片波山(763.1m)井ノ口山(779.1m)

 

★ひとこと   「大布施から芦生杉の稜線で井ノ口山を経て下ノ町へ」

井ノ口線分岐付近稜線の枯死した芦生杉


★行った日   2015年12月13日(日) 曇一時晴  単独

★コース
高槻6:13(R171、府道38、R477、府道38)=下ノ町8:15(自転車デポ)(府道38)=8:32大布施P8:43→ゲート8:53→9:34林道別れ9:41→10:04(763.1m)片波山10:11→鍋谷峠10:42→11:03井ノ口線分岐11:09→(779.1m)井ノ口山11:48→11:56大休止12:24→倉谷線分岐12:40→下ノ町13:25=(自転車8.2km)=14:04大布施14:10(府道38、R477、府道50、府道19、R9、府道407、府道46)=高槻16:17

 芦生杉(あしうすぎ)を求めて京都北山の広河原から大布施へ続く稜線歩きだ。市原からかつての交通難所を二ノ瀬トンネルで抜け、鞍馬から花背峠を越えて花背別所を経て広河原方面へ進み、下ノ町の倉谷林道始点に自転車をデポ、大布施まで戻って広域基幹林道分岐点に路駐だ。
 2014年10月に全線開通した丹波広域基幹林道起点の花背大布施から出発だ。スタートして10分、花背中学校の先で施錠されたゲートがあり、65キロに及ぶ基幹林道は一般車通行禁止だ。ゲート横から道なりに進み、片波山から南へ延びる稜線に近づくCa600の地点で西へ分岐している地道林道へ入る。ゲートを過ぎるとすぐに右の急斜面に取り付き、落葉の急斜面をちょっと頑張ると片波山に向う稜線上だ。芦生杉の点在する樹林の尾根を登ると林間の片波山三角点だ。次のピークで西北の稜線に入り易いが、東北へ急坂を下るのが正解だ。ここから巨樹を楽しみながら尾根を下ると鞍部の鍋谷峠で先ほどの基幹林道に合流だ。ここから稜線はP693を通るが楽な林道を歩き、次の鞍部が井ノ口線分岐だ。日当たりのよいベンチもある鞍部からロープ保護柵に沿って稜線を登る。

 (大布施の基幹林道起点(左))(丹波広域基幹林道起点標識)   (基幹林道掲示地図)

  (舗装林道を登り続ける)  (左へ林道を分岐しゲートを抜ける)  (ゲートの先から尾根へ)

 (芦生杉点在の尾根を北上)(片波山頂上手前の立派な芦生杉)    (片波山三角点)

  (芦生杉の尾根を北上)      (林立する芦生杉)            (鍋谷峠)

 (鍋田に峠から林道を行く)   (井ノ口線分岐から尾根道へ) (尾根の保護柵に沿って進む)

 井ノ口山まで延々と続くロープ保護柵沿いに稜線を進む。東に鎌倉山や峰床山を眺めながら尾根筋を登ってブナやツガの樹林帯尾根に入り、点在する芦生杉や天然桧を楽しみながら登りつめると鍋谷山と井ノ口山を結ぶ稜線出合のピークだ。ピークから保護柵に沿って東へ下ると井ノ口山三角点だ。8年前にはすぐ下の巨樹を確認したが今回はうっかり見過ごしてUターン、先ほどのピークで陽光を浴びながら大休止だ。下山は鍋谷山ヘ続く西尾根を左に見送って北尾根の急坂下りだ。シャクナゲが茂る急坂を直進すると林道側壁上だが、リボン通りに左へ回り込み、側壁上を直進して端部の斜面を下ると基幹林道だ。林道を東へちょっと戻ると倉谷線分岐のゲートがあり、急な倉谷林道を下る。倉谷上流の源頭に近い谷筋を横切る所で路面崩落だ。当初、崩落路面の先から渡ろうとしたが岩盤露出のため無理、谷筋を下まで迂回しザレ場の急坂を上って対岸へ何とかたどり着いた。その後まだ2箇所の路盤流出ヵ所もあり、嵐山水害で記憶に残る2013年台風18号被害?の跡も生々しい林道下りで下ノ町到着だ。デポしたチャリンコをゲット、殆んど下り坂を快調に花背大布施到着。帰りは京都市街通り抜けを嫌って周山から亀岡回りにしたが、亀岡へ抜けるR477が通行止め、仕方なく日吉ダム経由で帰阪。
 小野村割岳(おのむらわりだけ)周辺と同じく井ノ口山周辺も芦生杉巨樹の生育地だ。かつて芦生杉は霊気の漂う薄暗い山域が連想されたが、きょうの尾根筋は明るい感じだ。僕の勝手な思いだが、広域基幹林道がぬう尾根筋では筋骨隆々とした壮年期ではなく老年期の印象だ。

(尾根から鎌倉山(左)と峰床山) (保護柵沿いに尾根を北上)     (点在する芦生杉)

    (井ノ口山三角点)       (鍋谷山分岐ピーク)      (急なシャクナゲ尾根を下る)

      (林道へ下る)     (この壁面端部の斜面が登り口) (右の倉谷林道ゲートを下る)

 (林道決壊部を谷底から迂回)  (損壊の続く倉谷林道を下る)  (下ノ町の倉谷林道始点)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  中、上弓削、久多、花背

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