音羽山(593.2m)天下峰(348m)

 

★ひとこと   「大津から音羽山を経て上醍醐、天下峰経由六地蔵へ」

音羽山から蓬莱山を望む


★行った日   2016年1月22日(金) 晴後曇  単独

★コース
JR高槻駅7:18(JR)=7:43JR大津駅7:48→P353 8:42→鉄塔8:49→東海自然歩道出合9:24→9:32(593.2m)音羽山9:47→パノラマ台10:04→牛尾観音10:26→10:35桜の馬場10:42→高塚山分岐11:17→車道出合11:22→11:30展望ポイント11:51→開山堂12:18→行場分岐12:42→岩稜祠13:04→炭山分岐13:18→ユウレイ峠13:33→パノラマ岩13:43→(373m)日野山13:53→供水峠13:58→14:12(348m)天下峰14:20→府道出合14:34→15:08東御蔵山BS15:25(京都京阪バス)=JR六地蔵15:39(JR)=JR高槻駅16:15

 冬型気圧配置が続いているが、あすから更に強まる気配、風雪を避けて低山だ。そこで見晴しのよい京都南部の音羽山(おとわやま)だ。大津から音羽山を経て稜線を南下、上醍醐から黄檗(おうばく)(実際は六地蔵)へ下る計画だ。高槻から大津まで新快速で25分、登山口まで最速の山域だ。車窓から見える京都西山の稜線は分厚い雲に覆われ、愛宕山は朝霧が漂っていたが市街地は快晴だ。
 JR大津駅南口ロータリーから線路沿いに西進、T字路突き当りの若宮八幡神社を左折、R1を渡って高山寺霊園石柱の道を直進、すぐ先の板塀の小径を山裾へ入る。尾根端の急な雑木林をジグザグに登るとすぐになだらかな尾根道だ。南から東へ尾根方向が変わるCa270のピークあたりから点々と残雪が目立ち始め、樹間から大津市街越しに比叡山を振り返りつつアップダウンを繰り返して尾根道を登り続ける。出発して約1時間で好展望の鉄塔だ。回りの梢越しに琵琶湖の左に比叡山や白銀の比良山系の峰々、右に三上山など湖東の山々が綺麗だ。積雪のつながりだした稜線を南下、東海自然歩道に合流した少し先が鉄塔のある音羽山三角点広場だ。積雪約5センチの山頂から西方の視界が開け、山科から京都市街、その彼方に愛宕山、比叡山、北摂や北山の峰々が望める。早朝の雲も晴れ渡り、遠方は雪雲がかかっているが素晴らしい景観だ。

  (JR大津駅南口を西へ)     (若宮八幡神社を左へ)    (高山寺霊園石柱の道を直進)

  (板塀の小径を山側へ)       (急坂をジグザグに登る) (なだらかな雑木尾根を行く)

  (鉄塔から比叡山を望む)    (薄雪の尾根道を行く)     (東海自然歩道に合流)

 (見晴しのよい音羽山頂上)       (音羽山三角点)    (山頂から東海自然歩道を下る)

                 (音羽山から京都市街〜琵琶湖を望む)

 山頂下の休憩ベンチから東海自然歩道を下り、切り開きから瀬田方面が望めるパノラマ台から西へ急な尾根道を下る。閑散とした牛尾観音に手を合わせて参道の階段を下ると桜の馬場の広場だ。日差しを浴びて休憩後、倒木の多い荒れた谷に沿って登る。陸橋をくぐり椿の点在する沢筋を進み、ピーク付近で高塚山を右に分け、すぐ先でゴルフ場へ向う車道出合だ。車道を少し下ると青い塀があり、建物跡のある展望ポイントだ。北摂の山並みに縁取られ、伏見桃山の山塊が島のように鎮座する京都市街地が足下に広がっている。少し早いが冷たい風を避け、景色を眺めながら昼食の大休止だ。展望ポイントから車道を少し進み、横嶺峠から丸太階段の尾根を登り、アップダウンを繰り返して稜線を進むと上醍醐の五大堂だ。寒い平日のためか、人影のない参道を進み、開山堂横から一ノ鳥居をくぐって奥の院へ下る。

(パノラマ台から瀬田方面を望む) (自然林の稜線を下る)          (牛尾観音)

(桜の馬場から荒れた沢を登る)   (沢沿いに登り続ける)      (高塚山分岐を直進)

     (車道に合流)      (途中の青い塀が展望ポイント) (展望所から京都市街を望む)

 (横嶺峠から稜線の階段へ)     (上醍醐の開山堂)    (開山堂一ノ鳥居から奥の院へ)

 稜線を下ると二ノ鳥居があり、直進は西笠取なので右の鳥居をくぐって奥の院を目指す。途中に分岐があるが杉林の稜線を道なりに直進すると三ノ鳥居だ。直進は東の覗や本宮ノ峰(P476)へ向うが、鳥居の前を右折して稜線の醍醐回峰道を登る。小ピークを幾つか越えながら尾根道を下る。しばらく進むと祠の祀られた岩稜があり、鎖場の岩稜下り(巻道もある)をへて橋を渡ると林道出合だ。回峰道は上流方向だが、林道を下流へ向かい、ゲートを過ぎて上炭山の水晶谷合流点の河原から沢筋に入る。すぐにはっきりした山道が現れ渡渉を繰り返しながら水晶谷をしばらくさかのぼるとユウレイ峠だ。峠から稜線をちょっと南下、京都南部の見晴しが楽しめるパノラマ岩だ。ここ以降は林間の道ばかりで見晴しの利くポイントはない。大きなケルンの日野山を過ぎて平坦な雑木林を下り、供水峠から稜線をたどると天下峰だ。名称に期待していたがピークらしくない林間の一通過点だ。なだらかな幅広の雑木林尾根を下ると車道側壁の上にでて、斜めに側壁を下ると府道合流だ。ここから六地蔵へ向うつもりだったが、地図上のゴルフ場を回避する道が分からず、府道を六地蔵方面へ下った。約30分の舗装道路歩きで東御蔵山(ひがしおくらやま)BS、長い低山歩きは終了だ。
 薄雪の音羽山や稜線の見晴しポイントからの京都市街や琵琶湖、愛宕山や比叡山、北摂や北山の峰々の展望が素晴らしい。静かな樹林の醍醐回峰道もしっとりとした雰囲気があり、今回通っていない奥の院とあわせてじっくり訪れたいものだ。なお、音羽山へ大谷駅、長等公園、大津駅南口の3箇所から登ったが、なだらかな尾根道の大津駅からのルートが一番好きだ。

 (三ノ鳥居から分岐して稜線へ) (稜線の醍醐回峰道を行く)   (林道合流手前の岩稜祠)

   (橋を渡って林道に合流)   (上炭山の河原から水晶谷へ)  (ユウレイ峠から尾根を南下)

      (稜線を行く)     (パノラマ岩から京都南部を望む)   (日野山ケルン)

   (供水峠稜線を南下)       (松林尾根を行く)         (特徴のない天下峰)

      (稜線を南下)            (府道に合流)       (やっと人家が見えてくる)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図
(2)高塚山分岐〜東御蔵山BS            (1)JR大津駅〜高塚山分岐

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  京都東北部、京都東南部

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