★ひとこと 「アカヤシオに会いに北股林道から池木屋山周回」
縦走路(P1258付近)のアカヤシオ
★行った日 2016年4月30日(土) 晴 単独
★コース
高槻3:55(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R169、北股林道)=6:40P1238登り口P6:56→北股川渡渉7:36→8:26尾根端平地8:36→縦走路出合9:28→10:00P1258北ピーク10:08→10:48(1346m)ホウキガ峰10:54→(1395.9m)池木屋山11:33→霧降山12:06→12:11奥ノ平峰12:43→千里峰13:01→13:20(1394mI赤倉山13:24→13:51P1221
14:00→P1276 14:25→14:52P1238
15:00→16:14P1238登り口P16:20(北股林道、R169、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:49
台高のツツジの開花状況を見に奈良県側から池小屋(いけごや)山周辺だ。北股(きたまた)林道から池小屋山を経て赤倉山経由周回の計画だ。入之波(しおのは)から筏場を右に分けて三之公分岐を過ぎて北股林道に入り、地道の悪路林道を最徐行で進み、北股トンネルの先がP1238登り口だ。この先で路面崩落があるのでここで路駐するのが正解だ。余談だが、この道でバーストした経験があり必死に路面を睨みつけて徐行運転だ。
朝日に映える新緑の林道を進み、崖上の林道からこれから登る尾根越しに池小屋山を眺めながら少し行き、簡易舗装の先で左へカーブする広い所が下降点だ。かつてあったリボンもないが急な踏み跡を小木の助けを借りて下り、対岸の小沢を正面に見て北股川を飛び石伝いに渡る。岩角を上がって小沢の右岸側を登る。かつて目印リボンがあったがいまはすっきりした樹林帯の急斜面を頑張るとツガの大木林となり勾配が緩くなってくる。下る場合はこの辺りで尾根を直進すると北股川の絶壁上に出るので、西よりの尾根を下ることに留意すべきだ。標高1000メートルを超えると派手な光沢の幹が朝日に輝くヒメシャラ林の平地だ。小休止後、ブナやツガの大木が点在するなだらかな稜線歩きだ。数輪の花を付けたシャクナゲを時々目にするが、点在する木々を見ると蕾は少なく、今年のこの尾根は裏年のようだ。大木がかじりついた岩稜の斜面に淡いピンクのアカヤシオや紫がかったピンクのサイゴクミツバツツジが点在するヤセ尾根を過ぎると縦走路出合だ。
(P1238登り口に路駐)
(路面崩落の林道を行く) (簡易舗装先屈曲点が降り口)
(林道から急坂を適当に下る) (対岸の小沢前で北股川渡渉)
(小沢の右岸側を登る)
(急な樹林帯を登る) (ツガ大木尾根で勾配が緩む)
(尾根端のヒメシャラ林の平地)
(Ca1050の新芽の稜線を登る)
(Ca1150のヤセ尾根を行く) (チラホラ咲きのシャクナゲ)
縦走路に入ると次々にテン泊装備の単独行と出会う。ここ数日の晴天続きの縦走日和に、いずれも千石山を今朝出発、大台ケ原を目指すそうだ。縦走路に咲くサイゴクミツバツツジやアカヤシオを愛でつつ、芽吹き始めた広葉樹の明るい尾根を進む。ホウキガ峰を過ぎて池小屋山への上りにかかると東南の視界が開け、懐かしい大杉国見山やうぐい谷高などの台高中部東側の峰々が望める。急坂を登りきると大勢の登山者が憩っている池小屋山三角点だ。山頂を素通り、二重山稜の稜線を下り、上り返すと宮ノ谷から登ってくる道との合流点、展望抜群の霧降(きりふり)山だ。蓮(はちす)ダムを中心に左に明神岳や桧塚、右に立派な山容の迷岳や古ヶ丸山などの景観が素晴らしい。すぐ先の奥ノ平(おくのたいら)峰も眺望に優れ、ここで大休止だ。
(縦走路出合) (縦走路のサイゴクミツバツツジ)
(縦走路に咲くアカヤシオ)
(明るいホウキガ峰) (池木屋山へ稜線を登る)
(池木屋山頂上)
(池木屋山頂上手前稜線から大杉国見岳方面を望む)
(二重稜線を振り返る) (霧降山から迷岳を望む) (奥ノ平峰で大休止)
(霧降山から迷岳中心の大展望)
奥ノ平峰から一旦下って登り返すと千里峰だ。時刻が遅い時にはここから五郎平谷と北股川分岐点へ下るエスケープルートを考えていたが、まだ早いので赤倉山からP1238へ向う。この辺りの稜線にはぼつぼつムシカリが咲き始めているがシロヤシオは小さな芽が出始めたばかりだ。次のピーク赤倉山で千石山へ向う縦走路とお別れだ。赤倉山から草原のような伐採地?を右に見て急坂を下り、やがて尾根の形になってきた稜線をたどる。この稜線は標高約1300メートルの縦走路に比べて約100メートルほど標高が低く、芽吹き始めた広葉樹の稜線が薄緑の霞がかかったようだ。チラホラとアカヤシオの花が点在するが総じては花の少ない稜線だ。P1221、P1276とアップダウンを繰り返してほぼ水平な稜線を西進すると、南下点のP1238だ。急な薮っぽい所もあるが北股川の谷筋が見渡せる見晴しのよい金網沿いのサイゴクミツバツツジの咲く尾根を下る。標高950でわかり難いテープ印の所から東南の植林帯へ入る。踏み跡の薄い所もあって下りは注意が必要だ。実際に、林業作業者の目印リボンを間違えてたどってしまい大回りして下る場面もあった。急坂続きの稜線下りに嫌気がさしたころやっと駐車地点の林道へ帰り着いた。
派手なサイゴクミツバツツジやアカヤシオが彩を添える明るい稜線歩きが楽しい。特に北股川から縦走路にいたる尾根にはツガなどの針葉樹やヒメシャラなどの広葉樹の大木が林立し、アカヤシオで彩られた岩稜のヤセ尾根が素晴らしい。シロヤシオやシャクナゲにはちょっと早過ぎたようだ。
(千里峰頂上) (赤倉山頂上)
(赤倉山から西尾根の激下り)
(P1221の大木林)
(P1276を西へ下る) (P1238から南へ下る)
(金網沿いに稜線を下る)
(金網沿いの難路を下る) (優雅な稜線下り)
(尾根道から左へ入る)
(樹林帯を適宜下る) (P1238登り口到着)
★道で出会った花
ウツギ(北股林道) シャクナゲ(縦走路出合) アカヤシオ(P1258)
ムシカリ(ホウキガ峰) ユキザサ(ホウキガ峰) ワチガイソウ(池小屋山)
ミヤマシキミ(霧降山) ギンリョウソウ(P1238) サイゴクミツバツツジ(P1238)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大台ケ原・高見・倶留尊山
・2万5千分の1地形図 大和柏木
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