大天井ヶ岳(1438.7m)扇形山(1052.8m)
★ひとこと 「洞川から大天井ヶ岳を経て扇形山経由小南峠へ周回」
洞川竜泉寺庭園
★行った日 2016年11月17日(木) 晴 単独
★コース
高槻5:12(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21、県道48)=7:25旧小南峠分岐(自転車デポ)7:41(県道48)=7:48竜泉寺駐車場7:53→第1展望台8:10→第2展望台)8:36→9:42(1334m)岩屋峰9:53→10:53(1438.7m)大天井ヶ岳11:02→11:48(1170m)小天井ヶ岳12:10→(1169.3m)高山13:04→旧小南峠13:14→小南峠13:32→鉄塔13:55→(1052.8m)扇形山14:22→13:46
2連鉄塔14:32→鉄塔14:58→小南峠15:23→小南峠トンネル東口15:28→旧小南峠分岐15:38(県道48)=(自転車 2.5km)=15:55竜泉寺駐車場16:02(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:00
紅葉終盤の洞川(どろかわ)から大峰山前衛峰の大天井ヶ岳(おおてんじょうがだけ)だ。竜泉寺を起点に尾根伝いに大天井ヶ岳を経て扇形山(おおぎがたやま)をピストンして小南峠へ下る計画だ。小南峠トンネル手前の旧小南峠分岐に自転車をデポ、洞川へ戻って竜泉寺Pに駐車だ。朝日に輝く紅葉が水面に映るのを眺めながら落葉絨毯を踏んで出発だ。
竜泉寺遊歩道入口から自然林の道をなだらかに登るとかりがね橋だ。日陰の橋板に残る真っ白な霜を踏みしめ、朝日がさし始めた洞川の町並みを見下ろしながら高度感のある吊橋を渡る。第1展望台から紅葉越しに町並みを眺め、落ち葉絨毯の遊歩道をしばらく進むと第2展望台だ。紅葉の道はここまで、ここから岩屋峰まで植林帯の急な尾根登りがずっと続く。岩屋峰で南の展望が少し開け、山上ヶ岳の宿坊が望めた。相変わらず植林帯だが小さなアップダウンはあるが殆んど水平な稜線を進み、P1328辺りから岩稜まじりの急な道となり、自然林主体の尾根を登りきると大天井ヶ岳三角点だ。陽光の降り注ぐ明るい山頂だが展望はあまり良くない。大天井ヶ岳は奥駈道の通過点だが、今まで知らなかったが、最近設定された吉野から高野山を結ぶ弘法大師の道(Kobo
Trail)の通り道でもある。扇形山までこの弘法大師の道をこれからたどる。山頂から奥駈道に沿うモノレールと別れて西北尾根を下る。尾根道にはKobo
Trailの白いビニールテープが数多く巻かれているのは環境破壊、要所に木製の弘法大師の道の立札が立ち、これだけで十分だ。自然林の急な稜線を下ると北側が伐採された見晴しのよいCa1260だ。四寸岩山(しすんいわやま)を中心に奥駈の稜線が望める。
(竜泉寺遊歩道入口) (自然林の道を行く) (吊橋(かりがね橋)を渡る)
(第1展望台から洞川の町並み)
(遊歩道をなだらかに進む)
(紅葉は第2展望台まで)
(植林帯尾根を進む)
(岩屋峰)
(岩屋峰から山上ヶ岳を望む)
(岩稜帯を登る) (大天井ヶ岳) (モノレールと別れて西北尾根へ)
(山頂から弘法大師の道を行く)
(広葉樹林尾根を下る) (Ca1260は北側展望よい)
(Ca1260から北の四寸岩山方面を望む)
急坂を下って登り返すと林間の小天井ヶ岳だ。ここを過ぎると殆んど展望のない植林帯尾根をアップダウンを繰り返しながら黙々と西進するだけだ。高山を過ぎて下ると祠のある旧小南峠だ。当初の計画ではここから県道へ下るつもりだったが、植林歩きに欲求不満になって扇形山へ足を延ばすことにした。ちょっと先の小南峠でトンネル東口を左に分け、きょう一番のしんどい高度差100メートルの急坂登りだ。ピークで虻(あぶ)峠に向かう松葉山を左に分け、急坂を下ると百貝岳や青根ヶ峰が望める鉄塔だ。ブラインドの植林帯尾根をしばらく下って登り返すと北側の展望が開けた2連鉄塔だ。この上が扇形山だが樹林の中で視界ゼロだ。弘法大師の道はピークから笠木峠を経て高野山へ向かっているが、ここからUターンだ。2連鉄塔から北方を眺めると、植林帯山肌の稜線のみ自然林が紅葉して線状に残って陽光に輝いている姿が綺麗だ。夕暮れが近づいてきたので急いで稜線を戻り、鉄塔から最後の急坂をひーひー言いながら越えて小南峠からトンネル東口へ下る。本当は鉄塔から巡視路でトンネル西口へ出るのが楽だが、トンネル通過を心配した通り、トンネル入口はブルーシートが半分かかっており、東口へ下ったのは正解のようだ。県道を下って旧小南峠分岐でチャリンコをゲット、ペダルを踏むことなく夕暮れの竜泉寺へ帰り着いた。
自然林の残る竜泉寺界隈の紅葉が素晴らしい。大天井ヶ岳周辺の天然林のたたずまいも奥駈道の雰囲気が味わえ、扇形山の2連鉄塔からの展望も良かった。しかし稜線の大部分を占める植林帯歩きはしかたないとしても、Kobo
Trailの白ハチマキは高島トレイルの黄ハチマキと同様いただけない。
(林間の小天井ヶ岳) (相変わらず植林帯の尾根が続く) (旧小南峠)
(トンネル上の小南峠)
(鉄塔から北方を望む)
(杉林尾根を行く)
(2連鉄塔から北方を望む)
(展望のない扇形山)
(小南峠へ戻る) (小南峠トンネル東口へ下る)
(工事中のトンネル付近) (トンネル以降は通行止) (県道の旧小南峠分岐)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 大峰山脈
・2万5千分の1地形図 洞川(どろがわ)、中戸(なかと)
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