大黒山(891.5m)

 

★ひとこと   「中河内から大黒山経由椿坂峠を経て庄野嶺越周回」

椿坂峠旧国道へ下る手前のブナ大木


★行った日   2015年11月20日(金) 曇後晴  単独

★コース
高槻5:00(名神、北陸道)=木之本IC(R365、県道285)=7:00イカ谷登り口7:19→8:45イカ谷の頭8:55→9:54(891.5m)大黒山10:07→10:46椿坂峠10:51→林道登り口11:13→(628.1m)津谷三角点12:30→12:41大休止(昼食)13:06→P619 13:27→庄野嶺越13:53→中河内14:26→14:39イカ谷登り口14:47(県道285、R365、R303、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻駅18:00

  終盤の紅葉を期待して滋賀・福井県境に近い余呉の大黒山だ。中河内(なかのかわち)からイカ谷経由大黒山を経て椿坂(つばきさか)峠へ下り、椿井嶺(つばいみね)越から津谷経由庄野嶺越を経て中河内へ下る計画だ。高槻出発時は曇り空だが米原辺りではフロントガラスを叩く雨に意気消沈、木之本に近づくと乾いた路面となりほっと一息だ。伊勢湾から流れ込む雨雲が関ヶ原の山峡を経て琵琶湖側へ流れ込んできているせいだ。椿坂峠をバイパスする初めて通るトンネルを抜けると中河内、右折して立派な県道を半明(はんみょう)方向へ進み、大黒山から北へ伸びる稜線の北端付近に駐車だ。なお、この道は途中で崩落のため半明で通行止めだ。
  山裾に放置された白い冷蔵の横から昨日?の雨で濡れている急斜面に取り付き、ひと頑張りすると背丈の低い笹に覆われた雑木林の稜線上だ。ちょっと色あせた紅葉の残る尾根を対面の山ひだに漂う朝霧を眺めながら登る。所々でブナ林が現れる尾根を右下に中河内の集落を目にしつつ進む。点々と目印リボンがあるが堆積した落葉のため踏み跡は不明、笹原はできるだけケモノ道利用だ。イカ谷三角点を過ぎて雌鳥越の鞍部辺りでちょっと笹薮コギだ。東方に上谷(かみたに)山や左千方(させんぼう)が望めるP801を経てブナ尾根の笹原を行き、樹間から敦賀湾が見える鞍部からひと登りすると大黒山三角点だ。三角点の小広場は笹に囲まれ西南尾根に下る道が見当らなかったので、方向を確かめて笹薮に突入してしばらく下ると、ちゃんとした山道に飛び出した。山頂から東南へ下ってからこの道が続いているようだ。時には正面に野坂岳を眺めながら、急な尾根道を下り続け、立派なブナの大木を過ぎると椿坂峠の旧国道出合だ。

 (イカ谷稜線末端から取り付く) (稜線上から県道を振り返る)   (薮っぽい稜線を登る)

    (ブナ尾根を登る)     (Ca600から中河内を見下ろす)     (イカ谷三角点)

   (雌鳥越付近を行く)   (P801から上谷山と左千方を望む) (ブナ尾根の笹薮を行く)

 (大黒山手前鞍部から敦賀湾)     (大黒山三角点)      (明確な登山道を椿坂峠へ)

 (Ca720から野坂岳を望む)   (急な登山道を下り続ける)    (椿坂峠旧国道出合)

 車道を南へ少し行った所から西へ林道を登る。かつて分譲別荘地だったらしく林道わきに倒壊寸前のような建物が放置されている。椿井嶺めざして紅葉の残る林道を進み、小木が林道に張り出した最高点辺りから右の尾根筋へ登る。踏み跡が幾つもあって少し迷いながら椿井嶺に寄らずに尾根を進む。ここから庄野嶺越えまで踏み跡は殆んど見当らず、薄紫と白のリボンが所々にあるが分かり難いところもあるので注意が必要だ。アップダウンの激しい雑木林やブナ林の稜線を尾根芯を外さないように進み、県境尾根を深い笹薮をかき分けて右往左往しながら進むと小平地の津谷三角点だ。笹薮を脱出するとしばらく美しいブナ尾根が続き、再び笹薮に入るとP619だ。迷い易い笹深い平地で東北から北西に方向を変えるので、うろうろ蛇行しながらやっと北尾根に乗り、笹薮尾根を直進だ。やがて庄野嶺越のはっきりした山道に合流、不思議な構造物出合だ。ここから県境尾根を北上すると栃ノ木峠方面だが、中河内は東へV溝道を下る。樹間から大黒山を右に眺めながら、ちょっと薮っぽいがはっきりしたV溝の古道をどこまでも下ると中河内の石碑の横へ下る。県道を陽光を浴びながらぽくぽく進むとイカ谷稜線の登り口だ。帰りは高速を利用せず、琵琶湖西岸から帰阪。
 きょうの周回ルートは正規の登山道が少なく、余呉トレイルの標柱は一本も見かけず笹薮コギやちょっとしたルート探索など、特に後半の県境尾根歩きが疲れる道だ。余呉の山らしい静かな自然が味わえる道だ。

  (旧国道から椿井嶺越へ)    (紅葉終盤の林道を行く)    (林道最高点から稜線へ)

 (P565付近の雑木林の稜線)  (稜線から西方ヶ岳を望む) (津谷手前のブナ林尾根を行く)

   (深い笹薮を右往左往)    (津谷三角点にたどり着く)   (薮コギでP619をうろうろ)

 (庄野嶺越手前鞍部を行く)   (庄野嶺越の不思議な構造物)  (V溝古道を中河内へ下る)

 (下り道から大黒山を望む)    (V溝道が最後まで続く)     (中河内の国道出合)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  中河内

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