★ひとこと 「稲村ヶ岳岩峰の景観と霧氷尾根をめざして観音峯へ」
観音平から岩本谷を望む
★行った日 2015年1月29日(木) 晴後曇 単独
★コース
高槻5:47(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=8:04観音峯登山口駐車場8:20→9:14休憩舎9:24→9:50観音平10:00→10:40(1347.4m)観音峯(アイゼン着)10:51→(1380m)三ッ塚11:25→11:54大休止(昼食)12:18→法力峠12:40→13:11母公堂分岐(アイゼン脱)13:20→五代松鍾乳洞登り口13:39→14:40観音峯登山口駐車場14:50(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:15
きょうは関西北部は曇り空だが南部は太陽マークのご宣託だ。観音平から眺める稲村ヶ岳の岩峰と稜線の霧氷めざして積雪期にはまだ登ったことのない観音峯だ。R309の新川合トンネルを過ぎて川合に入っても雪はなく、ちょっとがっかりしながら虻トンネル出口の観音峯登山口駐車場に到着だ。周辺が薄く白くなっているだけ、アイゼンのみを持って出発だ。
薄雪の吊橋を渡り、ザラメをふりかけたような九十九折の道をなだらかに登り、観音水を過ぎて道端の第一展望台に立ち寄るが、頂仙岳(ちょうせんだけ)の頭が少し見えるだけであまり見晴しはよくない。杉林の道を登り続け、平地を過ぎると神社跡に建つ休憩舎だ。葉を落とした広葉樹の広場は寒々とした風景だ。休憩所前の石段を登り十一面観音の祠を右に分け、大岩を回り込んで広葉樹の大木が点在する斜面を斜めに進み、最後に急な尾根をジグザグの登ると明るく開けた観音平だ。東には岩本谷の上に稲村ヶ岳周辺の岩峰がそびえ、南には弥山(みせん)から栃尾辻(とちおつじ)へ続く稜線が連なり、西の足下には川合の集落、更に西北の彼方に金剛山系が望める大パノラマだ。ここからアイゼンを付け観音平から樹林帯に入るとやっと雪がつながり始め、雪山らしい雰囲気になってくる。
(観音峯登山口を出発) (薄雪の杉林を行く) (展望の良くない第1展望台)
(植林帯が続く) (神社跡から階段を進む) (広葉樹林帯をトラバース)
(展望の良い雪の少ない観音平)(稲村ヶ岳〜バリゴヤの岩峰群)(雪がつながった尾根を登る)
(観音平から360度の展望)
海抜1300メートルを超えると霧氷が現れ始め、陽光にキラキラ輝く稜線をしばらく登ると観音峯だ。木々に囲まれて展望はない。観音峯から法力峠(ほうりきとうげ)手前までがきょうの霧氷歩きのハイライトだ。三ッ塚(みつづか)の東南面から視界が開け霧氷の梢越しに大日山の岩峰や弥山が望める。しばらく霧氷のトンネルが続き、霧氷越しに岩峰を眺めながら大休止、熱いコーヒータイムは至福のひと時だ。やがて植林帯の急坂を下ると法力峠だ。通いなれただらだら坂をしばらく下り、母公堂(ははこどう)分岐でアイゼンを脱ぎ、五代松(ごようまつ)鍾乳洞へ向う。大岩を回りこむと冬季閉鎖中の鍾乳洞だ。モノレールに沿ってジグザグ道を下ると、ゴロゴロ水駐車場の前だ。ここから1時間の長い車道歩きでやっと駐車場へ帰り着いた。朝、着いた時に入れ違いに出発された単独行の男性が、僕と同じ経路で戻られたところ、きょうの入山は2人だけのようだ。奈良の方で年に5、6回はここを訪れるというベテランの方だ。
観音平でも地肌ののぞく雪の少ない山歩きだったが、その分ラッセル疲れもなく周回できた。観音平からのぞむ険しい岩本谷の上にそびえる見事な稲村ヶ岳の岩峰、観音峯から法力峠へ続く陽光に映える霧氷林の稜線など、印象深い山旅だった。
(霧氷が現れ出した尾根を登る) (観音峯頂上) (雪面からのぞく鮮やかな色彩)
(三ッ塚の霧氷林と弥山) (美しい霧氷林を行く) (霧氷の稜線から岩峰を望む)
(なだらかな霧氷尾根を行く)(稜線からバリゴヤと弥山を望む) (急な植林帯を下る)
(法力峠) (五代松鍾乳洞付近を行く) (冬季閉鎖中の鍾乳洞入口)
(ゴロゴロ水前の鍾乳洞登り口)
(洞川温泉街を抜ける)
(やっと虻トンネル近くの黒門)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 洞川、弥山、中戸、南日裏
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