観音峯(1347.4m)三ッ塚(1380m)

 

★ひとこと   「雪の観音平を経て厳冬の稲村ヶ岳岩峰群展望台の三ッ塚へ」

観音平から白銀の稲村ヶ岳岩峰群を望む


★行った日   2017年2月19日(日) 快晴    単独

★コース
高槻5:50(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、R309、県道21)=7:58県道除雪路肩8:16→観音峯登山口8:30→9:27休憩舎(アイゼン着)9:39→10:06観音平10:10→11:10(1347.4m)観音峯(SS着)11:20→12:04(1380m)三ッ塚(大休止・昼食)12:35→観音峯13:07→13:40観音平13:50→14:09休憩舎(SS脱)14:14→観音峯登山口14:45→14:56県道除雪路肩15:08(県道21、R309、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:41

 奈良県南部は晴れとのご宣託、大峰北部の白銀の稲村ヶ岳岩峰群屈指の展望地、観音平だ。虻(あぶ)トンネル東口の観音峯登山口から観音平を経て三ッ塚をピストンの計画だ。道の駅黒滝でいつもの串コンニャクで腹の虫を落ちつかせ、新川合トンネルを抜けると白くなった路面をゆっくりと下って川合へ。路線バスがチェーンをジャラつかせて下ってくる上り坂を洞川方面へ、気温ー2℃で積雪5センチ位なのでノーマルタイヤだが四駆で走行可能だ(チェーンは携帯しているがまだ装着走行なし)。虻トンネル東口の登山口駐車場は古い雪が除雪されずに4、5台の車で身動きとれず、トンネル西口に4、5台分の駐車余地があるが母公堂経由の周回も考えて600メートルほど先の雪の壁が除雪された路肩に駐車だ。
 今冬3回目のSS(スノーシュー)とアイゼンを携えて圧雪された県道を滑らないように小またで観音峯登山口へ戻り、御手洗(みたらい)渓谷の吊橋を渡って植林帯の山道をジグザグに登る。観音水の水場を過ぎた少し先の左上方に展望所があるが、周りの木々が生長して眺望は余りよくない。山肌をぬうように枝沢を幾つか越えてなだらかな植林帯の道を進み、標高千米を過ぎると平地もある岩塊まじりの道となり、広葉樹も現れて間もなく南朝ゆかりの神社跡の休憩舎だ。木漏れ日の美しい平地でアイゼンをつけ、広葉樹の疎林帯の雪に埋もれた石段を上り始める。十一面観音の祠を右に分け、岩塊の多いミズナラなどの落葉樹の目立つトラバース道をたどり、急な尾根をジグザグに登りつめると尾根端の上にでる。やがてカヤト原の丘陵地帯に入り、なだらかに登りつめると観音平の記念碑だ。東正面に岩本谷の上方に稲村ヶ岳の岩峰群、南に弥山の山並みがそびえているが、何れも山頂付近は雲に隠れ、画像は帰りに撮ったものだ。

(路肩駐車地点から登山口へ)(登山口駐車場は積雪で入れず) (登山口から吊橋を渡る)

 (植林帯をジグザグに登る)      (観音水の水場)      (木漏れ日の道を登り続ける)

南朝ゆかりの神社跡の休憩舎)  (岩塊の山腹の道を行く)   (急な尾根を九十九折に登る)

   (カヤトの台地を登る)       (観音平の記念碑)     (記念碑から稲村ヶ岳「復路」)

 好展望の丘陵地帯から小木主体の雑木林を登り、霧氷が現れ始めたミズナラなどの落葉樹林帯尾根を登りつめると稜線上の一通過点のような観音峯三角点だ。ここでSSを履き、観音峯を過ぎると稜線の東側斜面にブナ林が発達し、尾根筋を離れて林間のバージンスノーにトレースをつけながら歩くのはSSならではの快感だ。標高1300メートルを越えると一層淡い霧氷がはっきりし、陽光に映える稜線を進む。やがて本日の最高点の林間にある三ッ塚だ。ここから母公堂周回も考えたが長い車道歩きが鬱陶しいのでUターンすることにして、東面に広がる稲村ヶ岳ビューポイントで大休止だ。白く口をあけた伐採地の南尾根(クロモジ尾)の上にそびえる雪のついた稲村ヶ岳の岩峰が神々しい姿だ。三ッ塚東斜面の白い絨毯の上で澄みきった青空の下、大峰北部の峰々を眺めながら熱いコーヒーの至福のひと時を過ごして下山だ。

               (記念碑からの360度の大展望「復路」)

  (記念碑から弥山「復路」)    (小木主体の雑木林を登る) (霧氷の付き始めた樹林を行く)

 (ミズナラなど落葉樹林を行く) (尾根上の一通過点の観音峯)  (淡い霧氷の美しい尾根)

(手入れの行き届いた杉林を登る) (三ッ塚山頂でUターン)    (三ッ塚東斜面の展望地)

 陽光に輝くブナ林を快調に下り、観音峯から稜線を下り、観音平見近づくと雪が腐り始めたが順調に記念碑着だ。岩峰群に最後のお別れをして地肌の見え始めた山道を下り、休憩舎の手前でSSを脱ぎ、順調に観音峯登山口着だ。帰りは車道の雪も殆んど溶け、道の駅黒滝で予約しておいた草餅をゲット、順調に帰阪した。
 快晴に恵まれ、最高の展望を目にすることができた。特に、観音平からの岩本谷を正面にした稲村ヶ岳や弥仙などの360度の大展望、三ッ塚東面からのクロモジ尾を正面にした稲村ヶ岳岩峰群の姿が素晴らしかった。

             (三ッ塚東斜面展望地から稲村ヶ岳や弥仙を望む)

 (稲村ヶ岳岩峰群のアップ)   (日当たりの良い稜線を下る)   (SSでブナ林へ寄り道)

(葉を落とした観音峯で日光浴) (尾根道から岩本谷のアップ)       (記念碑へ下る)

 (観音平を後に下り始める)    (岩塊の道でSSを脱ぐ)    (吊橋から登山口へ戻る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  洞川(どろかわ)、弥山、南日裏

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