イブネ(1160m)


★ひとこと   「紅葉終盤の朝明から大瀞を経てイブネ経由根ノ平峠へ周回」

神崎川右岸台地通称上高地
   
★行った日   2018年11月15日(木)  快晴   単独
 
★コース

高槻4:58(名神、新名神)=甲賀土山IC(県道9、R477、県道626、県道762)=7:08朝明渓谷P7:14→根ノ平峠分岐7:36→8:41中峠8:45→9:15大瀞左岸9:22→オゾ谷出合9:46→大蔵鉱山跡10:07→10:51ワサビ峠10:56→クラシ分岐12:01→12:05イブネ台地(昼食)12:33→イブネ北端12:45→(1125m)高昌山12:56→小峠13:43→神崎川出合14:01→タケ谷出合14:18→14:42根ノ平峠14:47→15:31朝明渓谷P15:40(県道762、県道626、R477、県道9)=甲賀土山IC(新名神、名神)=高槻18:22

 イブネへはいつも滋賀県側から訪れているが、今回初めて三重県側から定番コースだ。朝明渓谷Pから大瀞経由イブネを経て根ノ平峠へ周回の計画だ。紅葉の鈴鹿スカイラインで武平峠を越え、3台しか止まっていない朝明渓谷駐車場到着だ。
 朝日に輝く終盤に近い紅葉を眺めながら西進、根ノ平峠を左に分け直進するがここから初めて通る道だ。水車小屋もある朝明砂防学習ゾーンの開けた園地を眺めながら進み、すぐ先でハト峰に向う林道と別れて左の河原へ降りる。砂防堰堤のある涸れ沢をしばらく進み、標高660で左の急な枝沢に入り、ロープ場もある沢筋の岩場を登り、急な斜面を息を切らして頑張ると明るい中峠だ。東には、登ってきた朝明渓谷が一直線に伸び、四日市の平野の彼方に伊勢湾が光っている。右羽鳥峠、左根ノ平峠の間に中峠と刻まれた新しい石柱にタッチして爽やかな下水晶谷を下り始める。一般に三重県側に比べて滋賀県側はなだらか、登ってきた急坂と様変わりの緩斜面を足取りも軽く下る。すでに葉を落とした樹林帯の沢筋を下ると大瀞、吊橋は渡れないので迂回して神崎川の河原へ下る。幸い水量は少なく、飛び石伝いに流れを渡り、神崎川の左岸沿いに上流へ向う。近くのお金明神に似た岩の下を通り抜け、薮っぽい所や爽やかなブナ林もある踏み跡をしばらく辿るとオゾ谷出合だ。

(朝日に映える朝明渓谷駐車場)  (紅葉終盤の林道を西進)   (根の平峠を左に分け直進)

 (途中の朝明砂防学習ゾーン) (林道と別れて沢筋を遡る)     (涸れ沢を進む)

 
  (ロープ場の急坂を登る)   (中峠へ最後の急坂を登る)      (開けた中峠)

  (登ってきた朝明渓谷)        (下水晶谷を下る)      (飛び石伝いに大瀞を渡渉)


   (通行止の大瀞吊橋)     (神崎川左岸を上流へ向う)   (お金明神に似た岩もある)

  (すがすがしいブナ林を行く)     (オゾ谷出合を右折)     (オゾ谷の広い沢筋を遡る)

 オゾ谷に沿って葉を落とした寒々とした広い沢筋を、しばらくなだらかに登ると大蔵鉱山跡だ。石垣や炭焼窯跡など生活臭の漂う広い斜面だ。だんだん狭くなる谷筋を少し登ると三俣だ。当初、正面の枝尾根に取り付いたが、GPSをチェックするとワサビ峠は右の谷筋が正解、改めて上り始めるが三俣は迷い易い所だ。倒木もある急な谷筋から左岸の斜面に這い上がり、ロープ場のトラバース道を過ぎるとワサビ峠だ。右のお金明神峠を後にして稜線を左へ登る。しばらく展望のよいヤセ尾根をアップダウンしながら登る。右にはカクレグラからタイジョウに続く稜線、右後方に水船の頭や銚子ヶ口、左に水晶岳の彼方に四日市を望む景勝尾根だ。クラジャンを知らぬ間に通り過ぎ、尾根が広がってブナ林が現れるとイブネ台地だ。林間のクラシに寄らずに素通り、なだらかに台地に上がるとコケの絨毯だ。窪地で風を避けて定番の昼食後、イブネ北端だ。東方の透明度は高く、遥か彼方に右から恵那山、御嶽山、乗鞍岳が望めた。

    (大蔵鉱山跡)        (三俣で右端の谷筋を登る)   (倒木もある谷筋を登る)

 (急斜面のロープ場を行く)        (ワサビ峠)        (Ca950の稜線を登る)

   (ヤセ尾根を進む)     (カクレグラやタイジョウを望む)(水船の頭や銚子ヶ口を望む)

 (水晶岳の彼方に四日市を望む) (最後のヤセ尾根を行く)   (イブネ台地手前のブナ林)

   (美しいコケの丘陵)       (イブネ北端へ向う)        (イブネ北端)

             (イブネ北端から恵那山、御嶽山、乗鞍岳を望む)
 

 イブネは省略、イブネ北端から東南尾根を下る。尾根続きのP1125高昌山に寄り道するがあまり特徴のないピークだ。もとの尾根まで戻り、美しいブナ尾根を下り、ちょっと薮っぽい分かり難い所もあるが、尾根を大きく外さないようにして下ると小峠だ。ここから左へ上水晶谷出合へ向って下るのは初めてだ。滑り易い急坂をロープに頼って下り、岩盤の露出したV字谷を注意して下るとやっと神崎川左岸台地だ。神崎川を飛び石伝いに渡り、引き続いて上水晶谷を渡ると神崎川右岸に広がる美しい台地、ブナ疎林が続く通称上高地だ。落葉絨毯の平地は快適にどこでも歩けそうだが、所々に隠れた湿地帯があり、10センチ位泥に足をとられることもあるので要注意だ。しばらく台地を進むとタケ谷に突き当たり、根ノ平峠へ向って庭園のような美しい沢筋をなだらかに上る。上水晶谷からの道と合流、疎林帯の林をしばらく進むと根ノ平峠だ。ここできょう初めての登山者に会い歓談、小休止後、樹林帯から砂防堰堤のある谷筋を下り、伊勢谷小屋の先で往路と合流、ぶらぶら車道を下ると朝明渓谷駐車場だ。
 朝明渓谷の紅葉は終盤を迎え、峠道は寒々とした冬の装いだ。特に、各所に広がる美しいブナ林、ワサビ峠からイブネに連なる好展望のヤセ尾根、沢沿いのトレッキングなどが印象的だ。


   (ブナ林尾根を下る)         (P1125の高晶山)       (ブナ尾根を下る)

    (トリッキーな道もある)      (2次林を下り続ける)         (小峠を左へ下る)

  (滑り易い急坂を下る)        (急なV字谷を下る)       (神崎川を飛び石渡渉)

    (上水晶谷を渡る)      (神崎川右岸台地を進む)        (タケ谷を遡る)

    (上水晶谷の道と合流)        (根ノ平峠)        (伊勢谷小屋の先で林道合流)

★道で出会った花(花は見かけず)

★ルート断面図


★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  御在所山

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