笠形山(939.4m)虚空蔵山(592m)

 

★ひとこと   「半凍結の扁妙の滝から笠形山訪問後虚空蔵山へ」

不完全凍結の扁妙の滝


★行った日   2015年2月1日(日) 曇後雪しぐれ 単独

★コース

高槻5:56(中国道)=福崎IC(R312、県道8)=7:50グリーンエコー笠形駐車場8:06→キャンプ場駐車場8:26→オウネン滝8:34→8:48扁妙の滝8:56→滝見台9:06→9:39東屋9:46→笠の丸分岐10:31→10:49(939.4m)笠形山11:06→笠の丸分岐11:18→11:47東屋(昼食)12:06→キャンプ場駐車場12:45→グリーンエコー笠形駐車場13:01(県道8、R427、県道566、県道311、県道292)=立杭陶の郷駐車場14:07→東屋14:22→稜線出合14:52→15:16(592m)虚空蔵山15:30→稜線出合15:44→16:00立杭陶の郷駐車場16:07(県道292、R372、県道407、県道46)=高槻17:47

 冬型気圧配置が続き関西の中部以北は殆んどの地域で雪だるまだ。凍結した扁妙(へんみょう)の滝を期待して雪の少ない播磨の名山、笠形山(かさがたやま)だ。グリーンエコー笠形から沢コースで扁妙の滝を経て笠形山へ登るつもりだ。時間の余裕があれば、帰りに通る篠山立杭(たちくい)の虚空蔵山(こくうぞうやま)へ寄り道の計画だ。久しぶりの中国道で福崎を経てR312を北上、神河町で右折して薄雪のグリーンエコー笠形に到着だ。総合案内所へ登山届け(入山料200円)を出して出発だ。
 バンガロー群の中を沢沿いに進んで薄雪の車道に合流、キャンプ場駐車場から沢コースに入る。杉林の道をしばらく進み、子育て観音横を登ると岩盤に一筋の流れが滑り落ちているオウネン滝だ。沢筋の岩場を少し登ると岩壁に氷の華が咲いたような扁妙の滝が現れる。完全に凍っていないが水しぶきが凍り付いて見事な氷のオブジェだ。沢筋をちょっと戻って北面の長い鉄梯子を上ると休憩舎の建つ滝見台だ。ここから眺める扁妙の滝は2段からなり、下で眺めた氷瀑は下段の滝だ。ここから山腹をぬうなだらかな樹林帯のトラバース道を進み、五合目東屋を過ぎると急坂だ。丸太階段もある急な尾根を登るとなだらかな道が続く。アセビの多い道を過ぎると稜線出合の笠の丸分岐だ。鞍部から北へ急な稜線を頑張ると360度さえぎる物のない笠形山頂上だ。ここは播磨の展望台だが、きょうは雪雲に覆われ、千ヶ峰(せんがみね)へ続く稜線がぼーっと見える程度だ。到着時は誰も居なかったが次々と人が多くなり、狭い山頂がいっぱいになってきたので退散だ。上りはアイゼンなしで登ってきたが、下りは手軽な六本刃アイゼンを履いて下山だ。10本刃と異なり前爪がないので歩き易く、急斜面やアイスバーン以外は僕は簡易アイゼンが好きだ。途中の東屋で昼食後、順調に下山した。まだ昼過ぎだったので虚空蔵山に立ち寄るべく立杭へ向った。

(グリーンエコー村内を上流へ) (薄雪の車道をキャンプ場Pへ) (キャンプ場Pから沢コースへ)

   (子育て観音横を登る)        (オウネン滝)          (沢筋を登る)

     (扁妙の滝)        (鉄梯子を上ると滝見台) (滝見台から一段目の滝が見える)

(なだらかな崖沿いの道を行く) (五合目水辺の広場の東屋)      (樹林帯を行く)

  (稜線出合の笠の丸分岐)     (アセビの樹林を登る)    (雪模様の笠形山頂上)

 (山頂から急坂を下り始める)  (東屋で昼食の大休止)    (グリーンエコーPへ帰着)

 虚空蔵山は、東麓には古刹の虚空蔵堂、西麓には日本六古窯の一つ立杭陶の郷(たちくいすえのさと)がある丹波篠山の名山だ。雪しぐれの立杭陶の郷駐車場から道標に従って林道に入り、途中から古い遊歩道の標識に従って左へ入る。藪っぽい山道を進むと立杭の里が一望できる古びた東屋だ。山頂へは道形はあるが藪に覆われているので元へ戻り、林道を進む。林道からプラ階段となって檜の美林を登り、やがて雑木林の道となると稜線出合だ。雪がひどくなり殆んど視界の利かない尾根道を登り、虚空蔵堂(藍本方面)からきた道を合せて、登り続けると好展望の丹波岩だ。雪雲のため霞んでいるが、かすかに立杭の里が足下に見え、晴れていれば丹波の山々が一望できそうだ。すぐ先のピークが虚空蔵山だ。雪がやみそうにないのですぐ下山、往路通りに駐車場へ帰着だ。
 冬の笠形山は滝のかかる白い谷筋や尾根道、雪をまとった雑木林、山頂から望む真っ白な山々など、ちょっとした雪山ハイクの味わえる山だ。完全に凍結してない扁妙の滝だったが造化の妙を感じさせる氷の華だ。お手軽登山のできる虚空蔵山は、丹波岩からの展望もよく、古刹や立杭陶の郷をからめて遊歩道が整備され、家族連れハイキングに好適だ。

(立杭陶の郷Pの虚空蔵山登山口) (林道から旧遊歩道へ)   (旧遊歩道の藪の中の東屋)

  (林道へ戻って稜線をめざす)    (檜の美林を登る)     (雑木林になると稜線は近い)

 (稜線出合から山頂を目指す)  (雪しぐれの稜線を行く)   (絶景の丹波岩も視界不良)

  (雪模様の虚空蔵山頂上)  (立杭の郷めざして林道を下る) (駐車場から山頂を振り返る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図
(1)笠形山

(2)虚空蔵山


★地  図
(1)笠形山

(2)虚空蔵山

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  (笠形山)粟賀町、(虚空蔵山)藍本

Homeへ