★ひとこと 「坂内広瀬から腐れ雪の稜線でアラクラ手前まで」
P937からアラクラと蕎麦粒山(左)を望む
★行った日 2015年3月17日(火) 快晴 単独
★コース
高槻4:06(名神、北陸道)=木之本IC(R303)=6:15旧坂内役場6:35→7:08広瀬城跡(SS着)7:18→8:00Ca6308:09→9:14岩稜ヤブ9:21→9:58P937
10:06→11:09Ca1050 11:18→11:22P1077(昼食、引き返し)11:50→12:19P970
12:31→14:17Ca590(SS脱)14:27→広瀬城跡14:42→15:01旧坂内役場15:16(R303、R365、県道284、県道285)=余呉小原(県道285、県道284、R365、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻19:18
先日、悪天候で中止した奥美濃のアラクラだ。坂内広瀬を起点に広瀬城跡を経てアラクラに登り、雪質が良ければ黒津山から天狗山を経て周回の計画だ。岐阜から福井にかけて晴れの予報、極細の三日月を背に大阪を出発、木之本ICからR303をひた走り、きょうの晴天を約束する朝霧の坂内に到着、三角点のある旧坂内役場駐車場にとめさせて頂く。
広瀬城跡へはJA坂内の隣が正式の入口だが落雪堆積で通り難いので、旧役場の裏から広瀬城跡の表示に従って遊歩道に入る。気温は0℃程度で高め、点在する残雪の乾いた踏み音を響かせて竹薮を過ぎ、大杉の並木から雑木林の急な遊歩道を30分ほど登ると広瀬城跡の林間の平地だ。遊歩道は小型石造りの城モニュメントの建つP461まで、まだら模様の雪原だがここでSSを履いて尾根筋へ歩き出す。残雪点在の雑木林の急坂をしばらく登るとCa590から雪原となり、広葉樹林の幅広尾根の緩斜面だ。左の樹間から白い湧谷山(わくたにやま)、振り返ると朝霧に覆われた集落を眺めながら、前日以前のトレースを追って、殆んど沈み込みのない雪原をゆっくり登る。時折姿を見せるマンサクの花を眺めたり、蕎麦粒山(そむぎやま)の雄姿に気を紛らわせながら、小さなピークを乗り越えながら高度を上げていく。P937の手前にCa910とCa820のピークがあるがその間が難所だ。岩稜に小木が頭を出した稜線を渡り歩き、次が蟻地獄のCa910の腐った雪壁だ。悪戦苦闘してCa910ピークを乗り越えるとブナの美林尾根だ。P937から前方にアラクラを眺めながらの最高の尾根歩きだ。
(JA坂内の横から広瀬城跡へ)
(竹薮の遊歩道を登る) (雑木林の稜線を登る)
(広瀬城跡で遊歩道終了)
(残雪点在の尾根をSSで登る)(Ca590から広葉樹の緩斜面)
(左に湧谷山を見て緩斜面を行く)(後方に見える貝月山や鍋倉山)(Ca730に咲くマンサク)
(Ca740から蕎麦粒山初見参)(Ca910(左)ピーク手前が難所)(難所手前の稜線から金糞岳)
(難所の頭を出した岩稜藪)
(Ca910の腐れ雪の急坂) (蟻地獄のような腐れ雪急坂)
(Ca910のブナ美林) (P937からアラクラの頭) (P937から美しい稜線を行く)
P937周辺から展望が開け、前面にはアラクラを中心に蕎麦粒山や黒津山などが連なり、後方には上ってきた尾根を中心に天狗山や湧谷山などが広がっている。P970の疎林帯を過ぎるとアラクラへの最後の上りだ。風邪が治りきってない上にCa910手前の腐れ雪急坂の悪戦苦闘で体力を消耗、精神的・肉体的余裕がなくなってきたのでCa1077の平坦部でアラクラを目前にして引き返し決定だ。Ca1077の平坦部でゆっくり大休止、体力を回復してから下山開始だ。午後になると高温でさらに積雪がゆるみ、難所の急坂では足場を確保できずに滑り下り、藪の広がった岩稜帯を何とか通過、雪景色を眺めながらゆっくり下山だ。残雪の途切れ出したCa590でSSを脱ぎ、4月末の陽気の駐車場へ帰着だ。まだ早かったので途中の登山口を偵察しながら琵琶湖西岸から帰阪した。最初に、大谷林道は湧谷山登山口のあるスキー場跡まで入れるが、大谷川二股方面はスキー場跡の直ぐ先の落雪デブリのため通行不能、次に、夜叉ヶ池(やしゃがいけ)方面の池の又林道は夜叉龍神社の先の工場以遠が未除雪、最後に、濁流渦巻く高時川沿いの余呉菅並(よごすがなみ)から田戸(たど)1キロ手前の橋まで除雪され、数台分の駐車スペースがある。
山頂まで行けなかったが奥美濃らしいブナ林や展望稜線は期待通りだ。素晴らしい快晴に恵まれ快適な雪山ハイクができたと言いたい所だが高温(大阪では20℃)のため雪が重く、藪も顔を出し、急坂では蟻地獄状態となって体力消耗が激しく、途中撤退を余儀なくされた。
(P937から蕎麦粒山など北方を望む)
(P937から伊吹山など南方を望む)
(P970へ稜線を登る)
(P970の樹林帯を行く)(アラクラ手前のCa1077でUターン)
(Ca1077からP970を見下ろす)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 美濃広瀬
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