赤坂山(823.8m)三国山(876.3m)

 

★ひとこと   「雪不足のマキノから寒風経由赤坂山を経て三国山へ」

P841から赤坂山、三国山、白山を望む


★行った日   2016年2月11日(木祝) 快晴  単独

★コース
 高槻5:28(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:07マキノ高原駐車場7:24→西山林道分岐8:21→展望地8:54→9:21SS着9:34→10:00休憩(ブナ林)10:07→10:36寒風10:46→粟柄峠12:05→(823.8m)赤坂山12:21→12:33鞍部(大休止昼食)12:54→14:05(876.3m)三国山14:13→15:27赤坂山15:30→16:05堰堤出合(SS脱)16:16→ブナノキ平16:25→調子の滝分岐16:48→17:09マキノ高原駐車場17:16(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻20:05

 きょうは関西どこも太陽マーク一色、快晴のご宣託だ。そこで今冬3回目のSS(スノーシュー)漫歩は毎年SSで訪れている今年で5回目の展望豊かな赤坂山だ。マキノから寒風経由赤坂山を経て三国山へ登る計画だ。行楽日和の祝日とあって、早朝から車の切れ目のない湖西道路からR161を経てメタセコイヤの並木道を抜けると雪のないマキノスキー場だ。いまの時期、例年ではスキー可能だが、今年は雪不足のため駐車場は無料だ。
 登山計画をボックスに入れて、朝日に輝く白い稜線へ薄雪のゲレンデを出発だ。下山時に通る赤坂山登山口を右に眺めながら直進すると寒風登山口だ。積雪5センチ程度のゲレンデを上りつめ、ゲレンデ上端から落葉樹林帯に入り、山腹を斜めに進むと寒風から東南に延びる稜線に上がる。西山林道分岐だ。積雪10センチ位、ジグザグの登山道を時折マキノの集落を右下に眺めながら登ると、P562手前の展望地だ。逆光に琵琶湖がまぶしく光っている。針葉樹林を抜けてブナ林に入ると急に雪が深くなり、吹きだまりでは膝位まで沈み出したのでSS装着だ。後ろから来たヒップソリをぶら下げてつぼ足で元気に追い越していく子供連れの若い夫婦パーティーに挨拶しながら、ブナの影の縞模様が美しい斜面をゆっくり一歩づつ歩を進める。疎林帯の雪の斜面を登りきると何もない雪原の寒風だ。ちょっと霞んでいるが、三国山〜琵琶湖〜蛇谷ヶ峰が東面に広がる明るい山頂だ。

 (朝日を浴びてスキー場出発)   (寒風登山口から登る)     (しんどいゲレンデを登る)

    (山腹の道を登る)        (尾根で西山林道分岐)     (ジグザグの道を登る)

 (展望地から琵琶湖を望む)    (ブナ林でSSを履く)        (美しいブナ林を登る)

(樹林切れ目から大谷山を望む) (急なブナ林を登り続ける)  (強風の最後の上り坂を頑張る)

                  (寒風から琵琶湖を見下ろす)

 寒風から北へブナ林を抜けると東側の視界が開けた稜線歩きだ。雲ひとつない紺碧の空ながら風が強くフード、サングラスの完全防備だ。鞍部から樹林帯を登るとP841ピーク東南角だ。見晴し抜群、先ほどの寒風からこれから向う三国山は言うに及ばず、庄部谷山などの江若山地や伊吹山などの湖北の山々、遠くは白銀の白山まで望めた。ピークから強風で吹き飛ばされて地肌の出た稜線を下り、アップダウンを繰り返しつつ稜線を進み、鉄塔を過ぎると鞍部の先が江若を結ぶ粟柄峠だ。露岩の石仏を横目に低木が頭を出し始めた斜面をしばらく登ると赤坂山だ。山頂の展望を楽しむ間もなく、三国山めざして斜面を下る。鞍部の落葉樹林帯で曲りくねったブナに腰掛けて大休止だ。時刻もせっているのでゆっくりできず、早々に昼食を切り上げ、低木のうるさい樹林帯を右往左往しながら明王の禿めざして登る。明王の禿からP814めざして低木まじりの樹林帯を下って上り返すが、例年より積雪が少ないためプチ薮コギが強要され、疲れる上り坂だ。不精して先行者のラッセルを追尾、あとで分かったことだが、ブナ林を過ぎて途中で夏道と合流、うるさい低木に悩まされながらやっと三国山頂上だ。山頂の雪庇も小さく、高島トレイルの標柱の頭が掘り出されていたので今年の積雪は相当少ないようだ。

  (何もない寒風頂上)         (ブナ林を北進)      (気持ちの良い稜線を進む)

              (P841付近から東南の伊吹山方面を望む)

 (P841から東へ稜線を下る) (薮が顔を出し始めた斜面を下る)  (粟柄峠を赤坂山へ)

 (赤坂山へ緩斜面を頑張る)      (赤坂山三角点)       (鞍部から明王の禿へ)

                  (赤坂山から360度の展望)

   (明王の禿上部は地肌)   (P814へ薮っぽい急坂を登る)   (薮っぽいブナ林を登る)

 積雪期の三国山は5回目だが最も見晴しがよく、金糞岳など湖北や上谷山など越美国境の山々はじめ白山まではっきり望めた。下山は真南へいつもの県境稜線を下るルートだ。やはり例年より低木の薮がでて、SSを引っ掛けたり、顔を枝でひっぱたかれたりとやる気がなくなる歩きだ。しかも、例年渡る小沢のスノーブリッジはなく谷底が露出、上流へ退避してやっとブナ林へ入る。P814北側から往路の踏み跡をたどり、最後の上りを頑張って赤坂山到着だ。午後には気温が上がり、SSのクランボンに雪が堆積する場面もあり、赤坂山から三国山往復は例年2時間だが、今年は薮とベタ雪のせいで3時間だ。山頂から粟柄峠をショートカットし、鉄塔から夏道通りにブナ尾根をジグザグに下る。堰堤越のところではショートカットして尾根通しで下るほうがSSの場合はベターだが、きょうは尾根に地肌が出て駄目。堰堤前でSSを脱いで沢沿いに下ると雪の少ないブナノキ平だ。昨年は休憩舎横の掲示板の横木に腰掛けて休憩したがいまは見上げる位置だ。この辺りから登山道の雪が溶けてぐちゃぐちゃだ。泥濘の拾い歩きをしながら芝生の露出した無雪のマキノスキー場へ計画より1時間遅れで到着だ。帰りは湖西道路で行楽帰りが集中して大渋滞、往路の1時間半に比して3時間かかって帰り着いた。
 きょうは絶好の山日和に恵まれ、大展望の赤坂山を中心とした白銀の稜線歩きが素晴らしかった。特に、寒風付近のブナの森、P841付近の稜線や赤坂山、三国山からの展望など、沈み込みの少ないSS漫歩を楽しむことができた。ただ、今年は雪が少ないので薮山のSS歩きは遠慮したほうが良さそうだ。

 (三国山から赤坂山を望む)   (三国山から白山を望む) (山頂から顔を出した薮尾根下り)

                (三国山山頂の360度の展望)

(顔を出した沢筋を避け上流へ)  (P814から急坂を下る)  (明王の禿へ向って薮急坂下り)

    (明王の禿付近を下る)  (藪の鞍部から赤坂山へ上り返す) (赤坂山から稜線を下る)

  (ジグザグに尾根を下る)   (SSを脱いで堰堤を越える)   (積雪の少ないブナノキ平)

  (融雪ぬかるみの道を下る)   (朝のゲレンデを正面に下る)     (マキノスキー場帰着)

★道で出会った花(なし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  駄口、海津

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