★ひとこと 「樽見の大ザクラから大アベマキ経由御祓山を経てみづめ桜へ」
樽見の大ザクラ
★行った日 2017年4月13日(木) 晴 単独
★コース
高槻5:10(府道46、府道407、R372)=丹波篠山口IC(舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=養父IC(県道6)=7:38みづめ桜入口P(自転車デポ)7:42(県道6、林道)=7:58樽見の大サザクラ入口P8:07→樽見の大ザクラ8:22→9:06大アベマキ9:12→林道出合9:25→林道別れ9:38→10:49(773.1m)御祓山11:01→みづめ桜11:38→11:42大休止(昼食)12:03→東屋12:52→13:03みづめ桜入口P13:08(県道6、林道)=自転車(9.0km)=14:21樽見の大ザクラ入口P14:30(林道、県道6、R429)=青垣IC(北近畿豊岡道)=春日IC(県道69、県道97、県道300、R173、R372、府道407、府道46)=高槻18:33
御祓山(みはらいさん)は養父市大屋町に位置し、八鹿から大屋川に沿って戸倉方面へ向う際に明延(あけのべ)川合流点付近にあり、中腹にエドヒガンの古木、樽見の大ザクラやみづめ桜を有する山だ。大屋町中の樽見の大ザクラを起点に御祓山を経てみづめ桜経由大屋町糸原(いとわら)へ周回の計画だ。便利になった北近畿豊岡道の養父ICから大屋川・明延川沿いに進み、大屋町糸原のみづめ桜登り口Pに自転車をデポ、往路を引き返して大屋町中から林道で樽見の大ザクラ登り口Pに駐車だ。繁忙期は一方通行の林道途中にある駐車場のまだ閉鎖中のテント案内所をあとに出発だ。
石垣の畑に植林された杉林の続く道をしばらく登ると、上辺の桜が満開の苔むした段々畑の急斜面だ。掲示によると桑畑跡だそうだ。最上段のエドヒガンの老木、樹齢千年といわれる樽見の大ザクラが満開だ。高台から西を望むと左に妙見山、中央に蘇武岳の朝日に映える山並みが美しい。裏山の植林帯に入り、枯れ枝に足をとられながら適当に登ると左から遊歩道が現れ、桑畑跡の石垣のある植林帯を進む。やがて美しい落葉樹林の山肌をたどる道となる。典型的な里山のシデ林だ。すぐ先のベンチもある分岐から一見の価値ある落葉高木のコナラ属、大アベマキ訪問だ。巨大な幹に防虫対策が施されて痛々しいが、活力がみなぎった枝ぶりだ。元へ戻って少し進むと開墾地の広がる林道出合だ。順路はここから戻るが、尾根伝いに御祓山へ向うべく、左に開墾地が続く尾根上の林道を進む。桑?のような小木が植えられている開墾地を左に見ながらしばらく進み、樹林帯に入って林道と別れ、稜線の踏み跡をたどる。ちょっと薮っぽい所もある稜線をアップダウンを繰り返しながら高度を上げ、P631を通る支稜を右に分けた先の鞍部で平地に飛び出す。新しい林道始点だ。
(樽見の大ザクラ入口P)
(大ザクラ登り口) (植林帯を登る)
(桑畑跡の石積を登る) (エドヒガン老木の大サクラ)(妙見山(左)蘇武岳(中央)を望む)
(植林帯を登る) (シデ林の斜面を行く) (シデ林の標識)
(大アベマキ) (林道出合)
(開墾地のそばを行く)
(林道と別れ稜線を進む)
(赤松林の尾根を行く) (林道始点に飛び出す)
林道を少し進むが、稜線北側を下っているので元へ戻り、赤松の多い稜線を登り、双耳峰の最初のピークを過ぎて次のピークが御祓山だ。林間に山頂標柱の立つあまり愛想のよくないピークだ。山頂からロープ場の激下りもある赤松林の南尾根を下り、御祓山標識の少し先で南ルートと合流、戻る方向へちょっと下るとみづめ桜だ。残念ながら斜面に立つ開花前の樹齢600年のエドヒガンの大木だ。標高330メートルの満開の樽見の大ザクラに比して標高570メートルのみづめ桜の開花は少し遅いようだ。近くの日当たりのよい斜面で、芽吹き一歩手前だが春の息吹を感じさせる落葉広葉樹の木々を眺めながら昼食後の熱いコーヒーだ。この辺りから花の回廊と呼ばれる花と展望の尾根下りだ。正面には木々の間から残雪の氷ノ山、左には大きな山塊の須留ヶ峰と大杉山、道端のアセビの地味な白い花の房、周りを飾り立てる派手なピンクのコバノミツバツツジ、点在する高木のコブシの白い花、山肌に薄桃色の斑点模様をつくる山桜、などまさに名実ともに花の尾根だ。直登の踏み跡の残る尾根に九十九折につけられた遊歩道をゆっくり下り、針葉樹林帯に入ると東屋だ。すぐ下の南コース分岐を経てしばらく下るとみづめ桜登り口駐車場だ。ここでチャリンコをゲット、大屋町糸原から下り標高差75メートルの大屋町中までの7キロは快調だが、上り標高差130メートルの2キロを殆んど歩いてよれよれになって、縦列駐車の林道を経て人であふれ返っている大ザクラ駐車場だ。復路はまだ早かったので、沿道に点在する但馬の山里の満開の桜を眺めつつ、明延鉱山、生野鉱山、神子畑(みこばた)選鉱場跡などの説明を見たりしながら青垣までR429、その後一般道で帰阪した。
樽見の大ザクラは最盛期を過ぎたエドヒガンの老木、派手さはないが渋味を感じさせる古木だ。大アベマキは新芽はまだだが力強さを印象付ける大樹だ。コバノミツバツツジ咲く好展望の花の回廊も素晴らしい。みずめ桜は開花時に再訪したいものだ。
(林道と別れて稜線を登る)
(林間の御祓山三角点) (急坂の尾根を下る)
(南ルート分岐から戻る方向へ) (みづめ桜から氷ノ山を眺望)
(開花していないみづめ桜)
(南にそびえる須留ヶ峰) (アセビの多い花の回廊を下る)(コバのミツバツツジの道を下る)
(東屋から平坦な道を行く) (東屋の先の南ルート分岐) (ミツマタの多い道)
(みづめ桜入口P) (県道のみづめ桜標識) (県道の樽見大サクラ分岐)
★道で出会った花
ミツマタ(大サクラ) タチツボスミレ?(みづめ桜) コブシ(花回廊)
アセビ(花回廊) コバノミツバツツジ(花回廊) ミヤマカタバミ(東屋)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 関宮、大屋市場
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