★コース
高槻4:22(近畿高速、西名阪)=針IC(R369、R370、R166、加杖坂地方道、県道569、庵の谷林道)=6:59庵の谷P7:09→林道ゲート7:31→△1011
7:39→8:07P1114 8:15→大熊の頭8:38→9:28Ca1261
9:37→柚子の木平(P1285)9:46→展望ピーク10:04→10:20(1308.7m)迷岳10:29→10:40展望ピーク(昼食)11:10→12:05小休止12:13→12:24大熊の頭12:33→P1114
12:42→△1011 12:56→林道ゲート13:00→13:13庵の谷登山口P13:22(庵の谷林道、県道569、加杖坂地方道、R166、県道221、県道220、県道16、R370、R169、R309)=御所南IC(京奈和道)=橿原高田IC(大和高田BP、県道30、R165)=柏原IC(西名阪、近畿高速)=高槻17:00
迷岳は台高山脈中程の池木屋山から東へ分岐した山稜にあって蓮ダムの南にそびえる鋭鋒だ。迷岳は奥深い険しい山との印象が強いが、きょうは体力弱者でも登れる標高差の少ない楽なコース、庵の谷林道から大熊の頭を経て迷岳ピストンの計画だ。新緑の季節を迎え、ブナやヒメシャラの萌黄色の樹林や満開のシロヤシオがお目当てだ。奈良県側から針IC経由伊勢街道R166の高見トンネルを過ぎて右折、加杖坂を経て蓮ダム県道からダム右岸道を進み、庵の谷林道の鉄骨ゲート(制限車高2m)をくぐる。コンクリート舗装の急な細い林道を対向車がないことを願いながら庵の谷に沿ってくねくねとしばらく登ると工事トラックも止まっている広場、登山口駐車場だ。さらに行ける所まで行ってみようと、谷筋から離れて舗装の途切れた落石の多い地道林道をひやひやしながら最徐行で高度を上げる。台高の悪路は僕にとってトラウマ、かつて中奥林道でバーストして往生したことが思いだされ、尖った落石が多くなってきたので林道Uターン部の道端で路駐だ。
斜面を切り開いた林道を、所々で北にナメラ山から桧塚に続く山稜を眺めながら約1キロ進むと稜線に達し、数台駐車可能なスペースのある金網ゲートだ。頑張ればここまで車で来ることが可能だ。ゲート横の山道に入り、金網に沿って少し進み、△1011を経て北側植林帯、南側自然林の尾根道を通り、針葉樹の交じる広葉樹林尾根を登るとP1114だ。しばらく自然林の尾根を登ると勾配が緩くなり、ヒメシャラの幼木林をなだらかに進むと大熊の頭だ。ピーク表示は何もないが南の白倉山から来たルートと合流、急に黄色テープの登山道マークが現れる。東へ稜線を下り、鞍部から上り返しP1155を過ぎて柚子の木平の西のピークCa1261の上り坂には赤いヤマツツジが散在し、まれに白い花をつけたシロヤシオも見かけるが、殆んどは花のないシロヤシオの老木ばかりだ。巨木の広葉樹の茂る雰囲気のよい二重稜線を東へ進むとP1285の柚子の木平だが、ガスった時などなだらな樹林帯を北へ迷い込むと布引山なので要注意だ。正面に樹間から迷岳ピークをちらちら眺めながらキャベツ畑のようなバイケイソウを踏み分けながら樹林帯をなだらかに下ると展望ピークだ。
(庵の谷林道入口の鉄骨ゲート)
(林道路駐地点を振り返る)
(北に見えるナメラ山の稜線)
(林道金網ゲートから尾根道へ) (金網に沿って登る)
(ヒメシャラの尾根を登る)
(左下植林越しに林道が見える)
(P1114の大木) (なんの表示もない大熊の頭)
(木漏れ日のP1155付近を往く)(一本だけ咲いているシロヤシオ)
(柚子の木平付近を往く)
(二重稜線の樹林帯を登る) (P1285を正面の迷岳へ)
(展望ピーク)
展望ピークから南の視界が開け、尖った古ヶ丸山を中心に白倉山から右へ大熊の頭へ続く稜線、はるか彼方には右に大台ケ原の台地が薄く浮かび左に仙千代ヶ峰などの台高前衛の峰々が望めた。ここからひと登りすると迷岳だが、美しい広葉樹の稜線やシロヤシオの老木群など、柚子の木平から山頂までがこのコースのハイライトだ。山頂は殆んど視界が利かないので展望ピークまで戻り、草原から景観を眺めながら少し早めの昼食だ。山座同定をしながら熱いコーヒーで元気を回復、往路通りに下山だ。当初、余力があれば白倉山ピストンも考えていたが体力的に無理、そのまま下山だ。大熊の頭以降は目印はないが尾根を外さないように下れば迷うことはない。きょうは山頂付近で多分スメールから江馬小屋谷へ向う20人位の団体さんと会っただけの静かな山歩きだった。帰りは東吉野回りで順調に帰阪した。
庵の谷林道は細いくねくね道ながら稜線近くまで車で上がれたので、実質標高差は少なく身体能力並みの省エネ山歩きで山頂を踏むことができたが、5月にしては暑く疲れきってしまった。柚子の木平付近の新緑の広葉樹林は素晴らしい。老木をはじめ多くのシロヤシオがあったが開花しているのは数本のみで期待はずれだ。コース上で一本のシャクナゲも見かけなかったのは予想外だ。
(展望ピークから南方の大台ケ原方面を望む)
(広葉樹の尾根を往く)
(シロヤシオの老木が多い)
(迷岳山頂)
(山頂から下り始める) (展望ピークで昼食)
(バイケイソウの畑を往く)
(大熊の頭をなだらかに下る) (林道金網ゲートへ戻る)
(迷岳を眺めつつ林道を下る)