比叡山(848.3m)

 

★ひとこと   「坂本から比叡山を経て千日回峰道で時計方向に周回」

無動寺明王堂


★行った日   2017年12月30日(土) 曇一時晴 単独

★コース
自宅7:30(高槻市バス)=JR高槻駅8:01(JR)=JR比叡山坂本駅8:30→二ノ鳥居8:41→庄ノ辻8:52→無動寺坂登山口9:00→林道終点9:20→宿跡(和労堂)9:37→紀貫之墓分岐9:59→10:34無動寺明王堂10:40→ケーブル延暦寺駅11:00→大比叡三角点11:35→阿弥陀堂11:56→浄土院12:08→釈迦堂12:19→12:57玉体杉(昼食)13:18→横川中堂13:49→滋賀医大墓地14:08→林道別れ14:28→14:45鉄塔14:53→日吉大社牛尾・三宮宮15:16→日吉大社15:16→二ノ鳥居15:27→15:37JR比叡山坂本駅15:43(JR)=16:15JR高槻駅16:40(バス)=自宅17:05

 今年一年のしめは比叡山の塔堂をめぐる行者道だ。坂本を起点に時計回りで、無動寺道で山頂を経て西塔、横川経由日吉大社へ下る計画だ。久しぶりの公共交通機関でJR比叡山坂本駅から出発だ。
 高架道路と隣り合わせの駅から高架橋をくぐって日吉大社へ向って歩き出す。歩道がないので神経を使う道だ。最澄生誕地の正源寺(しょうげんじ)前の二ノ鳥居を左折、古びた商店が軒を連ねる風情のある街道を南下して観音堂のある庄ノ辻を右折だ。勾配の急な道を西進、県道出合をちょっと南下すると無動寺道登山口だ。鎖ゲートをまたいで一本道の林道をしばらく進み、林道終点から石段交じりの山道を登る。Ca350付近の和労堂宿(やどり)跡の立派な祠を過ぎ、小さな祠の横の紀貫之墓分岐を通り越した尾根の先端が琵琶湖を見渡せるトウノ岩だ。ここで裳立(もたて)山の紀貫之墓地へ向う尾根道を右に分け、トラバースルートを進み、小さな枝沢を過ぎた先で箸塚の谷を横切る。谷の右岸を登り、ネット扉を過ぎると玉照院だ。ここから立派な参道となり大乗院を過ぎて急な石段を上がると庭先から琵琶湖が望め、傍らの石楠花が蕾をつけている明王堂だ。弁天堂から上がってきた東海自然歩道と合流、モミやツガの立ち並ぶ白くなり始めた道をなだらかに上るとケーブル延暦寺駅だ。

(高架道に隣接した比叡山坂本駅)(日吉大社へ向って西進)   (二ノ鳥居の正源寺前を左折)

(古びた商店の並ぶ街道を南下) (観音堂前の庄ノ辻を右折) (無動寺道登山口から林道へ)

   (林道終点から山道へ)    (樹林帯の石段の道を登る)     (和労堂宿跡の祠)

   (しっかりした道を登る)    (トウノ岩から琵琶湖を望む)    (紀貫之墓(裳立山)分岐)

   (箸塚の谷を横断する)     (谷の右岸の急斜面を登る)   (ネットを過ぎると玉照院)

  (明王院へ急な石段を上る)  (明王院から琵琶湖を望む)   (大木の道を東塔へ向う)

 駅前の広場から東に霞んだ琵琶湖が望め、山並みから真っ白な蓬莱山が山頂部を覗かせている。駅前から東塔方面を右に見送って石段を上り、丸い石塔の並ぶ墓地を過ぎて徐々に深くなってきた雪道を登る。東塔から上がってきた道と合流、広くなってきた尾根道をなだらかに登り、アンテナ塔を過ぎた先が積雪約10センチの大比叡一等三角点だ。往路を少し戻り、途中から東塔方向へ下ると朱色の阿弥陀堂と東塔が並んでいる。改修中の根本中堂をパスして西塔へ向かう(巡拝券700円)。八瀬ケーブルへ向う道を左に見送り、ドライブウエイを渡って凍結すると怖ろしい古木の並ぶ長い石段を下ると伝教大師御廟の浄土院だ。石灯篭の並ぶ荘厳な雰囲気の参道を進み、にない堂を抜けて石段を下ると釈迦堂だ。雪景色に朱色の建物はなかなか映える景色だ。食堂(じきどう)を過ぎてドライブウエイをくぐると杉木立の雪をかぶった風情のある峰道だ。並んだ石仏前を進み、黒谷青龍寺へ下る車道を横断して雪の峰道をしばらく進むと玉体杉だ。回峰行者が蓮台から御所を遥拝する場所だが、きょうの京都市街は霞がかかり、水墨画の世界だ。ここで定番の昼食後元気を回復して出発だ。

   (ケーブル延暦寺駅)     (東塔を右に見送って山頂へ向う)     (墓地を上る)

    (杉林の急坂を登る)    (展望のない大比叡一等三角点)    (東塔へ下る)

    (東塔の阿弥陀堂)       (車道を渡って西塔へ)     (浄土院へ石段を下る)

  (伝教大師御廟の浄土院)   (壮麗な参道を西塔へ)      (釈迦堂へ石段を下る)

     (峰道を行く)     (石仏の並ぶ元三大師道を進む)(黒谷青龍寺へ下る道を横断)

  (ドライブウエイ沿いに進む)(蓮台から御所を遥拝する玉体杉)(玉体杉から霞む市街を望む)

 すぐ先のせりあい地蔵で右折、再び車道をくぐって元三大師ゆかりの比良明神が釣り糸を垂れたという釣垂岩(つりたるいわ)を通り、時々樹間から見える白い蓬莱山を垣間見ながら進むと横川の広い駐車場だ。横川の塔堂へ進むと最初に右上に見えるのが朱色の懸造りの横川中堂、まだら模様の雪景色によく映える姿だ。元三大師堂などをパスして三塔を後にして日吉大社へ下り始める。恵心(えしん)堂前を通り、滋賀医大墓地まで来ると轍や足跡もなくなり、残雪もなくなった林道下りだ。すぐ先で三石(さんごく)岳に向う林道を見送って左の山裾を行く林道を下る。次に林道が右にUターンする地点で直進の山道を下る。いずれも道標がないので要注意だ。すぐに先ほどの林道の続きと思われる林道と交差し、これ以降一本道を下る。鞍部の鉄塔を通過、八王子山の中腹を巻くと古びた懸造りの日吉大社牛尾宮と三宮宮だ。ここから八王子坂と呼ばれる急な地道林道をUターン部から湖面を眺めながら下ると日吉大社東本宮だ。道なりに広い参道を下り、二ノ鳥居で往路と合流、しばらく東へ下るとJR比叡山坂本駅だ。
 適度な雪景色のなか、比叡山を巡拝でき、今年一年の感謝と来るべき年の希望を願うことができた。年末とあって人影もちらほら見かける程度、静寂な雪景色の中にたたずむ朱の塔堂伽藍が厳粛な気持ちにさせてくれ、また雪の峰道や無心に登る無動寺道なども素晴らしかった。

   (釣垂岩の横を行く)   (峰道から真っ白な蓬莱山を望む)   (横川の駐車場)

     (横川中堂)           (恵心堂前を通る)      (滋賀医大墓地前を通過)

    (三石岳分岐を左へ)       (Ca540で林道別れ)          (林道を横切る)

     (樹林帯を下る)         (鞍部の鉄塔)         (八王子山の裾を巻く)

 (春日大社牛尾宮・三宮宮)(琵琶湖を見ながら急な林道を下る)   (日吉大社)

     (桜並木を東へ)         (琵琶湖へ向って下る)       (正源寺で往路と合流)

★道で出会った花(花はなし)

★ルート断面図


★地  図

 (備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  京都東北部、大原

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