★ひとこと 「桐生から鶏冠山を経て雪化粧した尾根伝いに竜王山周回」
天狗岩
★行った日 2017年2月15日(水) 曇時々晴 単独
★コース
高槻6:57(名神)=瀬田西IC(県道16、県道108)=8:22上桐生P8:35→9:43(490.9m)鶏冠山9:51→桐生分岐10:10→10:59天狗岩11:11→11:24耳岩11:31→12:01(604.7m)竜王山12:05→12:09大休止(昼食)12:30→磨崖佛13:05→出合13:21→水晶谷出合13:40→14:07上桐生P14:12(県道108、R422)=笠取IC(京滋バイパス)=高槻15:39
山陰地方では列車の立ち往生もでる今冬2度目の寒波襲来だ。どこも雪深く、雪山散策は無論車のアクセスすらままならないようなので雪の少ない湖南の金勝(こんぜ)山塊だ。雪化粧した巨岩や奇岩の連なる岩尾根を期待して、上桐生を起点に鶏冠山(けいかんざん・とさかやま)を経て竜王山や狛坂(こまさか)磨崖佛を周回のつもりだ。瀬田西ICから黒々とした堂山の岩峰を眺めながら田園地帯を進み、新名神の陸橋をくぐってしばらく行くと雪のまったくない上桐生の大きな駐車場だ。
4、5台とまっている駐車場を後にして北谷林道の鎖ゲートを越え、途中の鶏冠山分岐から山道に入り、沢沿いの美しい歩きやすい道を進む。落ヶ滝を右に分け、羊歯の茂る道を沢の中を歩いたりしながら登りつめると小尾根に上がって北谷林道からきた道に合流だ。よく踏まれた雑木林の尾根筋を登ると標高400メートル辺りから雪が現れ始め、間もなく子鶏冠の展望所で主稜線出合だ。疎林の間からJRAトレーニングトラックや田園地帯の向こうに三上山が望める。淡雪を踏んで雑木林の尾根道をなだらかに登ると鶏冠山三角点だ。あまり展望は良くない。山頂から急な尾根道を下り、鞍部で上桐生を右に分けてなだらかに登り返す。やがて風化した丸い花崗岩の尾根となり、振り返ると白い綿帽子をかぶった岩稜越しに真っ白な蓬莱山の山並みが琵琶湖の彼方にそびえている。正面に丸い岩の積み重なったような天狗岩を眺めながら岩尾根を進み、岩陰に下ると天狗岩の登り口だ。初めだけトラロープを頼りに岩頭へ上り、岩の間をくぐり抜けて、最後の岩をよじ登ると広い岩頭の広場だ。岩頭は、南に太神山(たなかみやま)や矢筈ヶ岳、東に湖南の市街地の彼方に音羽山、西北には青い湖面の彼方に比叡山、北には真っ白な蓬莱山の山並み、東北には三上山から十二坊などの水口山塊など、湖南地方の峰々の展望台だ。
(道標の整った道を鶏冠山へ) (沢に沿って進む) (落ヶ滝を右に分け鶏冠山へ)
(沢の中を進む) (淡雪の尾根を登る)
(子鶏冠からJRAトラック)
(林間の鶏冠山三角点)
(急な尾根を下る)
(尾根鞍部の桐生分岐)
(岩尾根もある稜線を行く) (展望稜線から琵琶湖を望む) (展望稜線を行く)
(前方に見える天狗岩) (天狗岩を登る) (天狗岩を振り返る)
(天狗岩からの大展望)
天狗岩を振り返りながら耳岩のベンチへ上りつき、水晶谷を右に分けて稜線を上ると白石峰だ。下山時の狛坂磨崖佛を右に分け稜線を進み、茶沸観音を過ぎてしばらく進むと祠があり、直進の馬頭観音を見送って右へ上がると竜王山三角点だ。北へ切り開きが少しあるが展望は良くない。少し戻った所のピークで大休止(昼食)の後、往路を戻って白石峰から左へ石段を下る。大岩が積み重なったユーモラスな重ね岩を過ぎて枝尾根の方向が南へ変わる尾根端が国見岩の展望台だ。西の視界が開け、醍醐山から音羽山へ連なる山脈を遠景に、山里の手前に新名神の車が見える眺望だ。ここから谷筋をしばらく下ると狛坂寺跡の平地横の花崗岩壁に雪をかぶった狛坂磨崖佛が刻まれている。三尊像はなんとか判別可能だが7体の小像は雪の下だ。ここからしばらく下ると出合で南谷林道に合流、水晶谷出合、新名神を過ぎると休憩舎もある逆さ観音だ。オランダ堰堤前を通ってキャンプ場横をしばらく進むと上桐生駐車場だ。帰りは宇治川に沿ってしばらく進み笠取ICから京滋バイパスで帰阪した。
風化した花崗岩が稜線の方々に露出し、雪化粧した巨岩や奇岩の姿が美しく、また天狗岩からの湖南の展望も素晴らしい。
(茶沸し観音)
(竜王山頂上)
(竜王山から琵琶湖を望む)
(白石峰から階段を下る) (重ね岩)
(国見岩から新名神を望む)
(雪をかぶった狛坂磨崖佛)
(出合で林道へ)
(水晶谷出合付近を下る)
(新名神をくぐる) (逆さ観音) (林道を上桐生へ)
★道で出会った花(花はなし)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 瀬田、三雲
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