★ひとこと 「旭登山口から釈迦ヶ岳を経て孔雀岳ピストン」
釈迦ヶ岳一等三角点
★行った日 2015年8月28日(金) 晴後曇後雨 単独
★コース
高槻3:27(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、京奈和道、R168、林道)=6:22旭・峠登山口6:36→不動木屋谷林道分岐7:14→7:52古田ノ森8:02→千丈平8:31→奥駈道出合8:49→8:57(1799.8m)釈迦ヶ岳9:08→10:30孔雀ノ覗10:45→(1779m)孔雀岳10:58→11:28孔雀ノ覗(大休止・昼食)11:53→13:08釈迦ヶ岳13:15→13:50古田ノ森13:58→不動木屋谷林道分岐14:27→14:56旭・峠登山口15:05(林道、R168、京奈和道、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:36
しばらく秋雨前線が停滞の予報、つかの間の晴れを期待して大峰山脈中部の秀峰、釈迦ヶ岳だ。十津川側から釈迦ヶ岳をピストンの計画だ。災害のため新宮方面へ通り抜けられないせいか交通量の少ないR168を十津川沿いに南下、新旭橋から林道に入り、旭ダムを経て不動木屋谷(ふどうこやだに)林道を道なりに進むと峠がトイレもある登山口駐車場だ。
朝日に輝く峠から階段を上がって枯れたスズタケ林床のブナ林尾根を穏やかに進み、急坂を登ると釈迦ヶ岳から西南に伸びる稜線上のP1434だ。ここから疎林帯の草原のような尾根をしばらく進み、不動木屋谷登山口を左にわけ、朝日に光るミヤコザサのだらだら坂の一筋の道をたどる。ちょっと不精してスパッツをつけなかったため、朝露に濡れた笹原のため膝下から靴の中までぐしょぐしょだが、今更どうしようもなくそのまま登り続ける。右に奥駈の山々、正面右には雲に覆われた大日岳や釈迦岳を眺めながら、段丘状の疎林帯の笹原尾根を登ると古田ノ森手前のピークだ。振り返ると、白い木々が散在する稜線の彼方に雲に見え隠れする大峰南部の山々が絶景だ。古田ノ森から稜線を下り、樹林帯を過ぎて鞍部から登り返すと千丈平だ。ここは近くに水場もあり、テントサイトの適地だ。ここから笹原の急坂を登り、奥駈道と合流して深仙(しんせん)の宿を右に分け、シロヤシオの古木やシラベ点在の笹原の道を頑張るとブロンズ像の建つ釈迦ヶ岳だ。一等三角点の山頂からは大展望のはずだが、きょうは展望ゼロだ。山頂からトラロープの急坂を下り、馬の背の岩稜を渡ると弥勒(みろく)岩の岩稜を巻くために稜線の東側へ下る。再び稜線に戻ると左前方に見えるのが恐竜の背びれのような座禅岩の岩峰群だ。少し稜線を進むと岩頭下の小テラスに蔵王権現が祀られている橡(しょう)の鼻だ。
(旭・峠登山口) (ブナ林尾根を穏やかに登る) (疎林帯の草原を進む)
(不動木屋谷分岐)
(朝露のミヤコザサの草原を行く)(古田ノ森の手前ピークを登る)
(古田ノ森の手前ピークから大峰南部を望む)
(古田ノ森を北上) (尾根を下って上り返す) (千丈平付近を行く)
(奥駈道出合付近を登る)
(釈迦ヶ岳山頂) (山頂から急坂を下る)
この辺りから峻険な岩場が終わり、ミヤコザサに樹木点在の稜線歩きだ。何も見えないガスに包まれた孔雀ノ覗でUターンを考えながら休憩だ。折角ここまできたので孔雀のピークを踏むことにして、奥駈道と別れて苔むす岩がごろごろしているシラベ樹林帯を登るとすぐに山頂だ。なにもないので仏生(ぶっしょう)岳方向へ下り、奥駈道と合流点の水場表示から引き返しだ。ガス晴れ待ちを兼ねて孔雀ノ覗で大休止だ。多少、ガスが晴れだして三角形の釈迦ヶ岳を正面に眺めながら尾根を南下、キレットを過ぎて稜線の東側を巻くと橡の鼻だ。小テラスから霞んだ七面山や仏生岳が望めたが八経ヶ岳は雲の彼方だ。坐禅岩を過ぎて、姿を現した大岩の上に岩を乗っけた弥勒岩の東下を巻いて、馬の背を過ぎて急坂を頑張ると釈迦ヶ岳山頂だ。展望はいまいちなので待つことなく下山開始だ。千丈平では4、5頭の鹿の見送りを受けながら通り過ぎ、ポツリときはじめた空模様を気にしながら、急ぎ足だ。古田ノ森で一息入れ、やっと登山口へ帰り着いた。幸運にも林道を走り出すと共に大粒の雨がフロントガラスを叩き始めた。R168にでると路面は乾燥した状態、多少の週末渋滞はあったが順調に帰阪した。
古田ノ森を中心とするブナが点在するミヤコザサの稜線が素晴らしい。釈迦ヶ岳から孔雀岳へ続く奇岩の尾根も興味津々だが今回は天候に恵まれなかった。
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 釈迦ヶ岳
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