愛宕山(924m)小倉山(296m)

 

★ひとこと   「護法堂弁天から月輪寺を経て愛宕山経由小倉山へ周回」

護法堂弁天


★行った日   2016年11月25日(金) 曇時々晴    単独

★コース
 阪急高槻駅6:51(阪急)=阪急嵐山駅7:23→二尊院前7:50→護法堂弁天8:06→9:00清滝不動尊9:06→清滝赤橋9:28→月輪寺登り口10:01→10:12休憩10:20→月輪寺11:10→11:58ジープ道下大岩(昼食)12:17→(890.5m)愛宕山三角点12:33→愛宕神社12:55→水尾分岐13:20→13:30休憩13:38→米買い道分岐(長坂峠)13:56→落合14:39→六丁峠14:56→小倉山分岐15:17→15:28展望台15:34→16:13阪急嵐山駅16:27(阪急)=阪急高槻駅17:04

 少し遅きに失したが嵐山周辺の紅葉名所めぐりだ。嵐山から護法堂(ごほうどう)弁天を経て清滝不動尊経由清滝へ下り、月輪寺(つきのわでら)から愛宕山山頂を経て米買い道で落合へ下って小倉山経由嵐山へ戻る計画だ。久しぶりの公共交通機関利用、阪急嵐山駅からちょっとくすんだ景色を眺めながら出発だ。
 ちらほら散策する人々とともに終盤を迎えた山肌の紅葉を眺めながら渡月橋を渡る。人影の少ない清滝道を北上、紅葉の残る天竜寺前を過ぎて薄暗い竹林の小径へ。盛りを過ぎた紅葉に彩られた落柿舎(らくししゃ)、二尊院前を通り、道を間違えて少しうろうろしながら清滝道を横切ると護法堂弁天だ。紅の絨毯を敷きつめたような鮮やかな色彩の残る本堂前から裏山へ延びる小径を進む。針葉樹林の急坂を登り、小尾根で鳥居形火床からきた道と合流だ。さらに北上、すぐ先で東側の観空寺谷から登ってきた道と合流して尾根道を北上、急坂を登ると愛宕山山頂の見える薮っぽい潅木帯だ。P254からちょっと下って登り返すとドライブウエイのガードレール、10メートルほど左が清滝不動尊入口だ。残り紅葉のだらだら坂を下ると不動尊本堂、休憩ベンチもある。本堂前から長い石段の参道を下ると車道の少し先が試(こころみ)峠だ。鳥居本(とりいもと)から来る車道と峠で合流、沿道の枯れ葉色の紅葉を眺めながら車道を下り、バスストップを過ぎて急な舗装路を下ると殆んど落葉した紅葉の下に朱の欄干が鮮やかな赤橋だ。表参道登山口を経て右下を流れる川の瀬音を聞きながら30分も歩くと空也(くうや)滝分岐の月輪寺登り口だ。きょうは11年ぶりの月輪寺ルートだ。整備された参道だが急坂が続くので息があがり、ほうほうのていでやっと尼僧1人で守られている月輪寺だ。柔和な尼主さんと世間話後、大木のシャクナゲの横から山頂へ。急坂をフーフーあえぎながら頑張り、大杉谷道と合流した先の大岩上が僕の定番の昼食ポイントだ。大岩下の樹木が成長して以前より京都市街の展望が悪くなったが、陽光を浴びながらのカップラーメンとコーヒーは最高だ。ジープ道から三角点に寄り道、近くの鉄塔が撤去工事中なので休憩スペースはなく、三角点からの展望が良くなったようだ。

 (中之島から曇り空の嵐山)     (天竜寺前を北上)       (竹林の小径を行く)

  (朝日を浴びる落柿舎)       (紅葉晩期の二尊院)         (護法堂弁天入口)

 (紅葉真っ盛りの護法堂弁天)   (弁天さん裏から山中へ)      (鳥居形火床分岐)

   (観空寺谷分岐を左へ)    (反射板の所で車道出合)  (10メートル先から不動尊へ)

(紅葉の終わった清滝不動尊)   (試峠から清滝へ下る)      (清滝赤橋周辺も紅葉終了)

     (月輪寺登り口)        (立派な参道が続く)          (月輪寺)

  (大杉谷道合流点を直進)      (ジープ道出合)           (愛宕山三角点)

 武奈ヶ岳方面は雲に閉ざされていたが、曇り空ながら霞みたなびく京都盆地はなかなか風情がある風景だ。愛宕神社でこのところ恒例の火伏のお札を頂き、社殿から石段を下って表参道を進む。水尾別れを左へ、表参道から次の小尾根で右へ別れ、ツツジ尾根をめざす。初めはなだらかな杉林を下り、Ca570から急な枝尾根を下ると米買い道出合の長坂峠だ。ここから清滝川出合まで間伐の行き届いた杉の美林が延々と続く沢筋の下り道だ。落合の赤橋で車道に合流、六丁峠まで標高差100メートル距離1キロのしんどい舗装道路歩きだ。六丁峠からやっと山道に入り、保津峡を垣間見ながら急な斜面をへつるように南下、ドライブウエー出合から幅広の石畳の道だ。紅葉晩期のなだらかな道を進み、小倉山山頂を右に分けて少し直進し、「不法投棄禁止」の表示の所から左の山道へ入る。雰囲気のよい尾根道をしばらくたどると嵯峨野から京都市街が足下に広がる展望台だ。小休止後、尾根道を進み、嵯峨野の町並みを正面に眺めながら稜線を下ると保津峡展望台もある嵐山公園だ。色々な言葉の会話の聞こえる大勢の観光の人々が散策する紅葉晩期の公園をぶらぶら下り、人並みに押されるように川沿いの道を歩くと渡月橋、渡ると阪急嵐山駅はすぐだ。久しぶりで満員電車に乗り、桂駅からはかつての通勤時のようにドアに押し付けられたままの姿勢で高槻駅到着、昔を思い出させる一幕もあった愛宕さんだった。
 終盤を迎えた紅葉の名所巡りだ。最盛期の輝くような鮮やかさは失われているが落ち着きのある色合いも乙なものだ。護法堂弁天の紅葉、愛宕山三角点からの展望、紅葉晩期の小倉山から嵐山公園に下る小径が僕の心に残った景色だ。

               (愛宕山三角点から京都市街を望む)

  (三角点下の鉄塔撤去工事)    (愛宕神社石段を下る)    (水尾別れを清滝方向へ)

 (表参道からツツジ尾根道へ)    (長坂峠で米買い道へ)           (落合)

      (六丁峠)          (山道から保津峡を望む)     (山道から広い石畳道へ)

    (石畳の道を行く)        (小倉山分岐を直進)      (歩き易い山道を下る)

      (展望台)             (尾根道を下る)     (嵐山公園から保津峡を望む)

    (嵐山公園を下る)       (くれなずむ渡月橋)     (観光客とともに渡月橋へ)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  京都西北部

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