天狗畑(848.3m)地蔵杉(898.9m)

 

★ひとこと   「古屋から天狗畑を経て洞峠経由地蔵杉ピストン」

地蔵杉三角点


★行った日   2015年4月18日(土) 晴 単独

★コース

高槻6:10(府道6、R9、R27、府道1、府道51、府道34)=8:27古屋旧道分岐8:38→アンテナ残骸9:31→10:00P714 10:10→市境尾根出合10:43→10:48(848.3m)天狗畑10:58→12:07洞峠12:25→中津灰分岐12:47→Ca883 13:23→13:55(898.9m)地蔵杉14:06→Ca883 14:37→中津灰分岐15:05→15:19洞峠15:26→林道始点15:50→16:03古屋旧道分岐16:07(府道34、府道51、府道1、、R27、R9、府道406、府道407、R427、府道733、府道46)=高槻18:40

 天狗畑(てんぐばた)と地蔵杉は若丹国境の頭巾山(ときんさん)から長老ヶ岳(ちょうろうがだけ)まで西北に伸びる稜線上にある。一ヶ月前に訪れた長老ヶ岳から眺めた稜線の風景が忘れられず綾部市側からの訪問だ。R27から上林(かんばやし)川に沿って府道綾部小浜線を小浜方向へ、睦寄(むつより)から草壁(くさかべ)川沿いに東進、右山肌に流れ落ちる細長い大岩の滝を過ぎ、中津灰(なかつはい)の登り口でもある近畿自然歩道の標柱を見過ごすと間もなく古屋集落だ。数軒の集落内を通る旧道との合流点で路駐だ。この道を直進すると林道終点、更に古道の山道が美山町と洞峠(ほらとうげ)を介して結んでいる。
 合流点から旧道を下り、人家の横から沢沿いに登り、神社手前の鉄板橋を渡って墓地前を沢左岸に沿って岩伝いに進む。一斉に花をつけているミツマタ群落の斜面から急坂を滑らないようによじ登る。スリル満点の急斜面を何とか上りきるとTVケーブルの残された稜線だ。やせた急な稜線を登ると、もっと急な手掛かりの少ない尾根が現れ、これを頑張るとCa500付近で傾斜が緩くなり、ここまで続いてきた共聴アンテナケーブル末端のアンテナ残骸がある。相変わらず、急な落葉樹の稜線を登り続けるとP714だ。なだらかな気持ちの良い落葉樹の森を進み、尾根の北側が植林帯、南側が自然林の稜線を登り、美しいブナ林の斜面の上が市境稜線出合だ。登ってきた急な尾根には赤黒の境界杭(測量杭?)があり、下りの時はこれが目印だ。市境稜線を東へ少し進むと天狗畑三角点だ。山頂からの視界はよくないがちょっと手前から北側の展望が開け、特徴的な青葉山の姿も望める。

      (古屋集落)       (神社横の沢右岸を少し進む)  (小尾根へ急坂をよじ登る)

(TVケーブル沿いに尾根を登る) (急坂を滑りながら登る)      (TVアンテナの残骸)

   (広葉樹林尾根を登る)  (P714からなだらか尾根を行く)(植林帯と自然林の尾根を登る)

    (市境尾根出合)         (天狗畑三角点)         (北の青葉山を望む)

 天狗畑から地蔵杉に続く稜線には目印の美山トレイルのリボンが点在し、トレイルは頭巾山から長老ヶ岳まで続いているようだ。市境稜線を古屋合流点へ戻って更に南下だ。美山側は植林帯、綾部側は自然林の尾根を最低鞍部まで下り、ブナ林もあるピークを越えて再び下ると洞峠だ。東は美山町洞、西は古屋、直進は地蔵杉を経て長老ヶ岳へ続く十字路の峠には交流会の看板で賑やかだ。峠の丸太ベンチで大休止後元気回復して地蔵杉ピストンだ。
 藪っぽい稜線を南下するとP723を経て赤字の「洞峠」矢印表示のある中津灰分岐だ。しばらく平坦な自然林の稜線を進んでからCa883へのしんどい上りだ。ピークから再び100メートルほど下ってから登り返すと尾根上の一通過点のような地蔵杉ピークだ。樹間から南に長老ヶ岳が望める。谷筋には少し残雪があり、コブシ(タムシバ?)が咲く雰囲気のよい稜線だ。ただし、この稜線には幾つかのピークがあり、その度に尾根が別れているので、細心の注意が必要だ。往路と同じルートで洞峠へ戻る。稜線はアップダウンがあるので片道3キロでほぼ往復3時間だ。洞峠からジグザグにつけられた歩き易い古道を下り、途中から天狗畑を眺めたり、道沿いのミツバツツジを楽しみながら30分も下ると林道始点だ。ここまで車で入ることが可能だ。しばらく沢に沿って下ると古屋の旧道合流点だ。一般道で帰阪したが亀岡から茨木に抜ける東別院の近くで工事通行止めがあったが概して順調に帰宅。
 きょうのコースは展望に優れた所はないが、植林帯は殆んどなく、自然林主体の静かな美しい尾根筋を楽しむことができる。古屋からの尾根も含めてちゃんとした道はないが、ヤブコギもなく歩き易い尾根だ。幾つかの稜線のピークでは尾根を間違い易く、またアップダウンも多い尾根歩きだ。

 (美山トレイルの尾根を南下)(古屋と美山を結ぶ古道の洞峠)       (中津灰分岐)

  (落葉大木尾根を進む)      (Ca883付近を行く)        (ブナ尾根を行く)

   (長老ヶ岳を望む)         (地蔵杉三角点)        (尾根に点在するコブシ)

   (洞峠から古屋ね下る)     (歩き易い古道を下る)   (古道途中から天狗畑を望む)

      (谷筋に合流)       (車通行可能な林道始点)     (古屋旧道分岐)

★道で出会った花

     ミツマタの群生(古屋)       タチツボスミレ(P714)       シハイスミレ(P714)


    ムシカリ(洞峠)          コブシ?(洞峠)       コバノミツバツツジ(古道)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  丹波大町、口坂本、和知、島

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