雨乞岳(1237.7m)イブネ/クラシ(1160/1145m)

 

★ひとこと   「武平峠から尾根道で雨乞岳、杉峠経由イブネを経てコクイ谷へ」

雨乞岳三角点


★行った日   2015年5月23日(日) 曇時々晴 単独

★コース

高槻5:00(名神、新名神)=甲賀土山IC(R1、県道9、R477)=6:41武平峠西口6:50→クラ谷分岐7:33→7:50稜線道出合7:56→P1014 8:22→(1225m)東雨乞岳9:08→9:22(1237.7m)雨乞岳9:29→杉峠9:51→(1160m)イブネ10:31→クラシ(1145m)10:42→(1123m)銚子11:02→11:21イブネ北端11:41→鉱山跡石垣12:30→12:45コクイ谷分岐12:52→沢谷出合13:29→クラ谷分岐13:40→14:21武平峠西口14:26(R477、県道9、R1)=甲賀土山IC(新名神、名神)=高槻16:15

 鈴鹿山脈中部の雨乞岳周辺だ。武平峠(ぶへいとうげ)を起点に雨乞岳を経てイブネ/クラシからコクイ谷へ周回の計画だ。新名神が開通して便利になり、高槻から武平峠まで2時間かからない。すぐ満杯になる10台位しかとめられないトンネル西口駐車場に滑り込みセーフだ。
 トンネル手前の橋の袂が雨乞岳登山口だ。桧植林帯の山腹に取り付き、雑木林や植林帯が交互に現れるトラバース道を進む。B標識の沢谷乗越を越え、美しい沢筋をなだらかに下るとC標識の立つクラ谷分岐の窯跡の平だ。帰りに通る予定のコクイ谷コースを右に分け、左の支沢をさかのぼり、クラ谷に下る登山道を右に分け、支沢をそのまま登り続ける。踏み跡はないが正面上方の稜線に向って小木を頼りに急坂をよじ登ると、武平峠の少し下った所から来ている稜線道出合だ。ここから東雨乞岳まではっきりした踏み跡があり、目印テープがうるさいほど付いている。アップダウンしながらシャクナゲの多い尾根道を登ると、P1014下方に立派なブナ林が広がっている。ピークから一旦下ってブナ林を登り返し、やがて笹原林床になり、樹林帯を出て展望豊かな笹原になると東雨乞岳だ。

   (武平峠西口を出発)    (国道わきの雨乞岳登山口)     (桧林をトラバース)

 (沢谷乗越の落葉樹林を行く)   (クラ谷分岐の窯跡の平)       (支沢を登る)

(クラ谷へ下りずに左の沢を上る)(シャクナゲの多い稜線道出合)    (尾根道を登る)

(P1014下の立派なブナ林を行く)(標高1000メートル付近を登る)(笹原林床ブナ林を登る)

  (展望の良い笹原を登る)       (好展望の東雨乞岳)     (雨乞岳へ続く稜線を行く)

 本峰より東雨乞岳のほうが見晴しがよく、靄がかかっていたが北の御池岳方面や南の仙ヶ岳方面など、鈴鹿山脈の展望台だ。展望の良い笹原の尾根伝いに15分ほど西へ進むと雨乞岳三角点だ。無雪期の雨乞岳は久しぶりだが笹原が多少薄くなった感じだ。山頂から北尾根を下り、展望岩頭を経て、積雪期の上りに難渋する急坂を下ると完全に枯死した2本の杉の木の立つ杉峠だ。杉峠から樹林尾根を北へ登り、見晴しのよい草原を経てシロヤシオの古木もある杉峠の頭の先のブナ林でタイジョウを左に分け、佐目峠へ向ってなだらかに下る。おなじみの大石が鎮座する佐目峠からシロヤシオの残り花の咲く稜線をなだらかに登るとイブネだ。こんもりとしたアセビ?の塊が点在する地肌の出た見晴しのよい草原台地だ。イブネ北端を経てだらだら坂を北へ下ると苔むした台地のクラシだ。ここから北尾根を北上するとお金明神だが、今回は銚子のピークをピストンだ。

                  (東雨乞岳から鈴鹿山脈北方を望む)

                  (東雨乞岳から鈴鹿山脈南方を望む)

     (雨乞岳三角点)      (山頂から笹原を北へ下る)   (好展望の稜線上の岩頭)

(積雪時に難儀する急坂を下る)(完全に枯死した杉の立つ杉峠) (雰囲気のよい草原を行く)

 (シロヤシオの多い尾根を行く) (タイジョウを左に見て右折)   (おなじみの佐目峠の石)

   (咲き残るシロヤシオ)      (遮るもののないイブネ)    (コケに覆われたクラシ)

 銚子の手前で銚子ヶ口を右に分け、イブネ北端へ戻り大休止(昼食)だ。北端からイブネを右に見て東南尾根を下る。始めは落葉樹の稜線だが、しばらくシャクナゲ尾根が続く。裏年の今年は数輪花をつけているだけだ。標高1000メートル付近でうるさいほど蛙が鳴いている沢筋を右下に見て急な崖をへつりながら尾根を下る。やがて尾根上にテープの沢山付いた小峠と思われる三差路を右へ下る。ここから踏み跡もテープも見当らず、稜線を適当に南下、鉱山跡と思われる石垣のある平地に着地だ。ここで杉峠から来る登山道に合流、神崎川沿いにしばらく下り、コクイ谷迂回路の案内図通りに進むとコクイ谷出合だ。コクイ谷出合広場から右へ左へ飛び石伝いにしばらくコクイ谷をさかのぼると石積みの台地だ。すこし谷筋を進んでから黒谷を左に見て右へ高巻き、次に、右岸から落ちる沢谷の滝の手前の急坂を上がると滝の上流だ。沢谷をそのままさかのぼると往路のクラ谷分岐の窯跡の平だ。あとは往路通りにトラバース道を戻ると武平峠登山口だ。
 東雨乞岳東南尾根の新緑に輝くブナ林、大展望の双耳峰雨乞岳の笹原、爽やかなイブネ/クラシの草原台地、コクイ谷の飛び石伝いの沢歩き、など変化に富んだコースだ。シャクナゲ、シロヤシオとも昨年のような満艦飾を目にすることができず、今年は裏年のようだ。

    (平原西北端の銚子)   (イブネ北端から東南尾根を下る)  (ブナ林尾根を下る)

 (裏年のシャクナゲ尾根を下る)  (トリッキーな崖をへずる)     (鉱山跡広場に着地)

 (崩落地の神崎川を下流へ)     (コクイ谷分岐案内図)       (コクイ谷出合)

     (谷筋をさかのぼる)   (石積みの台地(炭焼釜跡?)) (石伝いに谷筋をさかのぼる)

       (黒谷出合)         (出合を右へ高巻く)      (滝手前を巻いて沢谷へ)

     (沢谷をさかのぼる)     (クラ谷分岐の窯跡の平)      (登山口へ帰着)

★道で出会った花

   ギンリョウソウ(P1014)     ヤマツツジ(P1014)       ハルリンドウ(雨乞岳)


    シロヤシオ(イブネ)         チゴユリ(イブネ)      シャクナゲ(イブネ北端)


   イワカガミ(イブネ北端)     ツクバネウツギ(コクイ谷)    タニウツギ(窯跡の平)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  御在所山

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