★ひとこと 「ツツジオ谷から金剛山を経てタカハタ道で下山」
二の滝
★行った日 2017年1月17日(火) 晴時々曇 単独
★コース
高槻7:48(名神、近畿高速)=松原IC(府道2、府道31、R170、R309、府道705)=9:40金剛登山口P10:02→ゲート10:15→腰折滝10:30→10:43チェーンスパイク着10:48→二の滝11:12→六地蔵12:10→12:16国見城跡(大休止)12:40→展望台13:19→国見城跡14:05→腰折滝14:58→15:11ゲート(チェーンスパイク脱)15:15→15:25金剛登山口P15:35(府道705、R309、R170、府道31、府道2)=松原IC(近畿高速)=高槻17:18
数日前から今冬一番の寒波襲来、近くの山々は新雪たっぷりで車のアクセスもままならないので雪の少ない金剛山へ氷瀑見物だ。氷瀑期待の一の滝や二の滝のあるツツジオ谷から登り、山頂を経てタカハタ道で下る計画だ。早朝の路面凍結を心配して遅めに自宅を出発、お陰で通勤渋滞に遭遇したが、近畿高速は視界が広く、東に生駒山脈を眺めつつ青空の下を走るのは最高の気分だ。金剛山塊に近づくと山頂付近のみ雲のかかった金剛山と葛城山の山懐に入り、登山口近くの路面に凍結や残雪はなく無事金剛登山口に到着だ。
バス道から薄雪の残る林道に入り、道なりにしばらく進み、ゲート手前を右折して少し先のガードレールの切れ目から右の山道に入る。道標はないがガードレールの端に「ツツジオ金剛山」の手書き文字がある。植林帯のなだらかな沢筋をしばらく進み、やがて山肌をへつるロープの張られた細い急坂を登る。枝沢を登るタカハタ道を左に分け、直進して丸太橋を渡り、右に二段の腰折滝を眺めながら滝の左を巻くように登る。滝は積雪で白く縁取りされているがまったく凍結していない。滝上に出るとなだらかになり、ここでチェーンスパイクをつける。今まで数回持って行ったがつける機会がなく今回初めての経験、アイゼンに比べて刃の高さが低いためあまり違和感なく歩け、しかも薄雪の斜面をしっかりホールドしてくれるのでなかなか快適だ。歩くにはあまり差し障りないが倒木の多い沢筋を歩き、三ヶ所の堰堤を何れも左側から越えてだんだん狭くなってきた沢石ごろごろの踏み跡をしばらくたどると一の滝だ。遠目には殆んどが薄雪で覆われた白い斜面だが、近づくと岩の間に隠れるように氷の華が咲いている遠慮がちな氷瀑だ。滝の左を巻いて登るとすぐに二の滝だ。滝の中央部は凍っていないが岩盤に分散して流下する水が凍って氷の華を形作っている。流れが岩盤全体に広がればもっと豪華な氷瀑になるはずだ。ここも急な滝の左側の斜面を巻いて登り、所々で倒木でさえぎられたV字の沢筋を登り続け、倒木を逃げるように左の急斜面を上がると墓石の並ぶ先でタカハタ道と合流する六地蔵だ。
(路面に雪のない駐車場を出発) (ゲート前を右折) (ガードレール切れ目から右へ)
(沢沿いに進む) (タカハタ道分岐点の腰折滝)
(幾つか堰堤を越える)
(一の滝の左を巻いて登る)
(凍結した二の滝)
(二の滝の氷の華)
(二の滝左の急坂を登る) (ブッシュ気味の沢筋を登る) (石積みを越えて急坂を登る)
(沢筋をつめる) (沢を離れ急坂を登る) (六地蔵でタカハタ道と合流)
薄い霧氷のついた樹木の並ぶ尾根道を少し行くと多くの登山者が憩っている積雪10〜15センチの国見城跡広場だ。白い梢越しに少し霞んだ大阪平野が俯瞰できた。広場の片隅のベンチで時折降ってくる霧氷の雪片を浴びながら定番の暖かいラーメンとコーヒーだ。転法輪寺のそばから、きゃっきゃっと騒ぐ集団登山の女子中学生?と相前後して参道を上り、葛城神社に挨拶後、山頂のみ白い葛城山を眺めながらブナ林を下る。薄い霧氷で白く濁ったような仁王杉の参道を下り、一の鳥居を経てしばらく下ると展望台だ。あまり見晴しのよくない展望台を後にして、淡雪をかぶった笹原や大木杉並木の美しい遊歩道で山頂広場へ戻る。下山は急な植林帯尾根の続くタカハタ道だ。尾根道からタカハタ谷へ下り、水場で喉を潤して谷筋を下ると腰折滝で往路と合流だ。ゲート前でチェーンスパイクをはずして車の減った駐車場へ帰り着いた。
今の季節、ツツジオ谷は手軽に氷の華を見ることができるとともに、沢筋の雪景色も優れものだ。また、山頂付近の薄い霧氷のまとわりついた大木の杉並木やブナ林も素晴らしい。
(国見城跡広場) (転法輪寺前を行く) (葛城神社へ)
(葛城神社拝殿) (ブナ林を下る)
(北に見える葛城山)
(仁王杉の参道) (展望台から西方を望む)
(展望台から遊歩道へ下る)
(遊歩道を国見城跡へ)
(国見城跡へ戻る)
(タカハタ道を下る)
(杉植林帯の急坂を下る)
(腰折滝で往路と合流) (林道を下る)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 金剛・葛城・紀泉高原
・2万5千分の1地形図 御所、五條
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