高室山(818m)鍋尻山(838.3m)ザラノ(808m)地蔵山(757m)

 

★ひとこと   「佐目から展望の高室山を経てザラノ経由花の鍋尻山へ」

高室山から鍋尻山(左)霊仙山(中)ザラノ(右)を望む

★行った日   2019年3月18日(月)  晴  単独
        
★コース

高槻5:43(名神)=湖東三山スマートIC(R307、県道34、R306)=7:15佐目トンネル公園P7:30→佐目分岐8:03→林道登山口8:49→9:21(818m)高室山9:37→10:26(808m)ザラノ10:34→アサハギ谷渡渉11:04→11:45(757m)地蔵山11:52→保月登山口12:10→12:54(838.3m)鍋尻山(昼食)13:21→保月登山口13:43→地蔵峠13:56→高室林道始点14:28→佐目分岐14:48→祠15:06→15:08展望鉄塔15:16→東屋15:44→R306出合16:04→16:12佐目トンネル公園16:22(R306、県道34、R307)=湖東三山スマートIC(名神)=高槻18:07

 鍋尻山から高室山にかけて台地状の山域が鈴鹿山脈北部に広がっている。この山域は石灰岩が多く、花の季節には多くの登山者で賑わっている。佐目を起点に大展望の高室山を経て尾根伝いにザラノ経由フクジュソウの鍋尻山へ向う計画だ。崩土で三重県側に抜けられないので交通量の少ないR306で多賀から東進、佐目の十二相神社の先がトンネル公園のトイレもある高室山登山口駐車場だ。
 登山届けに記入して杉林に入り、十二相神社からの道と合わせて植林帯の急な尾根道を登る。尾根の向きが東北から北へ変わる辺りから広葉樹林尾根となり、樹間から左下方に佐目の集落を眺めながら登り、Ca420のピークを過ぎて朝日を浴びながら古い鉄塔の残る尾根道を下ると佐目からの道と合流する鞍部だ。石灰岩の目立つ急な落葉樹の疎林帯尾根を登ると、朝日に映える明るいP543だ。ガレ場もあるブナ林尾根を経て立派な杉林の緩斜面に入ると登山ボックスもある高室林道に合流、昨日降った?薄雪の残る林道を少し辿ると高室林道登山口だ。草原に杉古木の並木が続く尾根を過ぎ、見晴しのよい薄く積雪した草原の緩斜面を登ると石灰岩の岩角がごつごつと並ぶ360度遮るものない高室山頂上だ。山頂からは北の霊仙山や南の御池岳を盟主として、これから向うザラノから地蔵山を経て鍋尻山へ向うコースが間近に望め、遠くには北方に伊吹山の彼方に金糞岳、西には琵琶湖越しに比良山系の山々、東方には恵那山や御嶽山?が霞に浮かんでいた。


(佐目トンネル公園 Pが登山口)      (杉林へ入る)       (急な杉林の支尾根を登る)

   (広葉樹尾根に変わる)     (佐目からの道と合流)    (石灰岩の支尾根を登る)

     (P543を行く)       (石灰岩のガレ場を登る)       (高室林道出合)

  (杉古木並木の尾根を上る)    (薄雪の斜面を登る)         (高室山頂上)

 (高室山から霊仙山を望む)  (琵琶湖越しに比良山系を望む)   (山頂から御池岳を望む)

                  (高室山頂上から360度の大展望)

  高室山から登山道はなくなり、おまけに淡い積雪のため踏み跡も判別できず、北へ草原を適当に下ると鞍部付近で先程の高室林道終点が左手に見えている。直接鍋尻山へ向う場合はP777から稜線を西北へ向うが、ザラノへはP777の裾を迂回するように道形があり、歩き易い所を選んで東北に進むと稜線が明確になり、爽やかな薄雪の尾根を登る。ちょっとしたアセビの薮もある稜線をしばらく登ると何の表示もない林間のザラノ山頂だ。P765へ向う尾根を右に見てザラノP808から西へ斜面を下ると次第にはっきりした尾根となる。やがて幅の広い斜面となり、歩きやすい所を適当に下ると下方に見えるのがアサハギ谷だ。滑り易いにゅるにゅるの急斜面を小木を頼りに下って細い流れのアサハギ谷を渡渉、すぐに対岸の支尾根突端の滑り易い斜面に取り付き、四つ足でよじ登る。尾根に乗ると美しいブナ尾根が続き、尾根方向が北向きから東北に変わると間もなくP757の地蔵山だ。緑の山名表示板がある林間の山頂の木の間から廃村保月が望める。山頂から薄い踏み跡を北へ下ると栗栖と保月を結ぶ県道出合だ。保月集落手前の鍋尻山登山口から杉林を進み、整備された明るい草原の中の登山道を登る。やがて苔むした石灰岩帯になり、一面にフクジュソウが群生し、見事な満開の花園だ。


 (高室山から北へ適当に下る) (林道終点付近を斜めに登る)     (ザラノへ道形を進む)

   (爽やかな尾根を登る)    (アセビの薮尾根が現れる)     (林間のザラノ山頂)

  (美しい西北尾根を下る)    (急坂を下ってアサハギ谷渡渉)   (滑り易い急坂を登る)

    (ブナ尾根を登る)       (林間の地蔵山)       (保月集落を眺めながら下る)

   (保月に向う県道出合)     (保月の鍋尻山登山口)   (倒木の多い明るい斜面を登る)

  (山頂直下の急坂を登る) (石灰岩の岩場に咲くフクジュソウ)(日を浴びて満開の福寿草)

 石灰岩の間を花を踏まないようにジグザグに登りきると山上台地の展望が開けた南端だ。御池岳はじめ鈴鹿山脈北部の峰々、高室山から辿ってきたルートなどが見渡せる。台地の疎林帯を北へ少し辿ると鍋尻山三角点だ。葉を落とした樹間から霊仙山が垣間見える程度で展望は良くない。石灰岩に腰掛けて昼食後、往路通りに御池岳を正面に見ながら鍋尻山を下ると廃村保月だ。陽光を浴びる寺院や人が今も住んでいるような民家を眺めるだけで県道を西へ向う。しばらく車道を辿ると数本の杉の大木に囲まれた祠の祀られた地蔵峠だ。県道をそのまま下り、MTB?のオフロードワールド保月の傍を通ってしばらく進むと高室林道分岐だ。エチガ谷左俣に沿って高室林道を進み、佐目の道標に従って杉林の山道に入る。植林帯の緩斜面には枝分かれした杣道が多くあり、西南の稜線に向って適当に進み、鞍部の鉄塔めざして少し下ると巡視路出合だ。ススキ原切り開きの巡視路を西南に進み、陣尾山城跡に残された陣屋の祠を過ぎると展望鉄塔だ。湖東に広がる田園風景を眺めながら小休止後、等高線のつまった標高差300の急斜面をジグザグに下る。足ががたついてきた頃に、やっと後南谷の「つかって舎」と称する東屋だ。すぐ先のガッタリと称する大型ししおどしの米撞き機小屋横を通り、後南谷をしばらく下るとR306出合、十二相神社を回りこむとトンネル公園駐車場だ。
 思いがけず雪化粧した高室山に出会い、山頂からは大展望を楽しむことができた。群生したフクジュソウに飾られた鍋尻山も素晴らしい。はっきりした道はないが高室山からザラノや地蔵山を経て保月に至る自然豊かな稜線歩きもよかった。


                  (鍋尻山頂上から南の鈴鹿山脈を望む)

    (鍋尻山三角点)    (山頂北端林間から霊仙山を望む) (鍋尻山山頂台地を戻る)

(台地南端から辿ってきた山を望む)(御池岳を正面に見て下る)      (廃村保月)

   (県道を地蔵峠へ向う)   (大杉に囲まれた地蔵峠の祠)(途中のオフロードワールド保月)

   (高室林道始点分岐)      (分岐を右折して佐目へ)    (鉄塔切り開きの祠)

(展望鉄塔から琵琶湖方面を望む) (急坂をジグザグに下る)     (南後谷の東屋)

     (ガッタリ小屋)          (ガッタリの掲示)        (十二相神社)

★道端の花

   シハイスミレ?(地蔵山)          ヤマネノコメソウ(保月)     フクジュソウ(鍋尻山)

    ミツマタ(高室林道)       ヒメオドリコソウ(南後谷)    ジンチョウゲ(南後谷)

    アセビ(南後谷)              コショウノキ(南後谷)      ミヤマカタバミ(南後谷)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       御在所・霊仙・伊吹
・2万5千分の1地形図  高宮

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