氷ノ山(1509.8m)

 

★ひとこと   「親水公園から紅葉尾根を経て山頂経由東尾根周回」

氷ノ山から鉢伏山を望む


★行った日   2017年10月31日(火) 晴時々曇 単独

★コース
高槻5:50(府道46、府道407、R372)=丹南篠山口IC(舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=八鹿氷ノ山IC(R9、県道87、林道)=8:42福定親水公園8:56→地蔵堂9:50→10:52氷ノ山越11:00→仙谷分岐11:43→12:05(1509.8m)氷ノ山(昼食)12:30→P1448 12:54→氷ノ山13:18→神大ヒュッテ13:40→人面岩13:55→14:25東尾根休憩小屋14:33→東尾根登山口14:49→15:18福定親水公園15:26(林道、県道87、R9)=八鹿氷ノ山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹南篠山口IC(R372、府道407、府道46)=高槻18:17

 氷ノ山は中国山地東部に位置し大山に次ぐ標高があり、豪雪地帯特有の豊かな自然を有する山だ。近年の交通網の発達もあってアクセスもよくなり四季を問わず人々に親しまれている。福定親水公園を起点に但馬と因幡を結ぶ古道、氷ノ山越を経て山頂に登り、東尾根から下山の計画だ。台風21、22号の影響で2週続けて土日が雨、林道通行止が心配なので山奥は遠慮して交通便利な氷ノ山表玄関の福定親水公園から出発だ。
 親水公園から氷ノ山越へ直接登った記憶がないので新鮮な気持ちで歩を進め、一旦樹林に入るがすぐに河原に下りてペンキマーク通りに進む。登山道が再び現れ、少し先で道標に従って布滝に寄り道だ。橋から黄葉した木々に見え隠れする布滝を見物、岩壁を布状に広がって流れ落ちる優雅な滝だ。登山道に戻ると28曲りの急坂だ。日の光を受けて金色に輝く広葉樹の森をジグザグに登る。途中、左側に不動滝の表示があるが滝は樹林の中でよく見えない。落葉すれば見えるのかもしれない。28曲りが終って勾配が緩くなり、杉林に入って現れるのが地蔵堂だ。小沢の梯子場を過ぎて台地に上がると木地屋跡だ。黄葉真っ盛りのブナの森も標高1100を過ぎると落葉が目立ちはじめ、道の両側にクマザサが現れると稜線間近だ。地蔵の祀られた峠を左折、避難小屋で小休止後、稜線をたどって山頂へ向う。すっかり冬支度のブナ原生林を通り、所々岩稜のあるクマザサの道で正面に山頂の三角屋根を眺めながら高度を上げていく。仙谷(せんだに)分岐で氷ノ山スキー場を右に分け、コシキ岩の岩稜を左に巻いて、ジグザグに木道を上がると展望抜群の一等三角点の氷ノ山頂上広場だ。北方には鉢伏山の彼方に扇ノ山や蘇武岳などが並び、さらに鳥取市の彼方に日本海が広がり、西方には那岐山が望めたが大山は霞の彼方だ。

   (福定親水公園登山口)     (登山口から沢沿いに進む)   (河原をペンキマーク通りに)

     (布滝に寄り道)        (黄葉の28曲りを登る)    (28曲りを終了勾配緩む)

    (杉林道の地蔵堂)      (紅葉真っ盛りのブナ林)   (標高1100で落葉ブナ林)

 (笹原が現れると尾根が近い)    (氷ノ山越の四ッ辻)     (ブナ原生林尾根を山頂へ)

      (仙谷分岐)         (コシキ岩の岩場を巻く)      (山頂へ木道を行く)

                       (氷ノ山から北方を望む)

 山頂で昼食時に地元の方から伽羅木の存在を教えてもらい、山頂から三ノ丸方向へちょっと下った所の千年伽羅木に会いに行く。クマザサ薮中の樹高4〜5メートル、幹周り2〜3抱えの怪獣のようなイチイ科の巨樹だ。赤い小さな実が葉の間に点在しているのがアクセントだ。改めて高所から眺めると、山頂から南方の三ノ丸方向に広がる丘陵地帯には殆んど高木は育たず緑のクマザサの草原に濃紺の樹木、伽羅木が点在しているのが分る。P1448の大木杉林まで足を延ばす。ここだけ杉の高木が育っているのは地形から風の迂回地のせいかもしれない。三ノ丸まで行くつもりだったが、秋の日は短いのでここでUターンして山頂へ向う。古生沼や古千本を通過、神大ヒュッテで大段ヶ平(おおだんがなる)を右に分け、東尾根へ下る。冬仕度のブナ林を下り、人面岩を過ぎて標高1100まで下ると黄葉した広葉樹林尾根だ。鮮やかなドウダンツツジ群落尾根からブナ尾根をしばらく下ると東尾根休憩小屋だ。稜線から左へ杉林の急坂を下り、ブナ林を抜けると東尾根登山口の林道出合だ。色付いた木々を愛でながらポクポク、30分ほどで親水公園到着だ。
 滝、黄葉真っ盛りのブナ林、山頂からの大展望など秋の氷ノ山を楽しむことができた。特に、大山では木道からハイマツのようなダイセンキャラボクを眺めただけであったが、ここでは間近から伽羅木を観察でき、大変興味深かった。

   (氷ノ山一等三角点)      (山頂直下の伽羅の古木)  (笹原の道を三ノ丸方向へ)

(P1448の大杉にて引き返し)  (山頂から古千本杉を下る)  (神大ヒュッテから東尾根へ)

     (似てない人面岩)     (ブナ林をながらかに下る)  (ドウダンツツジ群落を下る)

   (ブナ尾根を下る)      (東尾根休憩舎から左へ下る)     (杉林を下る)

     (ブナの森を下る)           (東尾根登山口へ)        (親水公園にやっと帰着)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       氷ノ山・鉢伏・神鍋
・2万5千分の1地形図  氷ノ山

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