釈迦ヶ岳(1799.6m)孔雀岳(1779m)

 

★ひとこと   「太尾登山口からシロヤシオ終盤の釈迦ヶ岳を経て孔雀岳へ」

孔雀尾根から釈迦ヶ岳を望む


★行った日   2017年6月9日(金) 晴    単独

★コース
高槻4:57(近畿高速、西名阪)=柏原IC(R165、県道30、京奈和道、R168、林道)=7:50太尾登山口8:00→不動木屋谷分岐8:38→古田ノ森9:15→千丈平9:43→奥駈道出合10:02→10:12(1799.8m)釈迦ヶ岳10:29→孔雀ノ覗11:47→11:59(1779m)孔雀岳(大休止)12:34→孔雀ノ覗12:43→14:03釈迦ヶ岳14:12→古田ノ森14:50→不動木屋谷林道分岐15:13→15:41太尾登山口15:48(林道、R168、京奈和道、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻19:22

 大峰山脈中部の秀峰釈迦ヶ岳だ。梅雨の晴れ間に大峰の新緑と終盤のシロヤシオに会いに釈迦ヶ岳だ。太尾登山口から山頂を経て孔雀岳ピストンだ。2011年9月台風12号紀伊半島豪雨災害で168号線沿線は大災害を蒙り、未だ完全復旧には至らないが、新しいトンネルや橋梁も開通して高槻から約2時間で旭口、先日の九州でのバーストにこりて林道を1時間かけて落石に注意して高度を上げるとトイレや駐車場もある太尾登山口だ。完全舗装路ながら標高千米を超すと鋭い落石に要注意だ。
 すでに10台以上の車が止まっている駐車場を後にして丸太階段を上るとヒメシャラやナラの大木が並ぶ尾根道だ。大岩に木の根の絡まった梯子場もあるが概して歩き易い樹林尾根を登ると釈迦ヶ岳から派生した大峰主脈の一本西の稜線出合だ。余談だが、稜線出合で危険表示の尾根を下って赤井谷から花瀬道で嫁越峠へ行きたかったが未だに未達成だ。爽やかな新緑のカエデやミズナラが朝日に映え、バイケイソウがキャベツ畑のように輝いているなだらかな稜線をしばらく進むと不動小屋谷から上がってきた道と合流だ。この辺りから笹原に樹木が点在する美しい尾根となり、朝日を浴びて進む。奥駈南部の稜線が見渡せる古田ノ森を過ぎ、カエデの森を抜けて正面に尖った釈迦ヶ岳を眺めながら笹原を登ると、湿地帯もある千丈平だ。水場でのどを潤し、奥駈道と合流して緑の毛布のようなミヤコザサの坂道を登ると巻雲たなびく青空を背にした釈迦如来像が素晴らしい一等三角点の釈迦ヶ岳山頂だ。

   (太尾登山口を出発)     (木漏れ日の大木林を登る)       (稜線出合)

   (不動木屋谷道合流)    (なだらかな笹原尾根を進む)  (古田ノ森手前から釈迦ヶ岳)

              (古田ノ森から大峰奥駈道南部の尾根をもぞむ)

   (古田ノ森のピーク)     (爽やかな笹原の稜線を行く)    (水溜りのある千丈平)

  (奥駈道出合付近を登る)    (釈迦ヶ岳一等三角点)     (山頂の釈迦如来像)

 梅雨の晴れ間にしてはすっきりと晴れ渡り、南には天狗岳から涅槃(ねはん)岳へ続く大峰奥駈の稜線、北には七面山や八経ヶ岳の彼方に山上ヶ岳が望めた。山頂を後にしてちょっとスリルのある美しい孔雀尾根へシロヤシオ満開の急坂を下る。やせた岩稜の馬の背を渡り歩き、大きな岩稜を避けて稜線の東側へ下って上り返す。崩れそうで崩れない弥勒岩を見送ると好展望の空鉢岳だ。足下の竜の背びれのような座禅岩を見送り、岩棚に蔵王権現の祀られた橡(えん)の鼻を過ぎると岩場の両部分けだ。この辺りから枯れた大木や広葉樹の点在する美しい丸い笹原の尾根道だ。孔雀岳登り口の孔雀覗では、孔雀谷周辺に点在する岩峰の五百羅漢や下流域の前鬼川の谷筋が足下に望める。

                 (釈迦ヶ岳から北の八経ヶ岳方面を望む)

            (釈迦ヶ岳から南の大峰奥駈南部の天狗岳方面を望む)

    (孔雀尾根を北上)         (馬の背を行く)     (空鉢岳から釈迦ヶ岳を振り返る)

 (岩棚に安置された蔵王権現)    (見晴し尾根を北上)     (孔雀岳手前鞍部の孔雀ノ覗)

 稜線を少し登ると東の展望が開けた孔雀岳だ。主峰の日出ヶ岳、大台ケ原から派生する竜口尾根や台高山脈を眺めながら贅沢な昼食だ。大休止後往路通りに釈迦ヶ岳にたどり着くと赤ん坊の声だ。若い夫婦連れが生後1年未満の男の子を背負って登ってきたそうだ。ほほ笑ましい風景に癒されて山頂を後にし、陽光に輝く新緑の尾根道を下り、2、3台の車しか残っていない太尾登山口に帰り着いた。
 花季終盤のシロヤシオは健在、釈迦ヶ岳周辺から孔雀岳にかけて青空を背景に陽光に輝く姿が素晴らしい。ミヤコザサ笹原尾根の女性的な曲線美、男性的な孔雀尾根の荒々しさが対照的で興味深い風景だ。

                  (孔雀岳から大台ケ原を望む)

    (シロヤシオ咲く孔雀岳)   (シロヤシオの尾根を戻る)     (座禅岩?の岩峰)

    (弥勒岩を見上げる)       (シロヤシオと釈迦ヶ岳)    (清々しい新緑の尾根下り)

    (古田ノ森辺りを下る)   (稜線を離れて樹林帯を下る)     (太尾登山口帰着)

★道で出会った花

    バイケイソウ(古田ノ森)    シロヤシオ(馬の背)       イワカガミ(橡の鼻)


 赤みがかったシロヤシオ(孔雀岳)終わりのシャクナゲ(登山口) ジシバリ?(登山口)


★ルート断面図

★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       大峰山脈
・2万5千分の1地形図  釈迦ヶ岳、辻堂

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