品谷山(880.7m)ソトバ山(806.0m)

 

★ひとこと   「菅原から品谷山を経てソトバ山経由反時計方向に周回」

トラゴシ峠の紅葉


★行った日   2017年11月10日(金) 晴 単独

★コース
高槻6:00(R171、府道38、R477、府道38)=8:00菅原(林道P)8:14→9:02ダンノ峠9:06→佐々里峠分岐9:36→10:05(880.7m)品谷山10:15→品谷峠10:35→トラゴシ峠11:16→廃村八丁11:33→ソトバ峠12:13→12:33(806.0m)ソトバ山(昼食)12:56→ソトバ峠13:10→衣懸坂13:28→P847 13:44→14:32ダンノ峠14:38→15:07菅原(林道P)15:14(府道38、R477、府道38、R171)=高槻17:58

 紅葉の季節を迎え、久しぶりの廃村八丁(昭和9年の豪雪をきに廃村)だ。ダンノ峠を起点に、品谷山を経てトラゴシ峠から刑部谷へ下り、ババ谷からソトバ峠を経てソトバ山をピストン後、ダンノ峠へ反時計回りに周回の計画だ。2年前に二ノ瀬バイパスが完成して便利になった紅葉が見頃を迎えている鞍馬街道を北上、温度表示が1℃の花背峠を越えて別所を過ぎ、美山方面へしばらく走ると菅原バス停だ(美山へは通り抜け不可)。橋を渡り、ホトケ谷に沿ってダンノ峠へ向う林道を進み、舗装が終わる寸前の拡幅部に路駐だ。
 最後の一軒家の前から朝日に映える林道を進み、重機の置かれた土木工事中の現場が登り口だ。新たに林道を延伸しているようだ。工事現場の旧登山口から斜面を適当に上ると尾根筋に山道が現れる。巨木も残る雑木尾根を登り、植林帯を過ぎて色づいた広葉樹林を登るとダンノ峠だ。十字路を右折、北へ急な尾根を少し登ると芦生杉点在のなだらかな尾根筋になる。佐々里峠分岐ピークから尾根の方向を西北から西南に変え、次のピークがおなじみの枯れた大木の立つP856だ。葉を落とした樹林の間から北の若丹の山並みを眺めながら稜線を進むと品谷山だ。山頂は木々に囲まれて展望はあまりよくない。山頂から西南へ尾根を下ると、この辺りの稜線は先日の21号台風の風当たりが強烈だったらしく、大木の倒木の巣だ。乗り越えたり避けたりしながら地形図の品谷峠を過ぎ、次の鞍部が明るい開けた品谷峠だ。左へ下るとスモモ谷を経て刑部谷だ。品谷峠を直進、P827東で尾根の方向を南に変え、針葉樹の混じる尾根筋で標高を下げ、紅葉が残り始めるとトラゴシ峠だ。ここを左折して紅葉した樹林の道を穏やかに下り、ついで針葉樹の谷筋を下ると八丁川出合だ。

   (一軒家横の林道を出発)     (工事中の林道を行く)    (林道工事で登り口は不明瞭)

   (巨木もある尾根を登る)   (ダンノ峠から道を振り返る)   (巨木点在の尾根を行く)

  (佐々里峠分岐ピーク)   (P856お馴染みの枯れた巨木) (北に見える若丹の山々)

     (品谷山三角点)    (台風被害の倒木を乗り越えて行く)   (品谷峠を直進)

(標高が下がるとはじまる紅葉)    (トラコシ峠の紅葉)       (峠から谷筋を下る)

 流れを渡渉して台地に上がると廃村八丁の平地だ。4年前にあった倒壊した小屋は跡形もなくなり雑草の生い茂るドラム缶のころがる荒地だ。以前に八丁温泉と銘打ってドラム缶で湯を沸かしていた姿が偲ばれる。八丁川左岸沿いに少し下り、倒木の多いババ谷に入る。ここで出会った3人連れの消防署員に最近遭難が多いので要注意と言われるとともに雑談、先ほどの平地に建物残骸がないのは数年前の火災によるそうだ。倒木を乗り越えつつ進み、ソトバ峠近くまで来ると付近のカエデやミズナラなどの広葉樹の紅葉が鮮やかだ。消防署の赤い車も来ているソトバ峠から広域林道を少し西進、落葉に埋もれた階段を見つけて斜面を上り、尾根の急坂を登るとソトバ山三角点だ。見晴しは皆無だがさんさんと降り注ぐ陽光を楽しみつつ定番昼食だ。眠くなるようなひと時を過ごし、広域林道から山道に入るが21号台風被害の倒木の巣だ。大木の倒木を乗り越えたりして見事な芦生杉の点在する尾根を下ると旧ソトバ峠だ。まだ赤い車の止まっている広域林道のソトバ峠へ下り、以降林道を衣懸坂方面へ進む。途中から左の稜線へ取り付こうとしたが擁壁が延々と続いているため駄目、とうとう衣懸坂まで行ってから稜線を戻り、P847へ向う。巨木の点在するアップダウンを繰り返す稜線を、間違い尾根に入るのを注意しながら北上するとダンノ峠だ。峠から往路通りに下り、菅原の路駐地点へ帰着だ。帰りに鞍馬で好物の木の芽煮をゲットして順調に帰阪した。
 久しぶりの廃村八丁だが、もの悲しい廃村のイメージはまったくなく、明るい陽光が充満している谷間だ。八丁を中心にして山稜を周回するきょうのコースは、芦生杉あり、台杉あり、広葉樹林あり、針葉樹林ありの何でもありの自然豊かな自然観察路だ。ただ、踏み跡は落葉で見分けが付かず、尾根分岐にも道標やリボンは殆んどないのでGPS必携だ。台風直後の今の時期は、尾根筋に枝葉が散乱し、倒木の積み重なった尾根もあるので要注意だ。

   (八丁川を飛び石渡渉)  (何もなくなった廃村八丁の広場)  (八丁川に沿って進む)

 (倒木の多いババ谷を登る)  (鮮やかなババ谷枝沢の紅葉) (赤い車も来ているソトバ峠)

(階段の埋もれたソトバ山登り口)    (ソトバ山三角点)    (巨木もある倒木尾根を下る)

     (旧ソトバ峠)      (ソトバ峠から広域林道を東進)   (広域林道から衣懸坂へ)

 (巨木点在の尾根をダンノ峠へ)    (ダンノ峠で小休止)        (工事中の林道を下る)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  中、上弓削

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