釣瓶岳(1098m)

 

★ひとこと   「コメカイ道で釣瓶岳を経てナガオ経由八幡谷右尾根へ」

イクワタ峠北峰から蛇谷ヶ峰を望む


★行った日   2016年2月3日(水) 晴時々曇  単独

★コース
 高槻6:00(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367)=7:28細川休憩所7:47→釣瓶岳登山口(栃生)8:02→P449 8:42→地蔵峠分岐9:14→9:33(SS着)9:46→10:13ササ峠分岐10:24→イクワタ峠北峰11:06→(1098m)釣瓶岳11:57→12:12休憩12:16→12:59広谷小屋13:22→稜線出合(細川越)14:10→Ca1044 14:23→15:00P713 15:09→15:31(SS脱)15:42→16:18細川休憩所16:27(R367、R477、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:58

 今冬2回目のSS(スノーシュー)漫歩は比良山系の釣瓶岳(つるべだけ)だ。栃生(とちう)からコメカイ道で釣瓶岳へ登り、ナガオ経由広谷から細川越を経て葛川細川へ下るつもりだ。路面に積雪はないが薄く雪化粧した木々を眺めながら途中峠を越え、安曇(あど)川沿いのR367を快調に下って道端に残雪が積みあがっている細川休憩所に到着。乾燥した車道を冬靴にスパッツだけ付けて出発だ。
 休憩所から1キロほど北のアラ谷右尾根取付きの野街道(のかいどう)BSを見送り栃生BS手前の釣瓶岳コメカイ道登山口に入る。しばらく林道を進むと杉林に入り、斑点状の残雪を踏みながらなだらかな歩き易い道を進む。Ca450付近で雪面がつながり、地蔵峠分岐を過ぎてCa650あたりで歩き難くなってきたのでSSを履く。ササ峠を左に分け、ちょっと急坂を登ると幅広ブナ林のなだらかな稜線だ。硬い根雪に数センチの新雪の積もった沈み込み皆無のSS最適雪面だ。時折日のさす無風の快適コンディションだ。イクワタ峠に近づくにつれて見晴しもよくなり、少し霞んでいるがブナ林の切れめから左に蛇谷ヶ峰やその彼方の江若尾根、右に釣瓶岳を眺めながら登る。左からくる尾根との合流点がイクワタ峠北峰P923だ。霞がかかり遠方の見晴しはだめだが、雪化粧した湖北や江若尾根の山並みが雄大だ。

 (栃生の釣瓶岳登山口へ)      (植林帯を登る)        (Ca500から全面雪景色)

    (地蔵峠分岐)        (Ca650の大木でSSを履く)  (ササ峠分岐からブナ尾根)

(幅広のなだらかブナ尾根を行く) (釣瓶岳を眺めつつ登る)    (イクワタ峠へ稜線を登る)

             (イクワタ峠北峰から霞んだ蛇谷ヶ峰方面を望む)

              (イクワタ峠北峰から霞んだ釈迦岳方面を望む)

 イクワタ峠北峰で縦走路と合流、所々で急坂があるが展望稜線を穏やかの登る。標高1000メートルを超えると霧氷が成長し始め、飾りのついた木々の枝の間から下界を眺めながら最後の急登を終えると釣瓶岳だ。SSのエッジがしっかり雪面に食いつくので、前回の綿向山西尾根のようなつらさはなく、休み休みながら急坂でもしっかり登ることができた。山頂から大杉の繁茂する急な尾根を下ると、ブナ林のなだらかな雪原だ。尾根の方向を東南から西南に変えると、ブナ林越しに武奈ヶ岳を正面に眺めながら広い雪原の尾根を下る。Ca1054から尾根の方向を再び東南に変えてなだらかに下り、鞍部の大杉の所から右折、小さい谷を西南へ下ると広谷だ。沢を渡渉して対岸に建つ黄色い広谷小屋の前で大休止、昼食だ。

(イクワタ峠北峰で縦走路合流)   (釣瓶岳へ稜線を登る)   (気持ちの良い稜線を進む)

   (展望稜線を振り返る)     (釣瓶岳へ最後の急登)       (釣瓶岳山頂)

 (ナガオへ樹林尾根を下る)  (ブナ林尾根をなだらかに下る) (武奈ヶ岳を眺めながら進む)

   (大杉から広谷へ分岐)      (広谷へ谷筋を下る)    (黄色の広谷小屋前で大休止)

 広谷からイブルギノコバを経て武奈ヶ岳を訪れる手もあったが、まだ雪の広谷を通ったことがなかったので細川越へ向うことにした。雪の付いた丸太橋は怖ろしいのでSSで浅瀬を渡渉しながら雪の疎林帯の、文字通り広い谷筋、広谷をさかのぼる。殆んど沈み込みのないSSの快適歩行で清々しい川辺を進み、右岸の小屋を過ぎ、左岸の段丘上の小屋下辺あたりのスゲ原から細川越めざして左へ登る。上り易そうな小尾根を頑張ると縦走路の稜線上にあがり、北へ稜線を少し登るとCa1044の八幡谷右尾根分岐ピークだ。武奈ヶ岳を左に眺めながら急な疎林帯の稜線下りだ。当初は急坂だが標高900メートルをきった辺りに真綿を敷きつめたようなブナ林が広がっている。倒木のあるP713から徐々に勾配が急になり、標高600メートル辺りから地肌の露出した雪道の急坂だ。SSを脱ぎ、小木を手掛かりにそろりそろりと下り、GPSで見当をつけて右の杉林のトラバース道に入り、見覚えのある炭焼窯趾の小平地だ。ここからの下り道が積雪のため分からず、杉林の急坂を適当に下るが右往左往しながらやっとV溝の杣道に合流、細川城跡の平地から林道に降り立った。かつて登り口に細川城跡の看板があったが撤去されているので登る場合は要注意だ。沢沿いに下って国道をちょっと歩くと細川休憩所だ。
 きょうは一人の登山者にも会わず、稀に見るSS日和だ。適度に締まった硬い雪の上に数センチの新雪が乗ってSSのエッジがよく効いて沈み込みも殆んどなく、時々日のさす無風の雪面歩きが楽しめた。イクワタ峠付近の展望稜線、ナガオのブナ林尾根、広谷の清々しい谷筋など美しい冬場のルートだ。細川周辺から釣瓶岳へ北から4本のルート、コメカイ道、アラ谷右尾根、八幡谷右尾根と左尾根があるが、今回のルートが最もなだらかなSSで登って楽しい道だ。

    (広谷をさかのぼる)    (渡渉しながら美しい谷筋を進む)(スゲ原付近から細川越へ)

    (細川越へ急坂を登る)      (分岐点のCa1044へ)  (Ca1044から見る武奈ヶ岳)

(急な八幡谷右尾根を下り始める)(気持ちの良いブナ尾根下り)   (P713広場で小休止)

  (迷い道の急坂を適当に下る)    (V溝の杣道へ合流)      (細川城址登り口へ帰着)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  北小松

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