★ひとこと 「交流の森から美しい樹林尾根を経て山頂経由峰定寺へ」
峰定寺山門とコウヤマキの大木
★行った日 2018年4月8日(日) 曇一時晴にわか雪 単独
★コース
高槻5:05(R171、府道38、R477、府道38)=6:56峰定寺P(自転車デポ)7:00=7:08交流の森P7:22→古道分岐7:39→8:27(715.5m)知世路谷山8:41→林道交差9:34→9:40こもれびの森東屋9:50→(871m)チセロ峰9:59→林道出合10:40→俵坂峠11:02→11:37(970.0m)峰床山(昼食)12:05→俵坂峠12:31→12:57歩道橋13:02→三本杉分岐13:33→三本杉13:47→三本杉分岐13:57→峰定寺山門14:10→14:21峰定寺P(自転車ゲット)14:25=自転車(3.8km)=14:42交流の森P14:54(府道38、R477、府道405、R9、R423、府道407、府道46)=高槻16:50
峰床山は北山を代表する皆子山に次ぐ京都第2の高峰だ。今までいつも、滋賀県の葛川側から登っているが今回は初めて峰定寺側からのアプローチだ。花背の山村都市交流の森を起点に美しいトレッキングルートを経て峰床山経由峰定寺へ下る計画だ。京都市内から鞍馬街道を北上、かつてスキー場のあった花背別所集落を過ぎ、きょうの目的地の山村都市交流の森を横目にしばらく走ると峰定寺だ。門前駐車場に自転車をデポ、来た道を少し舞い戻ると満開の桜に彩られた交流の森駐車場だ。
しばらく季節はずれの陽気が続いていたが、きょうは一転寒気が入って厚手のパーカーをはおり、新調したハイカット軽登山靴の履き初めだ。園内の案内図を頼りに遊歩道を出発、渓流に沿って苔むした坂道を上り、登山道入口から樹林帯に入る。枝尾根を越えてちしょろ谷(八桝川)に沿ってさかのぼるとちしょろ林道に合流、少し先で表示通りにちしょろ尾根古道に入る。古道の森と呼ばれる樹林帯をジグザグに登り、途中で山頂巻道を右に分け樹林を登り続けると尾根出合だ。西方の尾根端が林間の知世路谷山(ちしょろたにやま?)(八桝山の表示もある)三角点だ。山頂から天神ノ森と呼ばれるユズリハの多い樹林帯をなだらかに下ると鞍部で先程の巻道と合流だ。モミやツガの大木の並ぶちしょろ尾根歩道を進み、標高を上げるに従って薄雪が濃くなり、芽吹きだしたイヌブナや最盛期を過ぎたタムシバなどが尾根道に彩を添えている。やがてちしょろ谷と八丁平を結ぶ林道と交差、そのすぐ先が東屋の建つこもれびの森だ。
(右のPから左下の登山道へ)(案内休憩所前を登山道入口へ)(ちしょろ谷(八桝川)沿いの道)
(ちしょろ林道を遡る) (ちしょろ尾根古道へ入る)
(樹林帯をジグザグに登る)
(古道の森を登り続ける)
(稜線出合をちょっと西へ) (知世路谷山三角点)
(ちしょろ尾根古道を東進)
(尾根に芦生杉も点在)
(鞍部で山頂短絡路と合流)
(薄雪のちしょろ尾根古道)
(イヌブナの並木) (ハオハダの群生)
(八丁平へ向う林道と交差)
(春を告げるイヌブナの新芽)
(爽やかな尾根道を行く)
休憩舎から北西の展望が開け、二次林の斜面の彼方に雲取山や桟敷ヶ岳の山並みが望める。ヒノキ巨木もあるこもれびの森にはヤマボウシ、アズキナシ、コシアブラ、タムシバなどが名札つきで林立し、まるで樹木の見本市のような尾根道だ。名称は分からないが花柄の長いサクラも下向きに花を咲かせている。今の時期は木を区別し難いので、新緑の頃に再訪したいものだ。チセロ峰で尾越へ下るチセロ峠への道を右に分け、尾根方向を東南から東に変えて尾根筋を下る。チセロ峰から道標やリボンが極端に少なくなるので注意が必要だ。イワカガミの多い稜線をなだらかに下ると左下に林道が見え、やがてこもれびの森歩道の標柱の所で林道に合流だ。林道をしばらく進み、俵坂峠下へ向う林道を左に見て八丁平方面へ林道を直進、尾根を回り込む所で二ノ谷管理舎からの道と合流、林道と別れて尾根筋を上がる。すぐ先の鞍部が左下に先程の林道が見える俵坂峠だ。無線中継所の建物を右下に見て芦生杉もある尾根道を進むと八丁平と久多を結ぶ林道と交差、尾根道を登る。やがてベンチもある皆子山の見える展望台だが折から降りだしたにわか雪のため視界不良だ。横殴りの雪をついてブナ尾根を登りきると峰床山頂上だ。木陰で大休止、定番の昼食中ににわか雪も止み山並みも姿を現し始めた。
(こもれびの森の東屋) (こもれびの森から桟敷ヶ岳を望む)(こもれびの森のヒノキ巨木)
(樹木の見本市のような尾根道)(チセロ峰で尾越を右に分ける) (花柄の長いサクラ)
(イワカガミの多い尾根を下る) (最盛期の終わったタムシバ)(こもれびの森を出て林道出合)
(林道別れ(二ノ谷管理舎分岐)) (俵坂峠) (林道を横切って尾根を上る)
(ブナ尾根を進む) (古木の急坂を上ると山頂)
(峰床山三角点)
山頂は桟敷ヶ岳初め皆子山など北山の展望台だが、愛宕山は日本海側から流れてくる雪雲に覆われていた。山頂を後にして俵坂峠まで往路を戻り、峠から階段で林道に降り立ち、ここから急坂の谷筋を滑らないように下る。やがて下りのトラバース道となり雪がつけば怖ろしそうな急斜面を過ぎ、植林帯に入ってジグザグに下ると歩道橋を経て大悲山林道出合だ。ここから野鳥の森へ向う道があるが、いまは遊歩道消失のため通行禁止だ。ナメラ谷沿いに林道をしばらく下り、こもれびの森へ向う小ナメラ谷の林道を左に分け、次に久多方面へ向う寺谷を右に分け、しばらく下ると三本杉分岐だ。30分ほどで往復できるので生命力に溢れた三本杉に立ち寄ってから峰定寺だ。本堂へ登るには別途申し込む必要があるので割愛、山門のコウヤマキの前で遥拝して峰定寺駐車場へ向った。チャリンコをゲット、下り勾配の続く道を快調に走り、満開の桜が迎える交流の森駐車場へ帰りついた。来るときは鞍馬経由だが帰りは京都市内の混雑を避け、周山から亀岡回りで順調に帰阪した。
いままで何回も前を通ったことがあるが花背山村都市交流の森へ訪れたのは初めてだ。短距離から長距離の幾つかのトレッキングコースが整備され、名札のつけられた各種の木々初め自然豊かな景観が楽しめる。付近の峰定寺や三本杉、八丁平、峰床山と組み合わせると最高だ。
(峰床山頂上から西南の桟敷ヶ岳面を望む)
(山頂を下り始める)
(俵坂峠から急斜面を下る)
(急なトラバース道を下る)
(植林帯をジグザグに下る) (歩道橋で大悲山林道出合)
(大悲山林道を下る)
(峰定寺に立ち寄る) (山門前のコウヤマキ巨木) (山村都市交流の森へ帰着)
★道で出会った花
タチツボスミレ(古道) 花柄の長いサクラ(こもれび) エンレイソウ(こもれび)
クロモジ(こもれび) イワカガミ(こもれび) タムシバ(俵坂峠)
ボタンネコノメソウ(林道) ミヤマカタバミ(林道) フキノトウ(林道)
ホンモンジスゲ?(林道) キブシ(林道) イカリソウ(拡大)(林道)
イカリソウ(林道) ヤマネコノメソウ(林道) アセビ(林道)
ショウジョウバカマ(峰定寺) ヤブツバキ(峰定寺) シャクナゲ蕾(峰定寺)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 京都北山
・2万5千分の1地形図 花背
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