★ひとこと 「宮ノ谷左尾根で赤倉山を経て池木屋山経由宮ノ谷へ」
霧降山から蓮ダム方面を望む
★行った日 2015年10月29日(木) 晴 単独
★コース
高槻3:30(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R169、加杖峠地方道、県道569、宮ノ谷林道)=6:02林道終点P6:23→ネット開閉6:48→モノレール出合6:59→7:17稜線出合7:22→7:43P866
7:47→8:17コブシ平(P981)8:26→9:24青空平(P1222)9:32→霧降山10:06→10:16奥ノ平峰10:1→千里峰10:37→10:56(1394m)赤倉山11:04→千里峰11:24→11:39奥ノ平峰11:59→霧降山12:05→12:37(1395.9m)池木屋山12:41→根上り杉12:56→トウフ岩13:10→奥ノ出合13:42→高滝前14:55→15:08風折谷出合15:16→15:55林道終点P16:00(宮ノ谷林道、県道569、加杖峠地方道、R169、R370、R369)=針IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:15
紅葉を求めて台高山脈の奥ノ平峰界隈と蓮(はちす)ダムから伸びる宮ノ谷だ。宮ノ谷林道からはじめての宮ノ谷左尾根を経て霧降山(きりふるやま)に登り、赤倉山をピストンして池木屋山(いけごややま)から宮ノ谷へ下る計画だ。秋の日は短いので明るくなり始めたら着くように早朝出発し、計画通りに宮ノ谷林道終点に到着だ。
ネット情報通りに駐車場から50メートルほど戻った所の橋の手前から左へ入る。すぐに枯れ沢を渡って杉植林帯をジグザグに30分ほど登るとネットが現れ、入口を通り、ちょっと薮っぽい踏み跡をたどるとモノレール出合だ。モノレールを手掛かりに朝日がさし始めた急坂を頑張るとレールの終点が稜線出合だ。薮コギを覚悟していたが拍子抜けするほど立派な踏み跡とテープ目印があり、ルート探索は必要なしだ。稜線をネット沿いに南へ登り、木漏れ日を拾いながらピークを越えて登り返すとP866だ。紅葉の混じる黄葉したブナ林尾根をアップダウンしながら登ると樹木の途切れたP981のコブシ平だ。岩壁の見えるシャッポ山や彼方の桧塚(ひのきづか)を右の樹間から垣間見ながら紅葉した稜線を行くのは最高の気分だ。コブシ平から青空平の間が紅葉最盛期だ。標高1100メートル付近に広がるヒメシャラ幼木林を過ぎてブナの森を登り続けると見晴し台地の青空平だ。広い台地のススキの穂波越しに眺める迷岳の山並みが絶景だ。ここからなだらかなブナ大木の散在する稜線を過ぎ、見晴しのよい小灌木帯を登ると台高山脈出合の霧降山だ。
(宮ノ谷林道終点駐車場)
(Pから50米北の橋の手前を左へ)(すぐに枯れ沢を渡って左岸へ)
(植林帯をジグザグに登る)
(ネットの開閉通路を振り返る)
(薮コギ後モノレールに出合う)
(モノレール終点が稜線) (稜線をネットに沿って南へ登る) (P866付近を通過)
(色づいてきたP981コブシ平)
(桧塚を紅葉越しに垣間見る)
(ヒメシャラ幼木林をいく)
(P1222青空平と迷岳) (青空平の生命力溢れるブナ大木) (ブナ大木)
(幅広尾根をなだらかに登る)
(霧降山へなだらかに登る) (霧降山ピーク)
霧降山から東北を望むと、登ってきた宮ノ谷左尾根の彼方の蓮ダムを中心に、左に明神岳から桧塚を経てナメラ山へ伸びる山稜が連なり、右に迷岳(まよいだけ)から江股(えまた)ノ頭へ伸びる稜線が絵のようだ。主稜線を西北にちょっと行くと奥ノ平峰だ。ここも台地が北へ広がる展望豊かな休憩適所だ。奥ノ平峰から一旦下って上り返すと見晴しのあまりよくない千里峰だ。ここから下って上り返すと大鯛山方面分岐ピークの赤倉山だ。ここも林間のピークなので休憩適地の奥ノ平峰まで戻って大休止だ。陽光を浴びつつ正面の迷岳を眺めながら草地で飲む昼食後のコーヒーの味は最高だ。遅くなれば往路を下るつもりだったが、まだ昼前なので宮ノ谷を下ることにして霧降山を通過して池木屋山へ向った。落葉した広葉樹林の明るい稜線を登り、池木屋山から林間の正面に迷岳を眺めながらいよいよ難路の下りだ。
(霧降山から蓮ダム方面の景観)
(奥ノ平峰) (見晴しのよくない千里峰) (落葉した明るい尾根を行く)
(林間の赤倉山) (迷岳を前に奥ノ平峰で大休止) (霧降山を素通り)
(二重尾根をなだらかに登る)
(池木屋山三角点)
(迷岳を正面にブナ林を下る)
標高1200メートル付近までブナ林のなだらか尾根を下り、根上り杉付近からシャクナゲの多いヤセ尾根の急坂となり、トウフ岩を過ぎて尾根を直進することは少なく、テープ通りに踏み跡を探してゆっくり下る。木の根の露出した曲りくねった急坂をしばらく下り、小さな沢を越えて先の山の中腹をトラバースして下ると奥の出合の平地だ。ここからアップダウンしながら左岸をへつりながら下る。猫滝の滝壺を足下に眺めながら斜面を進み、地蔵の祀られた小祠から断崖に沿って進み、高滝手前の崖沿いの斜面を高滝の飛瀑を見ながら下ると高滝前の岩頭だ。ここは標高約700メートルと低く、紅葉は少し先だ。ここから歩き難い遊歩道が始まり、風折(かぜおり)谷出合を経て整備された桟道を進み、池木屋山から3時間以上かかってやっと駐車場到着だ。帰りは通勤渋滞にひっかかり、往路の2時間半に対して3時間半近くかかって帰り着いた。
宮ノ谷左尾根は初めてだが、道もはっきりしていて渓谷ルートより安全に登れるルートだ。下りの宮ノ谷はあまりお勧めできない。青空平から奥ノ平峰にかけて見晴し抜群、花の季節にはシロヤシオも期待できる展望ルートだ。。僕の勝手な感想だが今年の紅葉はくすんだ色合いが強く、鮮やかな黄葉を経ずに枯葉色になっているようだ。
(根上り杉) (トウフ岩)
(目印通りに急な尾根を下る)
(テープ通りに山肌をトラバース)
(奥ノ出合で沢を渡る) (沢沿いに難路を下る)
(岩稜を越えると猫滝上) (足下の猫滝の滝壺を覗く) (崖沿いの道を行く)
(ロープ場を下る)
(高滝横の崖沿いの斜面を下る) (紅葉が待たれる高滝)
(遊歩道終点の高滝前岩頭) (風折谷出合を下る) (大岩の先が駐車場)
★道で出会った花(なし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図 大豆生(まめお)、七日市、大和柏木、宮川貯水池
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