★ひとこと 「小金口から御嶽道で三岳を経て小金ヶ嶽経由周回」
三岳山一等三角点
★行った日 2017年12月9日(土) 曇一時晴 単独
★コース
高槻6:22(府道46、府道407、R372、県道301)=8:00小金口8:15→御嶽道登り口8:23→鳥居堂跡9:18→大岳寺跡9:45→10:26(793.4m)三岳10:47→11:26大タワ11:47→12:46(725m)小金ヶ嶽12:55→福泉寺跡13:29→小金ヶ嶽登り口14:02→14:08小金口14:16(県道301、R372、府道407、府道46)=高槻15:42
三岳は篠山市の北に位置する八ヶ尾(はちがお)山から三尾(みつお)山にかけて伸びる多紀アルプスの主峰だ。小金口から三岳南尾根経由山頂を経て大たわへ下り、小金ヶ嶽を経て小金口へ周回の計画だ。思いがけない雪景色にびっくりしながらR372で亀岡から篠山に入り、路面に積雪はないが辺り一面真っ白な小金口の空地に路駐だ。積雪を想定してなかったので防水不完全な軽登山靴はじめ通常の晩秋装備で出発だ。
県道をしばらく北上、「御嶽道」の表示で左折して登山道に入り、ネット扉を開閉して植林帯の丸太階段を上り始める。少し上ると勾配が緩くなって雑木の小尾根をしばらく登ると丸山からきた尾根道と合流だ。この辺りまで来ると積雪5センチ位になり、道端の木々が雪の重みで垂れ下がり、払い落としながら進む。丸山分岐とP472の中間付近の地形図の崖マークの地点から東側の視界が開け、雪をかぶった西ヶ嶽や三尾山が望めた。P472を過ぎて道を塞ぐ小枝の雪の払い落としに忙しくなりながらしばらく進むと鳥居堂跡だ。猪が掘り返したばかり道を進み、クリンソウ自生地を過ぎると修験の山を印象付ける大岳寺(みたけじ)跡だ。この辺りで青空となり、木漏れ日の雑木林をしばらく進むと岩稜帯の急坂だ。石仏の祀られた岩稜以降ガスに閉ざされ、晴れていれば好展望の岩稜帯の急坂を黙々と登る。やがて雪をかぶった枝先が煩わしい雑木林の尾根となり、やがて針葉樹林帯になると東屋だ。
(小金口の邪魔にならない所に路駐)
(御嶽道登り口)
(ネットを開閉して山道へ)
(植林帯の丸太階段を上がる)(勾配の緩くなった雑木尾根を登る) (丸山分岐から北上)
(積雪を払い落としつつ進む)
(鳥居堂跡)
(小木の垂れ下がりがひどくなる)
(猪が新しく掘り返した道を行く)
(大岳寺跡) (青空に映える梢)
(木漏れ日の雑木林を進む) (岩稜帯の石仏) (岩稜帯の急坂を登る)
すぐ上の稜線を左へちょっと行くと三岳一等三角点と方位の記された丸い台座のある山頂だ。積雪は10センチ程度、展望は皆無だ。しばらく待機したが晴れそうにないので大たわへ下山だ。雪は腐った状態なので岩盤の急な下りは慎重に足を運び、倒木をくぐったり長い階段もゆっくり下って、大たわにたどり着いた。大たわは一新、かつて黄金ヶ岳登り口に東屋があるだけだったが、フォレストアドベンチャー・丹波ささやまがこの4月にオープン、森林中にはジップスライドなど多くのアクティビティーが用意されているのは驚きだ。ストーブもある東屋で昼食後、小金ヶ嶽へ出発だ。林間に色んな空中はしごが架設されている木々を横目に針葉樹林を登り、丸太階段などで稜線を進み、岩稜帯に入る。ガスのとれた三岳を振り返りながらロープ場を過ぎ、小金ヶ嶽に取り付く。見た目は登れるのか疑問に思うほど険しい雪のついた岩稜だが、巻道で意外に簡単に小金ヶ嶽山頂だ。北方の見晴しは良いが、遠方は雪雲の彼方だ。
(山頂下の東屋)
(ガスった三岳頂上) (石の祠)
(山頂から急坂を下る) (大たわまで下る) (フォレストアドベンチャー施設)
(大たわの小金ヶ嶽登り口)
(植林帯を登る)
(稜線を小金ヶ嶽へ)
(正面の小金ヶ嶽をめざす) (ロープ場の岩稜を行く) (ガスの晴れた三岳を振り返る)
(小金ヶ嶽山頂から北の丹波の山々を望む)
陽光に映える雪の山頂をしばらく楽しんでから小金口へ下山だ。初めは灌木帯の下りだが、すぐに見晴しのよい岩稜帯の急坂だ。北摂から丹波の山並みが、散在する綿帽子の松の木越しに絶景だ。腐った積雪なので何とかなるが、凍結状態なら僕の実力ではお手上げの場所だ。岩稜帯を過ぎ、樹林帯を丸太階段で下ると大たわ分岐の鞍部だ。僕にとってはここからがきょう一の難所だ。折からの陽光で樹上の積雪が解けて雨のように降り注ぎ、足元は解けた雪でぐちゃぐちゃ、傘も持たず不精して合羽も着ずにパーカーのままでの軽登山靴姿に直撃だ。福泉寺跡を過ぎて沢筋を下る頃には足元から下着まで濡れ鼠だ。歩き難い沢筋から林道へでてネット扉を通るとやっと小金ヶ嶽登り口だ。震えながら車へ、生憎着替えを持って来てなかったので、暖房を最高にして帰阪した。
12月上旬にしては珍しい雪景色の三岳だ。気温の低い間は雪景色を快適に楽しむことができたが、午後になって気温が上がると準備不足が響いた山行だった。これからの山行はパーカーに羽織る薄手の合羽とチェーンスパイクが必携だ。
(小金ヶ嶽山頂) (山頂から八ヶ尾山方面を望む) (山頂から小金口へ下る)
(山頂近くの岩稜から北摂〜丹波の山々を望む)
(岩稜から下山ルートを望む) (雪のついた急な岩稜を下る) (岩稜を下り続ける)
(鞍部の大たわ分岐)
(福泉寺跡)
(沢筋源頭付近を下る)
(沢沿いに植林帯を下る) (荒れた沢筋を下る)
(小金ヶ嶽登り口へ帰着)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・2万5千分の1地形図 宮田、村雲
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