なたね梅雨が続いているが、たまの晴れ間に近場のカタクリを訪ねて京都西山の小塩(おじお)山とポンポン山だ。外畑(とのはた)から小塩山のカタクリ群生地経由ポンポン山の群生地を経て原大橋へ下る計画だ。早朝しかバス便のない高槻市バスの終点、京都府境に近い中畑回転場BSから出発だ。、
穴太(あのう)・善峰(よしみね)巡礼古道を大原野森林公園へ向い、外畑から林道へ左折し害獣ゲートを通ってすぐの所の火の用心マークから関電巡視路に入る。杉林を登り、鉄塔を過ぎて雑木林のブラ階段を上る。途中から巡視路と別れ、尾根伝いに踏み跡をたどって雑木林を登りつめると反射板があり、ここから曲がりくねったアセビの尾根をなだらかに進む。左へ下る道が現れ、道なりに下るとカタクリ群生地の御陵の谷だ。保護柵ゲートから谷間へ入るが花期が終わり、枯葉の野にしおれたカタクリの花が並んでいるだけだ。突き当りのゲートを出てアンテナ施設横を戻ると淳和天皇陵の前だ。車道を東へ向い、案内表示に従って東北へ下るとアンテナ施設の横がNの谷のカタクリ群生地だ。保護柵内を周回するが、花期終盤を迎えて元気のない花が並んでいるだけだ。隣に鏡の谷の群生地があるが現在閉鎖中だ。車道へ戻り、金蔵寺(こんぞうじ)方向へ、途中から表示通りに森の案内所へ分岐して尾根道を下り、車道と交叉した先が森の案内所だ。
(外畑から県道を左へ) (火の用心マークから巡視路へ) (杉林を進む)
(雑木林のプラ階段を上る) (反射板から緩斜面) (アセビの森を行く)
(御陵の谷の群生地ゲート) (カタクリの花期は終了) (淳和天皇陵)
(左は御陵、右は御陵の谷) (Nの谷の群生地ゲート)
(カタクリの花期は終了)
森の案内所から出灰(いずりは)川に沿って進み、釜ヶ谷出合で渡渉、谷筋を遡上だ。しばらく来ない間に谷筋には数ヶ所の保護柵ができ、中は通れないので渡渉しながら谷筋を通るが、以前より植生の芽生えが少ないようだ。人の通行による荒地化もさることながら、崖崩れなどの自然災害や害獣による荒廃が進み、このような保護策も必要になってきたようだ。二俣から改良されたジグザグ道を西尾根へ向って上るとフクジュソウ保護地だ。完全に花期が終了、柵の外から葉っぱも見えない。西尾根まで上って、直ぐ先のリョウブの丘で大休止、風もなく薄日の暖かさに浮かれてベンチで食後の昼寝だ。ポンポン山頂上東隣谷筋のカタクリ群生地はかろうじて花期に間に合い、花盛りだ。人影のない育成地を楽しみ、山頂を素通りして下山だ。本山寺古道の開通は平成28年2月4日まで延期されたようだ。本山寺古道分岐から古道に入らず、尾根伝いに原大橋へ下り、新名神工事中の空中楼閣を見上げながら原大橋BSにたどり着いた。
芽吹く前の雑木林の明るい尾根歩きとともに、近場のカタクリを半分諦めていたがポンポン山で花期終盤の残り花を楽しむことができた。群生地は花期以外施錠され立入り禁止だ。
(高槻の木、杉の古木)
(本山寺) (本山寺古道分岐)
(雑木林の尾根を下る) (工事現場で車道へ合流) (工事中の新名神を振り返る)
★道で出会った花
ナガバモミジイチゴ(外畑) ヒメオドリコソウ(外畑) ホトケノザ(外畑)
アセビ(小塩山) シハイスミレ(御陵の谷) ミヤマシキミ(御陵の谷)
ミヤマカタバミ(Nの谷) フキノトウ(Nの谷) コブシ(釜ヶ谷)
タチツボスミレ(釜ヶ谷) カンスゲ(釜ヶ谷) バイカオウレン(釜ヶ谷)
ネコノメソウ(釜ヶ谷) ヤブツバキ(リョウブの丘)
シロorクロモジ(リョウブの丘)
カタクリ(ポンポン山) ハウチワカエデ?(本山寺)コバノミツバツツジ(本山寺古道)
★ルート断面図
★地 図
(1)中畑〜ポンポン山 (2)ポンポン山〜原大橋
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 北摂・京都西山
・2万5千分の1地形図 高槻、法貴、京都西南部
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