★ひとこと 「宇賀渓から金山尾根で竜ヶ岳を経て遠足尾根へ」
静ヶ岳鞍部手前の二重尾根平地
★行った日 2015年2月28日(土) 晴 風強し 単独
★コース
高槻5:08(名神)=八日市IC(R421)=6:55宇賀渓駐車場7:12→遠足尾根入口7:33→7:52Ca560岩尾根(ベスト脱)7:58→9:14Ca895(ベスト着)9:24→稜線出合10:12→静ヶ岳分岐10:21→10:45(1099.6m)竜ヶ岳(アイゼン着)11:03→静ヶ岳分岐11:20→11:43Ca980(昼食)12:10→静ヶ岳分岐12:28→13:01Ca930(アイゼン脱)13:10→13:30大鉢山分岐13:35→大日向分岐13:45→13:54岩稜展望台(ベスト脱)14:01→遠足尾根入口14:26→14:44宇賀渓駐車場14:55(R421)=八日市IC(名神)=高槻16:51
弱い冬型気圧配置、三重県は太陽マークなので鈴鹿山脈中部の竜ヶ岳(りゅうがだけ)だ。吊橋の迂回路が通行可能らしいので、いつもの通り宇賀(うが)渓を起点に金山(かなやま)尾根を登り、竜ヶ岳山頂を経て遠足(えんそく)尾根を下山の計画だ。時々しぐれ模様の八日市ICから道端はまだら模様ながら路面に雪のないR421を東進、トンネルを過ぎると曇り空の滋賀県側とは一変、まだ数台の車しかない快晴の宇賀渓駐車場到着だ。
駐車場からしばらく林道を進み、下山時に戻る予定の遠足尾根を右に別け、休憩舎の前を過ぎると林道終点だ。ここから渡る予定の白滝吊橋の姿はなく、川底の仮設橋を渡って対岸へ上り、直ぐに魚止吊橋を渡る。ロープ場もある左岸の崖沿いに進み、谷道を左に別けて右上へジグザグに金山尾根端の急坂を登る。やがて真っ白な竜ヶ岳の頭が見えるCa560の岩尾根だ。樹林帯の稜線を登り、広葉樹林の幅の広い斜面を過ぎると急なガレ場だ。ガレ場を頑張りCa895で尾根上に達して急に視界が広がり、展望の良い幅広尾根の緩斜面だ。硬く締まった雪原をつぼ足のまま登り続け、点々と笹原が姿を見せる稜線で遠足尾根ルートと合流だ。ほぼ平坦な見晴し尾根を進み、静ヶ岳(しずがだけ)を右に分けて尾根をなぞるように登り、最後に急坂の一本道を上ると竜ヶ岳山頂だ。360度の大展望ながら、きょうは強風が吹き比良山系や伊吹山も霞の彼方だ。
(魚止吊橋を渡る) (薄雪の急な金山尾根端を登る) (山頂の見える岩尾根)
(ブナ林を登る)
(急なガレ場を登る) (Ca895の尾根に乗る)
(見晴し幅広尾根を登る) (稜線出合で遠足尾根と合流) (静ヶ岳分岐付近を行く)
(竜ヶ岳へ雪原を行く) (竜ヶ岳山頂) (藤原岳を正面に竜ヶ岳を下る)
山頂は風通しがよいため、下りはアイゼンを付けてすぐ下山だ。どこかに休憩場所を探しに静ヶ岳分岐から夏道を下る。雪の急斜面を無理してトラバースにかかるが斜面がだんだん急傾斜となり、少し進むと前方は雪庇の下、仕方なく斜め上の雪庇の切れ目の尾根に登りついた。幸い雪面が適度に硬く、アイゼンの刃がよく効いたが、積雪期の夏道は通行不可だ。静ヶ岳分岐から歩き易い稜線が続き、ピラミダルな山容の静ヶ岳を正面に見て、しばらく尾根を下ると右下が二重稜線の平地だ。その先を下ると静ヶ岳手前の鞍部だが、この二重稜線の中は尾根に遮られて風当たりも少なく、大木の広葉樹が真綿のような雪面に散在する美しい平地だ。ここは竜ヶ岳付近の休憩の適所だ。昼食後、静ヶ岳分岐まで戻り、いつもの遠足尾根をSS(スノーシュー)に履き替えることなくアイゼンで下り、Ca930でアイゼンを脱ぎ、地肌の目立つ尾根道を下る。大鉢山分岐を過ぎ、相変わらずの泥濘の急坂を滑らないように下り、大日向分岐で旧遠足尾根と別れて、急な植林帯をジグザグに延々と下ると林道出合の遠足尾根入口だ。しばらく林道を下ると宇賀渓駐車場だ。
雪質は適度に締まってアイゼンだけで歩け、折角持っていったSSはお荷物だ。強風時、竜ヶ岳の休憩場所に困るが、冬季は静ヶ岳へ伸びる稜線の鞍部手前の二重稜線の疎林帯の平地が適所だ。積雪期、静ヶ岳分岐から夏道の通行は不可だ。
(竜ヶ岳から東南の四日市方面を望む)
(竜ヶ岳から西北の鈴鹿山脈北部を望む)
(静ヶ岳分岐から夏道へ) (急斜面にはばまれて稜線へ) (静ヶ岳を正面に稜線を下る)
(夏道合流点は雪庇の下) (鞍部手前から望む静ヶ岳)
(気持ちの良い二重尾根平地)
(平地から稜線へ戻る)
(遠足尾根を下山)
(大鉢山分岐)
(旧遠足尾根の大日向分岐) (岩稜展望台) (遠足尾根入口到着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 竜ヶ岳
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