★ひとこと 「上平寺城跡経由5合避難小屋から山頂を経て8合より弥高尾根」
山頂から弥高尾根を望む
★行った日 2015年9月5日(土) 晴 単独
★コース
高槻4:55(名神)=米原IC(R21、県道248、県道240、県道244、県道531)=6:44上平寺駐車場7:00→7:57上平寺城本丸跡8:07→弥高寺本坊跡分岐(北)8:39→尾根道分岐9:17→9:54休憩10:01→5.5合目避難小屋10:08→8合目10:51→11:20(1377.3m)伊吹山11:44→山頂BS12:16→8合目12:57→尾根道分岐14:03→弥高寺本坊跡分岐(北)14:30→14:46上平寺城本丸下14:56→15:30上平寺駐車場15:39(県道531、県道244、県道248、R21)=米原IC(名神)=高槻17:36
花の山として知られる滋賀県の最高峰伊吹山だ。伊吹山には、南面から表登山道、弥高(やたか)尾根道、上平寺(じょうへいじ)尾根道、の3コースがあるが、今回は未経験の上平寺尾根道から弥高尾根道を経て山頂を往復する計画だ。岐阜県境に近い京極氏遺跡の点在する上平寺駐車場にとめさせていただく。きょうは伊吹山のヒル地帯を登るので、スパッツの上から丹念にヤマビル忌避剤を吹き付けて出発だ。
駐車場から北上して京極氏館跡などが点在する森に入り、伊吹神社鳥居横が登山口だ。小沢を渡り、立派な杉並木の道をジグザグに登るとやがて笹原林床の雑木林となり、平地が現れると三ノ丸跡だ。二ノ丸跡を過ぎて、右手の小高い丘の笹原が上平寺城本丸跡だ。南の梢越しに霊仙山や御池岳が望める。城跡北端の大堀切を過ぎ、少し先で弥高寺本坊跡を左に分けて直進、溝状のジグザグ道で高度を稼ぎ、三角点P838(弥高山)から東に伸びる稜線に達すると樹間から正面に伊吹山が初めて望める。稜線をなだらかに登り、三角点P838付近で弥高寺本坊跡から来る道と合流、山頂を正面に眺めつつススキの尾根道を北上だ。ここ以降は刈り払いされていないのでススキが伸び放題、背丈を越えるススキ薮コギもあって地面の踏み跡を探しながら進む。Ca880ピークからススキが笹原に変わり、雑木林の踏み跡をたどるとCa900に五合目と上平寺を示す手書きの表示があり、下山時に弥高尾根を下ってここで合流するつもりだ(実際はこの地点ではなく西隣の枝尾根にて合流)。下山時の合流点を過ぎて薮っぽい踏み跡を進むと沢筋が現れ、トラロープの助けを借りて上流側へ登って沢右岸を少し下ると踏み跡消失、深い薮ばかりでマークも見当らない。GPSでおおよその方向を確かめて激薮と格闘開始だ。2、30メートル進むと笹原林床の樹林帯となり、相変わらず踏み跡はないがケモノ道を利用しながらトラバースすると樹間から前方に避難小屋が見え、ほっと一息だ。どこかに踏み跡がある筈だが見つけることができず、下山時の薮コギに嫌気がさして、帰りは尾根筋を下るつもりだ。5合目付近の避難小屋から大勢の登山者と共に高速道路のような登山道を登る。8合目の休憩ベンチ手前のUターン部から下山時に分岐することにして、8合目からの急坂を喘ぎつつゆっくりと休み休み登る。
、
(上平寺駐車場を出発) (伊吹神社前が登山口) (杉大木の道を登る)
(三ノ丸跡を通過)
(上平寺城本丸跡で休憩) (城跡北端の大堀切)
(本坊跡分岐(南)を直進)
(稜線に出ると山頂初見参) (山頂を見ながらススキ薮コギ)
(背丈を越えるススキの中を前進) (要所のある手書き道標) (尾根道分岐付近をトラバース)
(ヒルのすみか?谷筋を登る)
(厳しい薮コギ後に樹林帯へ)
(避難小屋めざして斜面を行く)
山頂広場は大勢の登山者や観光客で一杯だ。秋の長雨の久しぶりの晴れ間を楽しまれているようだ。山頂からの展望はいまいち、霞がかかった状態だがいつもながら開放感の味わえる山頂だ。涼風に吹かれて山頂ベンチで大休止の昼食だ。花は端境期であまり華やかではないが、イブキトリカブトやサラシナショウマが風に揺れる草原を周回、ほぼ満車の駐車場から山頂へ登り返して表登山道を下り始める。8合目を過ぎて、計画通り次のUターン地点から登山道と別れて東へ入る。踏み跡もない斜面をトラバース、前方のプラスチックの円筒を目印に進み、円筒から稜線を下る。小ぶりのススキの繁茂する所々に石灰岩が顔を出す稜線下りは展望もよく、なかなか素晴らしいルートだ。Ca1100辺りのガレ場から急坂、右の樹林帯へ逃げ込むがまたしばらく薮コギだ。Ca1000付近で東寄りに下っていることに気付き、西へちょっとトラバースして正しい尾根を南下、どこからともなく現れた踏み跡を調子に乗って下り、下りたかった稜線を外して一つ西側の枝尾根にて往路の登山道に合流だ。ここからは一度通った道なので心強い限りだ。往きに苦労した薮コギも下りは楽に通過し、上平寺城本丸跡下で小休止後上平寺に疲れ果てて帰り着いた。登山靴を脱ぐと毛糸の靴下にもぐり込んだヒルが2匹いたが実害ナシ、忌避剤「ディート」は効果ありだ。
いつもながら伊吹山は見晴しもよく四季折々の草花を見ることができて爽快だ。今回は上平寺城史跡も興味深かったが、久しぶりの薮コギに疲れ果てた山行だった。僕の個人的意見は弥高尾根を登るときは五合目よりも尾根直進の8合目をめざす方が好きだ。
(ヒトの多い山頂到着) (花は端境期の山頂を一周)
(山頂駐車場はほぼ満車)
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 関ヶ原、美東
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