八ヶ尾山(677.8m)雨石山(611m)

 

★ひとこと   「ヒカゲツツジを求めて八ヶ尾山と雨石山を八の字周回」

八ヶ尾山から雨石山を望む


★行った日   2016年4月20日(水) 晴  単独

★コース
高槻6:16(府道46、府道407、R372、R173)=7:38小原自然公園P8:05→8:45岩稜(小休止)8:54→9:33P528 9:42→10:22(677.8m)八ヶ尾山10:36→西峰10:48→上筱見分岐11:28→11:39長谷山(大休止)12:06→弁天池堰堤12:35→13:03小原P13:08→一の滝13:17→毘沙門洞13:31→毘沙門山14:04→14:24(630m)岩尾峰14:34→(611m)雨石山14:46→小野峠15:13→林道始点15:20→林道ゲート15:35→16:09小原自然公園P16:14(R173、府道731、府道54、府道731、R372、府道407、府道46)=高槻17:46

 八ヶ尾(はちがお)山と雨石(あまいし)山は兵庫県中東部にあって京都府境の山だ。シーズン終盤に近いヒカゲツツジを求めて、小原(おばら)を起点に八ヶ尾山と雨石山を八の字周回の計画だ。駐車場所と取り付き点を探して小原集落をうろうろ、最終的に小原自然公園手前の墓地の空き地に駐車して出発だ。
 小原自然公園から西進、R173を渡ってP528から南へ伸びる尾根端が取り付き点だ。踏み跡のある歩き易い稜線を、右に樹間から雨石山を眺めながら、右下の国道から時々響き渡る大型トラックのエンジン音を聞きつつ登る。紫がかったピンクのコバノミツバツツジの多い尾根筋だ。青空に映えるピンクの花を楽しみながら、時々現れる見晴しのよい岩尾根を越え、倒木を避けて最後の急坂を登るとP528だ。ここから西向きのなだらかなアセビの多い稜線だ。やがて新芽の出だした美しい落葉樹の森を過ぎてCa600のピークから尾根の方向を南に変え、多聞天岩の急坂を登るとさえぎる物のない八ヶ尾山三角点だ。山頂にはかつての修験の場をしのばせる小さい祠があり、戦国時代には見晴しを生かして砦も築かれていたそうだ。北には長老ヶ岳を中心に丹波高地の山並みが連なり、南には弥十郎ヶ岳などの北摂の山々、東には雨石山や櫃ヶ岳(ひつがだけ)、西には小金ヶ岳や三岳が尖がった姿を見せている。

(小原Pから尾根端取り付きへ)   (尾根端取り付き地点)     (尾根の踏み跡をたどる)

 (ミツバツツジの稜線を行く)  (青空に映えるピンクのツツジ)  (R173と県道300分岐点)

   (東に見える雨石山)         (岩尾根を行く)          (P528で稜線を西へ)

 (Ca550の美しい自然林)    (多聞天岩の急坂を登る)    (大展望の八ヶ尾山三角点)

               (八ヶ尾山から北方の長老ヶ岳方面を望む)

               (八ヶ尾山から南方の弥十郎ヶ岳方面を望む)

 山頂から小金ヶ岳を正面に見ながら西へ尾根を下ると、次のピークCa640の西峰の少し先までがヒカゲツツジで飾られたヤセ尾根の岩稜だ。岩頭からのヒカゲツツジ越しの眺めはまさに絶品だ。Ca520の最低鞍部を過ぎて新芽を膨らませている落葉樹林を登り、上筱見(かみささみ)を右に分け、東南に向きを変えて稜線の東側山腹を進み、ちょっと上り返すとCa620の長谷山だ。山頂東北面が切り払われ、端正な八ヶ尾山が真正面だ。山頂で大休止後、南へ急な尾根を下り、うっかりしてリボンに導かれて東南へ方向を変えて下ると弁天池だ。計画では方向を変えずに稜線を南下してP484からP520の稜線をたどるつもりだった。戻るのもしんどいのでP520の稜線は次の機会に譲ることにしてそのまま下った。弁天池から林道歩きとなり、途中の八ヶ尾山つまご坂登山口を過ぎて30分も歩くと小原自然公園の駐車地点だ。

 (山頂から西へヤセ尾根を下る) (ヒカゲツツジの道を下る)     (好展望の岩頭を越える)

(ヒカゲツツジは標高600まで)  (上筱見分岐付近を行く)   (北面が切り開かれた長谷山)

(長谷山から八ヶ尾山が真正面)    (弁天池まで下る)    (弁天池堰堤から長谷山を望む)

(林道の八ヶ尾山つまご坂登山口)    (林道を東へ)    (R173を渡って小原自然公園へ)

 駐車地点からしばらく林道を東へ進むと終点が一の滝だ。小さな祠があって修験の行場を思わせるたたずまいだ。滝前から椿の多いガレ場の道を登ると毘沙門(びしゃもん)洞への分岐点だ。意外に広い洞窟には毘沙門天が祀られている。登山道へ戻り、急坂をジグザグに登るとピンクのコバノミツバツツジに彩られた尾根筋だ。岩尾根を経て稜線上の一通過点の毘沙門山を過ぎると台地に建つ展望の良い2本目の鉄塔だ。このピークから京都・兵庫県境尾根を少し上り返すと岩尾峰だ。ピークの一本松にネット情報でここが毘沙門山とあるのは間違いとの掲示がある。ここから南尾根の薄い踏み跡を下ると、地形図の通り小倉(おぐら)と小原を結ぶ峠に着くはずだが途中に岩稜マークもあるので要注意だ。終盤を迎えているヒカゲツツジは2本目の鉄塔から雨石山手前の鞍部までの稜線だけだ。鞍部付近から幅広の樹林帯尾根となり、展望のない雨石山を過ぎてP595を経て滑り易い急坂を下ると小倉分岐の小野峠だ。直進は櫃ヶ岳だが峠を右折、植林帯の谷筋を少し下ると林道始点、荒れた林道をどこまでも下りゲートを出ると小倉だ。山沿いに進み小倉集落から小原へ峠を越えて進み、藤阪(ふじさか)川沿いにちょっと北上すると小原自然公園だ。
 好天に恵まれ標高600メートル付近の岩尾根に咲くヒカゲツツジの群落を存分に楽しむことができた。また、P528南尾根に群生するコバノミツバツツジも美しい。八ヶ尾山頂上広場からの展望も素晴らしい。前回の五大山に引き続いて、三尾山(みつおさん)から三岳、八ヶ尾山、雨石山へと続く多紀連山の西端に続く東端の訪問だ。

    (林道終点の一の滝)     (ツバキの山道を登る)      (毘沙門洞の毘沙門天?)

    (好展望の稜線歩き)       (岩尾根を進む)        (一通過点の毘沙門山)

             (東寄り鉄塔から南方の弥十郎ヶ岳方面を望む)

  (ヒカゲツツジの岩稜越え)     (八ヶ尾山を振り返る)     (630メートル峰の岩尾峰)

  (岩尾根を雨石山へ向う)       (林間の雨石山頂上)     (小野峠から小倉へ下る)

 (墓地横の林道ゲートを通る)      (小倉から小原へ向う)      (小原Pへ帰着)

★道で出会った花

コバノミツバツツジ(P528南尾根)ギンリョウソウ(P528南尾根)   アセビ(八ヶ尾山)

ナガバノモミジイチゴ(八ヶ尾山)   ヒカゲツツジ(八ヶ尾山)    シハイスミレ(長谷山)

   ミツバツチグリ(小原)        キランソウ(小原)      ムラサキサギゴケ(小原)

   オオイヌノフグリ(小原)     ドウダンツツジ(小原)       タチツボスミレ(小原)

   ヤブツバキ(一の滝)        ミヤマシキミ(雨石山)        ヤマブキ(小倉)

    カキドオシ(小倉)         キンポウゲ(小倉)       ツルニチチソウ(小倉)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  村雲(むらくも)

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