大谷山(813.9m)

 

★ひとこと   「マキノから寒風を経て展望稜線で大谷山ピストン」

寒風から大谷山を望む


★行った日   2017年2月4日(土) 晴    単独

★コース
高槻5:25(名神)=京都東IC(湖西道路、R161、県道287)=7:26マキノ高原駐車場7:42→8:21スキー場上端(SS履く)8:42→西山林道分岐9:11→9:51展望地10:00→寒風11:31→12:14(813.9m)大谷山(大休止)12:45→13:29寒風13:34→14:09展望地14:20→西山林道分岐14:36→スキー場上端14:52→15:19マキノ高原駐車場15:27(県道287、R161、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻17:50

 今冬2回目のスノーシュー(SS)歩きは湖北の大谷山だ。先日の大雪の影響が残っているので奥深い山は避け、マキノスキー場を起点に展望稜線の寒風から大谷山の美しい尾根歩きだ。早朝から交通量の多い湖西道路を蓬莱山の琵琶湖バレイの灯を眺めながら北上、すでに3割方埋まっているマキノスキー場駐車場(1000円)に到着だ。朝日に輝く白銀のゲレンデをSSとコンパクトスノースパイクを持って出発だ。余談だが、僕のチェーンスパイクは温度が高いとすぐに団子になるので団子にならないとの触れ込みの簡便スノースパイクに変更だ。
 すぐに除雪路から凍結した雪面になり、簡易スパイクの履き初めだ。なかなか履き心地は良好だ。西山林道を左に分け、左上方に大谷山の稜線を眺めつつ勾配の増したゲレンデを登り続ける。ゲレンデ上端から雑木尾根に入るが、時々膝上まで踏み抜くようになり、手間取りながらSS装着だ。昨日の凹凸の激しい足跡に難儀しながら山腹の細いトラバース道を登ると寒風東南尾根上の西山林道分岐だ。道標の頭だけ露出している。樹間から左上に寒風の稜線、右下に琵琶湖を眺めながら、急な尾根を九十九折に登る。やがて上原山(P562)手前の展望地だ。墨絵のような山里がマキノスキー場から琵琶湖にかけて俯瞰できる。手書きの山名を取り付けたP562のブナの木を横目に稜線を登り始めると美しいブナ林が現れる。蛇行する夏道のくぼ地を無視してブナの森の真っ白な雪原を登るのはしんどいけれどもなかなか快適だ。ブナ林を抜けると左上方に大谷山へ続く真っ白な稜線が続き、ひと登りすると高島トレイルの道標が頭を見せる寒風山頂だ。

(家族連れで賑わうスキー場出発) (西山林道起点を直進)   (ゲレンデから大谷山を望む)

(ゲレンデ上端から樹林尾根へ)  (西山林道分岐の道標)     (分岐から尾根を登る)

 (寒風の稜線を樹間から望む) (急な尾根を九十九折に登る)  (展望地から足下にマキノ)

  (展望地の先の上原山)     (樹間から見える寒風)     (美しいブナ尾根を登る)

 (樹林の切れ目から琵琶湖)  (最後の稜線を登ると寒風)    (寒風のピーク表示)

 白い平原の彼方に、南に大谷山から大御影山の山並みが続き、北には三国山の奥に余呉の峰々が連なる絶景だ。寒風から幅広の雪原尾根を南下、鞍部へ下って登り返すと大谷山だ。この鞍部から山頂にかけて風の通り道らしく、所々で草地や地肌が露出している。風を避けて山頂付近のくぼ地で大休止、定番の昼食後寒風へ登り返しだ。寒風と大谷山間は積雪期に初めてだが、展望も良く雪質も硬く締まり広々としたSS散歩向きの稜線だ。寒風から大谷山往復の間に会ったのは2人連れの1組だけ、殆んどの人が赤坂山から寒風を経て下っているのは惜しい限りだ。標高は1000メートルに満たないが三国山から赤坂山、寒風を経て大谷山へ6キロほど続く美しい山稜が素晴らしい。

               (寒風から南の大谷山方面を望む)

               (寒風から北の三国山方面を望む)

  (寒風から稜線を南下)   (大谷山へ向って鞍部を下る)    (大谷山へ登り返す)

    (大谷山三角点)       (寒風へ山頂から下る)      (斜光に輝く雪の斜面)

 寒風から琵琶湖を眺めつつ東尾根を下り、木陰の縞模様の美しいブナ林尾根をしばらく下ると展望地だ。深い穴のトレースを眺めると着地面積の小さいワカンはSSに比べてしんどそうだ。西山林道分岐を過ぎると気温も上がり、登山道は穴ぼこの荒れ放題だ。ゲレンデ下りでは、快適そうなスキー滑降を横目に、穴ぼこだらけの下り斜面をSSですら時には落ち込みながら難渋して下る。西山林道出合からは歩きやすいゲレンデとなり、白い稜線を振り返りながら、賑やかな歓声のわくスキー場へ帰り着いた。きょうは先週の土曜日ほどの湖西道路の渋滞もなく順調に帰阪した。
 アクセスの簡単なマキノから登る寒風界隈は手軽にSS歩きを楽しめる山域だ。印象に残ったところは寒風山頂下のブナ林、大谷山との間の展望豊かな幅広稜線などだ。

    (寒風へ登り返す)        (寒風に戻る)        (寒風から東へ尾根を下る)

  (美しいブナ尾根を下る)    (美しいブナ尾根を下る)      (美しいブナ尾根を下る)

   (展望地で小休止)     (急な尾根を九十九折に下る)   (西山林道分岐から東へ)

  (荒れたゲレンデを下る)      (白い稜線を望む)     (大賑わいのマキノスキー場)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       比良山系・武奈ヶ岳
・2万5千分の1地形図  海津、駄口

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