中心とする山域の白銀の大展望、陽光に輝く霧氷の花など、存分に楽しむことができた。ヒミズ谷上縁のトラバース道のロープ場や水無山西尾根のちょっとしたブッシュ帯以外は歩き易い冬のコースだ。
(稜線を竜王山分岐へ向う)
(竜王山分岐付近)
(北峰手向かう)
(北峰から360度の大展望)
(北峰から稜線を戻る) (稜線に咲く霧氷の花) (稜線から雨乞岳の見納め)
(冬道を快調に下る)
(行者コバ)
(杉植林帯をなだらかに下る)
(五合目小屋でSSを脱ぐ)
(あざみ小舎付近を下る)
(御幸橋へ帰着)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 日野東部
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