薊岳(1406m)明神岳(1432m)奥峰(1420m)

 

★ひとこと   「大又駐車場から直登して薊岳経由奥峰を経て明神平へ」

稜線の成長する霧氷の華


★行った日   2016年1月5日(火) 曇ガス後一時晴  単独

★コース
高槻4:47(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、R169、R370、県道16、県道220、大又林道)=7:09大又林道登山口駐車場7:23→登り口7:30→8:33Ca1020 8:44→トウフ岩8:58→稜線出合9:51→10:09(1406m)薊岳10:19→稜線出合10:33→前山11:21→三ッ塚11:28→(1432m)明神岳11:41→判官平12:03→12:21(1420m)奥峰12:42→判官平12:58→明神岳13:26→13:45明神平13:53→明神滝14:20→林道終点14:45→15:05登山口駐車場15:14(大又林道、県道220、県道16、R370、R169、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:52

 台高北部の明神平界隈だ。昨年末から暖かい日が続いているので積雪の無さを予期して、晩秋の頃の山歩きを楽しむつもりだ。大又の登山口駐車場から薊岳(あざみだけ)へ直登、三ッ塚から桧塚奥峰をピストンして明神平から下山の計画だ。ネットで調べると大又駐車場付近から薊岳への直登ルートは3本、西側から1)P932を通る石ヶ平谷左尾根ルート、2)同右尾根ルート、3)P1334へ向うタイコウドウ谷右尾根ルートがある。1)は渡渉を要し3)は等高線の密な所があるので、登り易すそうな2)を登ることにした。山々の中腹以上は雲に覆われ、予想通り雪のない大又林道を進み、1台だけ先着の駐車場に到着だ。
 駐車場から少し戻り、橋の袂から踏み跡ををたどり、急な植林帯をジグザグに付けられた杣道を登る。小沢には丸太橋がかけられた歩き易い道だ。Ca1000近辺まで間伐作業中らしく生々しい葉のついた残材が放置されているがそれを避けるように付けられた杣道を登り続け、Ca1020で間伐作業は終了、このピークで小休止だ。ちょっと先で大岩が稜線を塞いでいるので東側を迂回して登ると四角のトウフ岩だ。岩頭から西の展望が開けているが、きょうは雲がかかり全く駄目だ。この辺りからガスがかかり始めボーっと霞んだ尾根をしばらく登ると、ヤセ尾根が始まると共に植林帯が終わり、落葉樹林尾根だ。少し先で薊岳へ続く稜線に合流、西風を受ける西南稜のため霧氷が発達しやすく、白濁した尾根道を進むとヤセ尾根岩稜の薊岳だ。山頂は台高や大峰の展望台だが、きょうは視程数十メートルだ。

(橋の手前から尾根に取り付く) (林道を見下ろしながら登る)   (植林帯をジグザグに登る)

 (Ca1000まで間伐が続く)     (Ca1020で一休み)     (トウフ岩を下から見れば)

 (上から見れば完全なトウフ)   (ガスった尾根を登る)      (ヤセ尾根を登り続ける)

  (薊岳に続く稜線出合)      (落葉樹林尾根を西進)      (ガスった薊岳山頂)

 山頂から往路通りに合流点まで戻る。下りにこの尾根を使うときの目印は赤い鳥獣保護区の掲示板だ。時々青空から降り注ぐ陽光が現れたと思うと白濁気流に包まれるような、変わりやすい天候の中、美しい自然林の稜線を東進、日陰が残雪に覆われた落葉樹の森を登ると前山だ。北側に広がる草原の向こうに水無山や半分雲に隠れた国見山を眺めながら稜線を下ると明神平分岐の三ッ塚だ。晴れ間ものぞく天候に回復してきたので奥峰までピストンすることにして明神岳に向って稜線を進む。冬枯れた木々の間から台高山脈の霞んだ峰々を眺めながら稜線をしばらく進むと明神岳だ。ここで台高縦走路とお別れしてブナ林の斜面を東へ下り、葉を落とした落葉樹林を進む。今の時期、本来であればスノーシュー散歩が楽しめる高原台地だが、青空に突き刺さるような落葉樹の梢を眺めながら、落葉絨毯を踏み締めて歩く。判官平を経てしばらく進むと桧塚奥峰だ。霞がかかり展望は殆んど駄目、雪はなくともさすがに風は冷たいので倒木の陰に隠れて僕の定番の暖かいカップラーメンとコーヒーだ。

(赤い鳥獣保護区表示が分岐点)(白濁気流で成長する霧氷)    (落葉樹大木尾根を東進)

    (前山付近を行く)      (前山から水無山を望む)      (三ッ塚分岐を直進)

   (明神岳へ稜線を行く)          (明神岳)       (主稜線を右に分け東へ下る)

     (判官平を行く)          (ブナ林が続く)        (雪のない桧塚奥峰)

 見晴しがいまいちなのでヒキウス平は省略、国見岳や薊岳を正面に見て奥峰を下り始めた。三ッ塚まで往路を戻り、雪のない草原を明神平へ下る。東屋で小休止の後、明神谷に沿って、度々渡渉を繰り返しながら下る。細い飛瀑の明神滝が示すように渇水状態のため、苦労せずに渡渉可能だ。荒れた林道始点から急坂を下り、林道ゲートを過ぎてちょっと下ると、僕の車が1台だけ残る駐車場だ。
 晩秋を思わせる暖かさに恵まれ、稜線や高原台地の冬枯れたブナやカエデなど、厳冬期の厳しさに耐える美しさが感じられた。大又駐車場から薊岳へ初めて尾根道を登ったが、急坂が続くが登り易い最短ルートだ。Ca1000付近まではっきりした杣道があり、それ以降も登り易いヤセ尾根だ。

(ヒキウス平越に大台ケ原方面)(国見岳や薊岳を正面に下る)   (雪のない明神平へ下る)

 (ヒメシャラの斜面を下る)      (細い流れの明神滝)    (5回渡渉を繰り返して下る)

   (倒木の先が林道始点)      (荒れた林道を下る)         (林道ゲート)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図  大豆生(まめお)

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