★ひとこと 「栗原から権現山を経て雪のない蓬莱山ピストン」
雪のない蓬莱山から武奈ヶ岳を望む
★行った日 2016年2月22日(月) 曇 単独
★コース
高槻5:37(名神)=京都東IC(湖西道路、地方道)=6:43栗原登山口7:00→登り口7:13→7:50ズコノバン7:57→8:43(996m)権現山8:50→ホッケ山右尾根分岐9:04→ホッケ山9:22→9:55小女郎ヶ池10:07→10:42(1173.9m)蓬莱山11:24→小女郎峠11:46→ホッケ山12:08→ホッケ山右尾根分岐12:18→12:35権現山12:43→ズコノバン13:06→登り口13:25→13:36栗原登山口13:46(地方道、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻15:00
弱い冬型気圧配置、北へ行くと悪天候が予想されるので比良山系南部の蓬莱山(ほうらいさん)だ。1年ぶりに栗原から山頂ピストンの計画だ。曇り空に山頂付近のみまだら模様の蓬莱山を眺めながら湖西道路を経て全く雪のない栗原登山口到着だ。使う機会がないかもしれないが、一応SS(スノーシュー)とアイゼンを携えて出発だ。
栗原登山口から久しぶりに雪のない林道を進み、見覚えのないほど綺麗に整地された登り口だ。ロープゲートを過ぎて真新しい地道林道を登る。旧登山道を部分的になぞるように、杉林に掘削された林道をくねくねと登り、落葉樹林帯に入ると霊仙山分岐のズコノバンだ。薄く白くなった広々とした平地を後にして、新設林道を登り続けるとやっと林道終点、尾根道だ。栗原登山口から権現山までの高度差の約6割を林道で上ってきた勘定だ。寒々とした落葉樹の疎林帯尾根を登り、最後の急坂を霊仙山や琵琶湖を振り返りつつ登ると権現山だ。山頂からはぼーっと霞んでいるが琵琶湖南部の見晴しが雄大だ。薄く塩を蒔いたような昨夜来の薄雪だけで根雪は見当らない。平(だいら)からの登山道を合わせて疎林尾根を東へ進み、ホッケ谷右尾根道と合流、琵琶湖を背景に笹原稜線を北へ登るとホッケ山だ。ここは正に360度の景観だ。北に蓬莱山、南に比叡山、西に京都北山の峰々、東に琵琶湖やその周辺の山々が霞のフィルター越しに望めた。ホッケ山から小灌木の点在するなだらかな笹原稜線を進む。笹原斜面に鹿の通ったような?筋跡を眺めながら進み、小女郎(こじょろう)峠を左へ下ると僅かに残雪の点在する小女郎ヶ池だ。水面は真っ白だが池の縁からストックで突っついてみるとすぐ割れる薄氷だ。積雪が殆んどゼロなので夏道を蓬莱山へ向う。山頂の琵琶湖バレー人工雪ゲレンデは色とりどりのスノーボーダー達で賑わっているがチャンピオンコースは雪不足でリフトも停止中だ。山頂のフェンスの下で、きょうは不思議に適度な音量の音楽を聞きながら大休止、早い目の昼食だ。
(栗原登山口を出発) (林道ゲートとなった登り口)
(掘削された林道を行く)
(落葉樹林に作られた林道を行く)
(広々としたズコノバン) (すぐ先で林道終点)
(落葉樹林尾根を登る) (尾根を急登すると権現山)
(尾根から霊仙山を振り返る)
(権現山頂上) (なだらかな樹林尾根を北上)
(ホッケ山頂上)
(笹原斜面の鹿の通った跡?)
(笹原の稜線を北上) (雪の少ない小女郎ヶ池)
(小女郎峠から蓬莱山へ)
(明るい稜線を北上) (雪のない蓬莱山頂上)
山頂から残雪点在の夏道を下り、ホッケ山、権現山を経て往路通りに下山、SSやアイゼンの履き替えもなく、林道のできたお陰で約2時間で栗原登山口だ。きょうはもう一つ充実感のない山歩きだったが、湖西道路が渋滞する前に素直に帰阪した。
権現山から蓬莱山へ向うルートは琵琶湖を望みつつ歩ける美しい稜線だ。栗原登山口から新設林道がズコノバンの先まで開通し、登るのには便利になったが山歩きの観点からは興趣がそがれ、防災から見ても土砂崩れなどが心配だ。雪不足を想像していたがここまで少ないとは!、お陰でSSもアイゼンも前回の竜ヶ岳に引き続いてお荷物だ。
(蓬莱山から西方の展望)
(人工雪の琵琶湖バレーゲレンデ)(蓬莱山から下り始める)
(ホッケ山から下る)
(ホッケ山から東方の展望)
(ホッケ谷右尾根分岐) (山道沿いの祠)
(無雪の権現山)
(権現山から堅田方面を望む)
(権現山を下る)
(林道終点出合)
(霊仙山を正面に林道を下る)
★道で出会った花(なし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図 花背、比良山
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