★ひとこと 「春の花を求めて茨川から藤原岳を経てx銚子岳へ」
ガスった藤原岳山頂
★行った日 2016年4月2日(土) 曇 単独
★コース
高槻5:10(名神)=八日市IC(R421、茨川林道)=7:19焼尾橋路駐7:32→茨川廃村7:54→8:30蛇谷分岐8:38→P893
9:22→10:13藤原山荘10:23→(1140m)藤原岳10:38→多志田山分岐11:15→孫太尾根分岐11:30→11:53迷い尾根分岐(大休止)12:14→治田峠12:35→縦走路分岐13:19→13:25(1019m)銚子岳13:32→林道出合14:14→14:26焼尾橋路駐14:35(茨川林道、R421)=八日市IC(名神)=高槻17:12
春の花を求めて花の名山、藤原岳へ滋賀県側からアプローチだ。茨川(いばがわ)から西尾根で藤原岳経由銚子岳を経て焼尾谷へ下る計画だ。R421から茨川林道に入り、落石や水たまりの多い悪路が焼尾谷まで続く。約9キロを40分の徐行運転でやっと焼尾橋手前の林道分岐地点に到着だ。
下山時に通る清水谷林道を右に見ながら焼尾橋を渡り、茶屋川右岸沿いに約1.5キロ進むと林道終点だ。山林作業と思われる数台の車の横から河原に下り、流れを渡渉して左岸の青い屋根の建物や右岸の神社を眺めながら上流へ進む。水量が少ないので飛び石伝いに登山靴のまま渡渉を繰り返して30分ほどくねくね進むと蛇谷分岐だ。二俣の真ん中に西尾根端部が位置し、茶屋川側が取り付き点だ。ピンクリボンに導かれてジグザグに急坂を登り、少し勾配の緩くなったアセビの多い広葉樹の稜線を登り続けるとP893ピークだ。標高1000メートル付近の美しいブナ林の幅広尾根を登り、南の視界が開けた稜線から雲のかかった釈迦ヶ岳方面を眺めてから藤原岳山頂下北側のトラバースに入る。この斜面には2年前にフクジュソウの群落が見られたが、いまはその痕跡も見かけないのは環境変化の影響か。樹林を抜け、枯れ野の草原をしばらく鞍部へ向って進むと登山道出合だ。左上方に建つ藤原山荘で小休止後、三重県側から登ってきた多くの登山者とともに藤原岳山頂に向う。展望豊かな山頂だが生憎ガスってしまい長居は無用、石灰岩の岩稜を踏み締めて南稜へ下山開始だ。
(焼尾橋手前の路駐地点) (茨川林道終点で渡渉)
(茶屋川を渡渉しつつ上流へ)
(蛇谷分岐の西尾根末端) (ピンクリボンの踏み跡を登る)(尾根端急坂をジグザグに登る)
(P893ピーク) (標高1000メートルのブナ林)
(雲のかかった釈迦ヶ岳方面)
(藤原岳山頂下北面をトラバース)
(枯れ野の草原を鞍部へ)
(藤原山荘から藤原岳山頂)
(ガスった藤原岳山頂へ)
(滑り易い急な南稜を下る)
(南稜に咲くセツブンソウ)
滑り易い急な樹林下りだが、あっちこっちに咲き残ったセツブンソウやフクジュソウの群落があり、踏まないように注意深く下る。急斜面のため不注意で踏み荒らした跡もあり、何らかのルート規制が必要のようだ。多志田山を正面に見ながら尾根を下り、多志田山経由で孫太尾根へ向う道と別れ、トラバース道を過ぎると再度稜線に出合い、孫太尾根を左に分け稜線を下る。孫太尾根の尖がった草木ピークや霞んだいなべの田園地帯を左に眺めながらアセビの多い稜線をアップダウンしながら進むと迷い尾根分岐ピークだ。林間で大休止の後、雲の中に入った藤原岳山頂を振り返りつつ稜線を下ると治田(はった)峠だ。通行止の三重県側へ下る道を左に見て直進、急な稜線を標高差200メートルほど登ると縦走路分岐だ。分岐を右折、平坦な尾根を少し進むと林間の銚子岳だ。下山は西尾根の踏み跡をピンクリボン通りにどこまでも下るとCa750だ。リボン通りに北へ急な尾根を下ると清水谷林道側壁上にでて、踏み跡を経て林道へ降り立った。以前に登った際のルートでは、Ca750からP622の方向へ尾根を直進するとなだらかに林道と合流できる。林道をしばらく下ると路駐地点の茨川林道合流だ。
落葉樹の寒々とした梢を眺めながら春を思わせる小鳥のさえずりを愛でつつ歩くことができた。早過ぎたせいか残り花のフクジュソウとセツブンソウ以外の春の草花をまったく見かけなかった。藤原岳周辺のフクジュソウ群落も年々減少しているようだ。
(南稜のフクジュソウ)
(多志田山を正面に稜線を下る)(孫太尾根分岐を手前方向へ)
(迷岳分岐を治田峠へ)
(雲のかかった藤原岳を振り返る)(釈迦ヶ岳めざして稜線を行く)
(三重県側通行止の治田峠)
(縦走路分岐から銚子岳へ)
(銚子岳山頂)
(下り稜線急から御池岳(右)を望む)(植林帯尾根を下り続ける) (林道側壁上の尾根端到着)
(踏み跡を下って林道へ)
(荒れた林道を下る) (茨川林道出合へ)
★道で出会った花
ネコノメソウ(茨川廃村) ナニワズ(藤原岳) フクジュソウ(藤原岳)
セツブンソウ(藤原岳) アセビ(治田峠) コスミレ?(治田峠)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 竜ヶ岳
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