三頭山(728.2m)竜ヶ岳(921m)地蔵山(947.6m)

 

★ひとこと   「越畑から三頭山経由芦見谷東尾根で竜ヶ岳を経て地蔵山へ」

絶景の高圧鉄塔道で地蔵山を下る

★行った日   2015年6月29日(月) 曇後晴 単独

★コース

高槻4:50(府道46、府道407、R423、府道405、R477)=5;55越畑(宕陰小前)6:04→芦見峠6:36→展望鉄塔7:15→7:24(728.2m)三頭山7:33→7:41鉄塔(スパッツ)7:48→鉄板橋(倒壊)8:21→芦見谷川出合8:28→林道終点8:41→9:21稜線出合9:33→10:26P708 10:37→P812 11:18→林道始点11:38→11:50竜の小屋(昼食)12:14→12:56(921m)竜ヶ岳13:02→滝谷13:34→反射板14:09→14:22(947.6m)地蔵山14:30→鉄塔14:51→15:41越畑(宕陰小前)15:49(R477、府道405、R423、府道407、府道46)=高槻16:57

 梅雨空が続き、2週間ぶりの山行は京都北山だ。三頭山(みつづこやま)、竜ヶ岳、地蔵山をぐるっと周回の計画だ。通行止め掲示のR477で亀岡から周山方面へ向うが京都方面は通行可能、越畑(こしはた)の宕陰(とういん)小学校の先に路駐だ。
 集落の中心部から地蔵山の道標に従って旧道に入り、集落上辺の山裾を進み、ネットを開閉して杉林を進む。軽四でも通行可能な北山杉の美林の林道を登り、左下に水路トンネルが見える所から山道となり、雑木林の中を少し登ると芦見峠だ。地蔵山の尾根道を右に分け、高圧線下の切り開きのだらだら坂をちょっと下って、樹林帯に入って芦見谷へ下る道を右に分け、三頭山の標識通りに稜線を登り、再び現れた切り開きを進む。樹林帯の稜線を進み、広い道を右折してしばらく尾根を下ると鉄塔の建つ見晴しポイントだ。正面に地蔵山、その左にこれから向う竜ヶ岳につながる稜線、その右には芦見峠から歩いてきた尾根が望め、きょうのルートが一望だ。元の稜線まで戻り、少し行くと小広場の三頭山三角点だ。山頂は展望もない一通過点なので、先ほどの展望鉄塔が休憩の適所だ。山頂から東北尾根を高圧線の切り開きをぬうように下る。しっかりした巡視路だが山頂以北は歩く人が少なく、昨夜来の雨に濡れた夏草が道を覆い隠してべちゃべちゃになるので鉄塔に腰掛けてスパッツ装着だ。展望の良い切り開きの尾根道を過ぎて樹林帯に入り、最後に杉植林帯の急坂をジグザグに下ると見谷の鉄板橋だ。水害で崩落しているので少し下流側で渡渉、見谷林道へ上がって雑草の生えた林道を東へ下る。細野から来ている舗装林道と交差、芦見谷川を渡って地道林道を東進するとすぐに林道終点だ。ここから東方稜線上の細野峠へ登るつもりだったが谷筋は倒木の巣で通過困難だ。仕方なく東南の谷筋を登ることにする。荒れ果てた谷筋をしばらく進むと、流れは細くなったが急な岩肌と倒木にはばまれ直進不能、左の山肌に取り付き、小木の助けを借りて滑りながら急坂をしのぐとやっと稜線到着だ。稜線には踏み跡があり、鞍部から西方の視界が開け、苦労して登ってきた山肌が木々に隠されて優雅に連なっている。

  (越畑の県道から山側へ)   (北山杉の山道を登る)   (芦見峠で地蔵山を右に直進)

 (高圧線の切り開きを行く)     (雑木林の尾根を行く)       (三頭山三角点)

                (展望鉄塔から周回するルートを望む)

(高圧線の切り開きに沿って下る)(見谷林道へ急坂を下る)      (崩落した鉄板橋)

 (見谷林道を芦見谷へ下る)  (芦見谷出合から林道を東進)   (荒れた沢筋を登る)

   (沢筋を逃れて山肌へ)    (滑り易い急坂をよじ登る)      (やっと稜線へ)

                (稜線鞍部から三頭山を振り返る)

 芦見谷東尾根は初めて歩く稜線だ。広葉樹林と植林帯が交互に現れ、アップダウンを繰り返しながら稜線を登っていく。木々が生い茂って展望は殆んどないあまり特徴のない稜線だ。P812を過ぎると広葉樹林の下り坂となり、やがて林道始点に飛び出す。道なりに下り、愛宕裏街道を左に分けて右へしばらく下ると、首無地蔵を左に分けた先が無人の竜の小屋だ。丁度昼時なので木漏れ日を浴びつつ小鳥のさえずりを聞きながら大休止の昼食だ。朝に渡った芦見谷川の上流にあたる沢を渡渉、岩稜交じりの急坂を登り、石楠花の木の根の道を過ぎると竜ヶ岳山頂だ。木々が成長し、小さな切り開きから地蔵山と愛宕山の山頂部だけ望めるが展望はあまり良くない。山頂からちょっと稜線を南下してから二重稜線の右下の爽やかな平地へ下り、雑木林をなだらかに登り返し、もう片方の稜線を過ぎると踏み跡なき急坂だ。薮っぽい砂地の急坂を小木を頼りに滑り下ると滝谷だ。取り付き易そうな小尾根から急坂をヒーヒー言いながら落葉に滑りながらよじ登り、やがてなだらかになってアセビの森を過ぎると反射板のピークだ。ここも周りの木が生長してかってより見晴しは悪くなったようだ。一旦下って広葉樹林帯の尾根道をなだらかに登ると地蔵山三角点だ。展望は皆無の山頂だ。山頂からネット沿いに北上、越畑分岐の地蔵から西尾根を下る。地蔵周辺は一面羊歯に覆われて明確な踏み跡はなく、雑木林の幅広尾根も道がはっきりせず尾根芯を外さないように西へ下る。やがて左にネットが現れ、ネット沿いに急坂を下ると好展望の鉄塔だ。北へ高圧線の切り開きに沿って巡視路を下り、次の鉄塔で巡視路が行方不明だ。前回に尾根を直進して急な杉林に往生した記憶があり、今回は元へ戻って谷筋源頭を迂回するように山肌をトラバース、再び巡視路に乗る。しかし、すぐに荒れ果てた谷筋となって踏み跡もなくなり、右往左往しながら急な谷筋を下るとやっと旧道のような山道が現れ、以降直進すると越畑集落に入り、宕陰小学校裏を抜けると駐車地だ。地蔵から鉄塔を経て越畑に通じる巡視路は道が消失した所もあり、芦見峠周りの方が安全だ。
 朝方は曇りだが晴れの爽やかな天候に恵まれ、初夏の北山を楽しむことができた。今の時期、木々が茂って山頂からの展望はどこもいまいちだが、地蔵山と三頭山の鉄塔からの展望は素晴らしかった。ちょっとしたヤブコギや荒れた谷筋歩きなどがあるが、変化のある面白コースだ。

    (植林帯の稜線を行く)     (雑木林の稜線を行く)      (林道始点に飛び出す)

 (無人の竜の小屋で大休止)  (シャクナゲの急坂を登る)       (竜ヶ岳山頂)

   (滝谷へ急な薮を下る)      (アセビの森を登る)      (小木帯の反射板ピーク)

 (地蔵山へ向って稜線を行く)  (気持ちの良い樹林帯を登る)    (地蔵山三角点)

  (ネット沿いに急坂を下る)(見晴し鉄塔から高圧線沿いに下る)   (切り開きを下る)

  (荒れ果てた谷筋を下る)    (かつての山道の跡形ナシ)   (宕陰小学校裏を戻る)

★道で出会った花

    ジキタリス(竜の小屋)      ギンリョウソウ(竜ヶ岳)      カタバミ(地蔵山)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  亀岡、京都西北部、殿田、周山

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