稲村ヶ岳(1725.9m)観音峯山(1347.4m)

 

★ひとこと   「観音峯山から稲村ヶ岳を経てクロモジ尾へ周回」

観音峯展望台を振り返る


★行った日   2016年6月27日(月) 晴後曇  単独

★コース
高槻3:28(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=5:29観音峯登山口P5:41→6:34観音平6:41→観音峯展望台7:05→7:46(1347.4m)観音峯7:54→(1380m)三ッ塚8:20→法力峠9:02→9:07休憩9:15→10:25山上辻10:37→11:10(1689m)大日山11:17→11:39(1725.9m)稲村ヶ岳11:48→クロモジ尾分岐12:10→12:35展望尾根(大休止)12:58→稜線別れ13:26→白倉林道出合14:14→遊歩道入口14:46→15:23観音峯登山口P15:30(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻18:30

 梅雨に入って久しぶり(三週間ぶり)の山歩きは観音峯山から稲村ヶ岳を経てクロモジ尾へ周回の計画だ。暑い季節になると涼しいうちに低標高を脱したいので半月を友として車を走らせ、5時半に虻トンネル出口の観音峯山登山口に到着だ。
 みたらい渓谷の吊橋を渡って植林帯に入り、観音の水で口をすすぎ、あまり眺望の良くない展望台から梢越しに頂仙岳を眺めたりしながら、山腹に伸びるなだらかな山道を進む。やがて自然林が現れると小空間に休憩舎の建つ落ち着いた雰囲気の観音平だ。南朝系の神社趾だそうだ。ストーンサークルで小休止後、石段を上がって観音祠を右に分け、岩塊の点在する自然林を横切って、急な尾根をジグザグに登るとススキ原に飛び出す。高原状の原っぱの中央に石碑の建つ観音峯展望台だ。逆光の岩本谷はおぼろだが、稲村ヶ岳の岩峰群から弥仙へかけて山の端が空を切り裂くスカイラインが素晴らしい。目を地上に移すと、期待していたベニバナヤマシャクヤクは2、3週間前に終わったあと、角状の実が放射状に並んでいるだけだ。ススキの高原を北上して樹林帯に入るが、振り返ると頂仙岳の山並みを背景に石碑の建つ高原台地が絶景だ。しばらく広葉樹林帯を登りつめると林間の観音峯三角点だ。アップダウンを繰り返しながら樹林尾根を進むと三ッ塚だ。すぐ先の露岩から岩本谷と大日山の岩峰が真正面だ。ここから一旦下って登り返し、植林帯の急な尾根を下ると法力峠だ。母公堂からの道と合流、なだらかな歩きやすい道を進み、崩落した桟橋を過ぎると山上辻だ。

 (早朝の観音峯山登山口P)  (吊橋を渡って植林帯を登る)     (林間の観音平)

 (岩塊の樹林帯をトラバース)  (展望抜群の観音峯展望台) (ベニバナヤマシャクヤクの実)

                (観音峯展望台から360度の景観)

  (新緑の広葉樹林帯を登る)   (林間の観音峯三角点)     (三ッ塚露岩から大日山を望む)

      (法力峠)        (なだらかな広葉樹の道を行く)      (山上辻)

 レンゲ辻から来た道と合流、小屋の前から稜線を南へなだらかに登り、下山に通る予定のクロモジ尾の道とあわせて笹原のブナ尾根を大日山へ向かう。大日山の東面を巻くと大日山登り口のあるキレットだ。梯子や鎖の完備した斜面を登ると山頂に祠のある小広場だ。北面の山頂直下のオオヤマレンゲには1、2輪の花が残っていた。ちょっと先の稲村ヶ岳へ移動、薄く靄がかかっていたが、展望台から東に山上ヶ岳を中心に伸びる奥駈の峰々、西に天狗倉山など大峰前衛の山並みが素晴らしい。稜線を山上辻へ向かって下るが、キレットで岩本谷から汗だくになって上がってきた若い2人組に出会い、健闘をたたえて雑談、下山はクロモジ尾を下るそうだ。

   (ブナ尾根を大日山へ)       (大日山登り口)          (梯子や桟道を登る)

                  (大日山から弥仙方面を望む)

    (大日山頂上の祠)    (山頂直下のオオヤマレンゲ) (展望台下の稲村ヶ岳三角点)

                  (稲村ヶ岳から山上ヶ岳方面を望む)

                  (稲村ヶ岳から観音峯方面を望む)

 山上辻手前からクロモジ尾に入り、美しい笹原林床のブナ尾根を下り始める。一筋の踏み跡が続き、シャクナゲのプチ薮を過ぎてCa1500付近で右尾根を下るのがポイントだ。やがてCa1400を過ぎると展望尾根の上縁、伐採地の斜面の彼方に観音峯山を眺めながら大休止だ。ジキリタスの群生する谷筋を右下に見て左側が植林帯の稜線を下り、木材運搬櫓を過ぎて地形図の崩壊地の左上方のCa1180からテープ印に従って左へ下る。踏み跡やリボンはすぐになくなり、適当に下るが砂利の急坂に潅木の茂る斜面に往生しつつ下る。踏み跡が現れないので岩本橋梯子ルートをあきらめ、右上方に現れたネットに沿って下り、なんとか白倉林道に着地できた。岩本橋の袂の梯子ルートは上りは何とかなるが、下りはいつも迷う道だ。キレットで出会った2人組の置き車を横目に白倉林道を30分ほど下ると、みたらい遊歩道入口だ。美しいみたらい渓谷沿いの遊歩道を進み、川合に下る道を左に分け、しばらく直進すると観音峯山登山口の吊橋だ。
 ベニバナヤマシャクヤクは遅過ぎたがオオヤマレンゲを目にすることができ、目にしみるような初夏の青葉が素晴らしかった。ただ、三週間ぶりの山歩きは身体にこたえ、二日たっても疲労感がとれず、体力のなさを痛感だ。

  (稲村ヶ岳から弥仙を望む)      (クロモジ尾分岐)       (笹原のブナ尾根を下る)

   (石楠花プチ薮を行く)       (展望尾根で大休止)      (伐採地の稜線を下る)

    (白倉林道へ着地)       (みたらい遊歩道入口)        (遊歩道を行く)

   (遊歩道下の滝つぼ)     (美しい樹林帯の遊歩道を行く)   (登山口の吊橋へ帰着)

★道で出会った花

  フタリシズカ(観音の水) ベニバナヤマシャクヤクの実(展望台)  サワギク?(三ッ塚)

   コアジサイ(法力峠)      ツルアジサイ(高崎横手)     カラマツソウ(山上辻)

  オオヤマレンゲ(大日山)    ミヤマキンポウゲ(大日山)      ニガナ(大日山)

   オトギリソウ(稲村ヶ岳)    サラサドウダン(稲村ヶ岳)  シャクナゲの実(展望尾根)

   ジキタリス(展望尾根)     ジキタリス白(展望尾根)      ネジキ(展望尾根)

   ヤマアジサイ(白倉林道)     ウツギ(白倉林道)     ササユリ(みたらい遊歩道)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  南日裏、洞川、弥山

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