梅雨明けから連日の酷暑だ。夏の花を求めて木陰の少ない伊吹山の耐暑登山だ。表登山道で山頂往復のつもりだ。涼しいうちに低標高を通過すべく6時前に登山口の三宮神社に到着だ。いつもの駐車場のおばちゃんと歓談、先日の竜巻は何とか被害がなくてよかったことなどを話しながら送り出していただいた。
薄暗い樹林帯の急坂を30分ほど登ると視界が開け1合目だ。今朝は見通しが悪く、周囲の草地を眺めながら急な道をゆっくり登る。次々に下山して来る暗いうちに登られた登山者らに出会う。2合目からしばらく樹林帯を経て草原に出ると中腹に雲のかかった伊吹山が目に飛び込んでくる。お花畑のネット内に入ると、食害防止ネットの効果は抜群でユウスゲやオオバギボウシなど花盛りだ。花園を一巡りして3合目休憩施設に向うが、草原の彼方に霞みたなびく伊吹山の姿はなかなかのものだ。4合目の旧リフト乗場から急な樹林帯を登ると5合目の休憩ベンチだ。ここから急斜面をジグザグに登るが、直射日光と暑さでバテてしまい、大汗をかきながら頻繁に休憩をとりつつ登る。トレランの若者が炎天下を駆け足で登る姿はまぶしい限りだ。8合目を過ぎると岩場の急坂となり、景色を眺める余裕もなく、ひーひー言いながら何とか山頂にたどり着いた。
(表登山道登り口) (1合目を過ぎて振り返る) (3合目にたなびく雲)
(ネットの3合目お花畑)
(稀に開花しているユウスゲ) (3合目から本峰を望む)
(道端のクサフジ)
(5合目から急登) (6合目から雲海を振り返る)
(満開のイブキジャコウソウ)
(8合目から最後の岩場の道を登る) (多くの人で賑わう山頂)
頂上付近は大繁盛、三角点をあわただしくパスして山頂お花畑の東遊歩道を下る。山頂の涼しさと下り勾配に元気を回復、雲海から頭を出している白山や御嶽山初め東方の山並みを眺めながら、キンバイソウやメタカラコウの花園をなだらかに下る。やがて殆んど満車の山頂駐車場に降り立ち、あわただしく昼食休憩の後、花の多い西遊歩道で山頂へ戻る。西ピークから表登山道を見下ろすと登山者の行列だ。きょうはドライブウエイ利用者とともに山頂は大繁盛だ。炎天下の下りも結構しんどいが何とか順調に下山した。
朝方はガスに覆われ、優美な3合目の伊吹山の姿が興味深かった。食害から保護された3合目の花園や山頂のお花畑はかつてより回復しているようだ。伊吹山の耐暑登山は予想通りしんどく、今回は山頂の自販機が利用できたがほぼ4リットルの水を消費し、バテバテだった。
(山頂お花畑の東遊歩道から東方を望む)
(東遊歩道を散策) (派手なキンバイソウ)
(殆んど満車の山頂駐車場)
(花の多い西遊歩道を上る) (コテマリに似たイブキシモツケ) (表登山道は蟻の行列)
(6合目付近から俯瞰)
(3合目付近から振り返る) (蒸し暑い登山口へ)
★道で出会った花
ムラサキツメクサ(3合目) ?(3合目) ハクサンフウロ(3合目)
イブキアザミ(3合目) オオバギボウシ(3合目) ?(3合目)
シモツケソウ(3合目) ユウスゲ(3合目) ?(3合目)
?(3合目) イブキノエンドウ?(3合目) ハナヒリノキ?(4合目)
ヤマゼリ(4合目) ヒメジョオン(4合目) ヤマガラシ(6合目)
?(7合目) イブキジャコウソウ(7合目) コウゾリナ(7合目)
ミヤマコアザミ(山頂) キバナノレンリソウ(山頂) シモツケ(山頂)
ウツボグサ(山頂) キンバイソウ(山頂) オオハナウド(山頂)
コバノミミナグサ(山頂) ヒメジョオン(山頂) ヒヨクソウ(山頂)
ハクサンハタザオ(山頂) ダイコンソウ(山頂) バイケイソウ(山頂)
サラシナショウマ(山頂) ヤマアジサイ(山頂) ヤマアジサイ(山頂)
クガイソウ(山頂) アカソ(山頂) キンバイソウ(山頂)
キバナカワラマツバ(山頂) ヤマホタルブクロ(山頂) シモツケソウ(山頂)
イブクトラノオ(山頂) ?(山頂) イブキシモツケ(山頂)
トリアシアヨウマ(山頂) メタカラコウ(山頂) ヤマガラシ?(山頂)
イヌトウバナ(山頂) ミツバベンケイソウ(山頂) ニガナ(3合目)
★ルート断面図
★地 図
(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)
(参考地図)
・山と高原地図 御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図 関ヶ原
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