★ひとこと 「上丹生から阿弥陀ヶ峰を経て霊仙山経由昼坂峠へ」
カルスト台地の経塚山
★行った日 2016年3月21日(月祝) 晴 稜線風強し 単独
★コース
高槻5:37(名神)=米原IC(R21、県道17、林道)=7:10上丹生・浄水施設7:25→8:31稜線出合8:40→阿弥陀堂跡9:49→10:03(876m)阿弥陀ヶ峰10:13→柏原分岐11:08→四丁横崖11:36→11:56避難小屋12:20→経塚山12:30→(1063.5m)霊仙山三角点12:50→お虎ヶ池13:20→13:47休憩適地13:55→昼坂峠14:54→15号西出橋15:15→15:23浄水施設15:33(林道、県道17、R21)=米原IC(名神)=高槻17:43
鈴鹿北部の霊仙(りょうぜん)山だ。上丹生(かみにゅう)を起点に阿弥陀ヶ峰を経て霊仙山経由北西尾根を下る計画だ。醒井(さめがい)駅から県道17を南下、上丹生バス停を左折して丹生川に沿って少し進むと浄水施設だ。直進は通行止の谷川谷登山道、浄水場の角を左折して拡幅部に路駐。
浄水施設の東隣の尾根筋に踏み跡があり、杉植林帯の急坂を登り、更に疎林帯の滑り易い急斜面を四つん這いで登る。苔むした石灰岩が点在する少し勾配の緩くなった稜線を経て最後の急登をしのぐと、取り付きから約1時間でやっと谷山谷道の屏風岩から立ち上がっている稜線との出合だ。樹木と苔むした石灰岩が点在する美しい稜線を右に霊仙山の肩を眺めつつ東へ登り、小木をかき分けて岩稜を乗り越えたりしながら進む。Ca600付近は比較的広い緩斜面に石灰岩が並ぶ清々しい稜線だ。杉林のCa660ピークを越え、P664で北から上がってきた林道と合流だ。林道には阿弥陀岳(阿弥陀ヶ峰)登山道の道標があり、浄水場前の林道とつながっているようだ。林道を左下に見て稜線を進むとブナ大木がそびえ、その先が阿弥陀堂跡だ。標柱によれば雨乞いもされていたようだ。しばらく石灰岩点在の尾根をなだらかに進むと、疎林帯のカレンフェルトの台地の阿弥陀ヶ峰だ。何の表示もなく、陽光を浴びて岩稜に座っているとうつらうつらしそうな山頂だ。山頂から幅広尾根を進むが地形が複雑、油断すると別の尾根に入りそうだ。GPSで方向修正しながら稜線を進み、Ca800で北側から上がってきた道形を合わせてちょっと進むと谷山谷源頭部だ。小尾根をまわる毎に崩落した急斜面、踏み跡がなくなって補助ロープも垂れ下がったままだ。慎重に斜面をトラバースして稜線に達すると柏原道出合だ。
(浄水施設前拡幅部に路駐)(浄水施設東隣の尾根に取り付く)
(植林帯の急坂を登る)
(四つん這いで急坂を登る)
(稜線出合から勾配が緩む) (美しい石灰岩尾根を行く)
(樹木をかき分け岩稜を越える)(霊仙山の肩を右に尾根を行く)
(Ca660のピーク)
(P664で左からの林道と出合う) (Ca753のブナ大木)
(大木の先の阿弥陀堂跡)
(何の表示もない阿弥陀ヶ峰) (迷い易い幅広尾根を東進)(谷山谷源頭の崩落斜面を行く)
しばらく林道と並行して稜線東側の岐阜県の山腹を進む。途中、継子穴(ままこあな)と称する鍾乳洞の穴があるが、立入り禁止だ。谷山北側の県境稜線を越えると通行禁止の谷山谷道分岐の四丁横崖だ。樹林帯を抜け、急坂を登り始めると晴天ながら標高1000メートル以上は猛烈な風だ。避難小屋に逃げ込んでやっと一息だ。小屋で登山者と雑談を交わしながら昼食後、飛ばされそうな強風をついて経塚山へ登る。強風ながら晴天で透明度は高く、経塚山からは大展望、伊吹山の右に真っ白な白山まで望めた。よく滑るぬかるんだ斜面を下って上り返すと霊仙山三角点だ。ここも展望がよく、山頂から湖西や湖北の山々が望めたが、岩稜地帯に咲くフクジュソウを探すこともなく風に追い立てられるように早々に山頂を撤退だ。
(柏原道と合流) (継子穴表示)
(岐阜県の尾根を行く)
(四丁横崖、谷山谷は通行止) (避難小屋へ)
(伊吹山を振り返る)
(風を避け避難小屋で昼食) (経塚山へ向う)
(吹き飛ばされそうな霊仙山)
(経塚山から東を望む)
(霊仙山から西を望む)
お虎ヶ池から殆んどの人が下る汗拭き峠への道と別れ、昼坂峠へ向う稜線を適当にしばらく下ると薄い踏み跡に合流だ。明るいカルスト台地の草原を湖東の景観を眼下に眺めながらしばらく下ると急な尾根下りだ。Ca750辺りの見晴しのよい緩斜面で小休止、この辺りから現れたV溝の道形を倒木を避けながら下る。杉林のV溝道をどこまでも下ると林道に合流、昼坂峠だ。古道表示に従って林道から沢沿いの道をしばらくたどると上丹生の集落だ。矢印表示通りに右左折を繰り返して下り、第15号西出橋を渡って車道に合流、10分ほど車道を進むと浄水施設の駐車地だ。
天候は晴れで見通しもよくカルスト台地からの展望を楽しむことができたが、標高1000メートル以上は風が強く長居ができなかった。早春の草花を期待した石灰岩の山だったが少し時期尚早のようだ。阿弥陀ヶ峰に向う稜線は疎林帯のカルスト地形からなる美しい尾根だ。
(霊仙山頂から台地を下る) (お虎ヶ池)
(お虎ヶ池から西北尾根を下る)
(下界を眺めながら見晴し稜線を下る)
(Ca750緩傾斜の休憩適地) (Ca750からの展望)
(明確な道形の古道を下る)
(V溝道を下り続ける)
(昼坂峠で林道へ下る)
(昼坂峠から谷筋へ下る)
(谷筋の古道を下る)
(住宅の間を右左折) (15号西出橋で車道出合)
★道で出会った花
ナニワズ(阿弥陀ヶ峰) ネコノメソウ(四丁横崖) フキノトウ(上丹生)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 彦根東部、霊仙山
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