東床尾山(839.1m)西床尾山(843m)

 

★ひとこと   「大カツラから東床尾山を経て西床尾山経由らかん谷へ」

東床尾山一等三角点

★行った日   2019年6月18日(火)  晴時々曇  単独
        
★コース

高槻5:10(県道46、県道407、R372)=丹南篠山IC(舞鶴若狭道、北近畿豊岡道)=和田山IC(R312、県道273、県道274、県道10、床尾林道)=7:42糸井のカツラP7:54→精錬所跡8:14→尾根道分岐8:34→9:18仏の尾(峰床の家)9:29→9:48(839.1m)東床尾山10:01→西床尾山分岐10:19→△725 10:34→11:12(843m)西床尾山11:24→らかん谷出合11:45→甌穴?分岐11:53→12:06ダイセンの滝12:13→坑道跡12:20→精錬所跡12:23→らかん谷登山口12:37→峰越林道分岐12:49→13:02糸井のカツラP(昼食)13:23(床尾林道、県道10、県道274、県道273、R312)=和田山IC(北近畿豊岡道、舞鶴若狭道)=丹南篠山IC(R372、県道407、県道46)=高槻16:05

 東床尾山は京都府県境近くの兵庫県北部にあって、かつて金山として栄えた和田山北部の展望の山だ。糸井の大カツラから東床尾山をへて西床尾山経由らかん谷へ周回の計画だ。和田山から糸井川に沿って県道を進み、林道に入って床尾(とて)の三滝、らかん谷出合を経て広場で峰越林道を右に見送り、地道となった林道を少し進むと終点が天然記念物の大カツラの木のある登山口Pだ。
 天然記念物はカツラの主幹は朽果て周囲を多数のひこばえとイワガラミなどの蔓植物が絡み合っているカツラの木の集合体だ。左奥の橋を渡って荒れた谷に沿って渡渉しながら遡る。対岸の助右衛門大桜を過ぎると小平地の精錬所跡だ。かつて東床尾山の和田山側には金鉱脈の露頭が多く、この辺りには数箇所の精錬所があったそうだ。峰越林道へ向う急な道を右に分け、さらに少し先で尾根道を右に分け、急斜面の植林帯をジグザグに登る。やがて谷筋と別れて右上の稜線めざして樹林帯を登りつめると倒壊した床嶺の家が目につく尾根だ。倒壊した家の先が休憩適所の仏の尾の台地だ。北へ戻ってピークで西床尾山を西へ分け、北へ少し下って登りかえすと索道ウインチなどが放置された半壊の作業小屋だ。見晴し稜線を登りきると展望のよい東床尾山一等三角点だ。


  (らかん谷登山口の案内図)   (糸井の大カツラを出発)    (糸井の大カツラ登山口)

     (谷沿いに遡る)        (対岸の助右衛門大桜)         (精錬所跡)

(峰越林道を右に分け谷筋直進)  (尾根道を右に分け進む)    (谷と別れて急坂を登る)


   (倒壊した床嶺の家)      (明るい仏の尾の広場)    (西床尾山を左に分け直進)

 (半壊の作業小屋横を進む)  (東床尾山への最後の上り坂)       (東床尾山頂上)

 低標高ながら山頂から遮るもののない展望、きょうは霞みがかかり氷ノ山がようよう見える程度だが、但馬や丹波の山並みが雄大だ。山頂広場の周辺にはオトギリソウの一種の蕾をかかえたキンシバイが生い茂り、初夏に一面に咲く黄色の花園を想像させている。豊岡盆地を右下に眺めながら山頂を後にして稜線を下り、床嶺の家の上方ピークから西床尾山へ稜線を下る。すぐ先のCa770では左の尾根に直進しがちだが、右の尾根を下るのが正解だ。クヌギ、ホウノキや満開のヤマボウシなどの自然林尾根でなだらかに下り、草原状の△725から爽やかな尾根を登りかえすと展望のあまりよくない西床尾山だ。南面の切り開きから東床尾山が真正面だ。

                     (東床尾山から北を望む)

                     (東床尾山から南を望む)

 (山頂に生い茂るキンシバイ)  (山頂から豊岡盆地を望む) (大カツラ分岐から西床尾山へ)

 (Ca770で左尾根は間違い)      (△725の草原)        (栗など雑木林のP781)

  (爽やかな樹林尾根を進む)     (西床尾山頂上)      (山頂から東床尾山を望む)

 山頂から東北へ植林帯の急な尾根を標高差200ほど下るとらかん谷出合だ。最後の水場から谷筋を下ると左から流れ込む最初の枝沢が甌穴のある沢筋のはずだが、土砂と流木が堆積して見る影もない有様だ。少し下流の枝沢にはダイゼンの滝の表示があり、5分ほど川床の瓦礫を登ると10メートルほどの岩肌を滑り下る斜瀑だ。らかん谷に戻り、ちょっと下ると河床に割れ目があり、これが坑道跡だ。すぐ下流には石垣の精錬所跡があり、繁盛した金山の賑わいが偲ばれる。しばらく美しい沢筋を渡渉しつつ流れに沿って下ると林道のらかん谷登山口に飛び出す。糸井渓谷沿いに林道を遡り、広場で稜線の展望台を経て豊岡に通じている峰越林道を右に見送り、地道林道を少し直進すると糸井の大カツラ登山口Pだ。
 東西床尾山周回コースは変化に富み、東床尾山からの展望は言うに及ばず、糸井渓谷やらかん谷は荒れているが、金鉱山跡を想像しながら歩く興味深い谷筋だ。尾根筋は外しやすい所もあるので要注意だ。

 
 (植林帯の急な尾根を下る)      (らかん谷出合)          (最後の水場)

(土砂で埋まった甌穴の谷筋)    (ナメのダイゼンの滝)        (川床の坑道跡)

     (坑道入口)           (石垣の精錬所跡)        (美しい渓流下り)

 (滑床のらかん谷沿いに下る)    (らかん谷登山口)     (谷沿いに林道をさかのぼる)

(峰越林道を右に分け左の地道へ)(糸井の大カツラPへ帰着)    (糸井の大カツラ)

★道端の花

   フタリシズカ(大カツラ)      ヤマボウシ(仏の尾)       アセビの実(東床尾山)

    コナスビ(東床尾山)        カタバミ(東床尾山)     キンシバイ蕾(東床尾山)

   エゴノキ(西床尾山)         ガクアジサイ(林道)     カタバミ(林道)

   イヌトウバナ(林道)             ジシバリ(林道)         ミゾホウズキ(林道)

★ルート断面図

★地  図(GPS軌跡)

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・2万5千分の1地形図  直見、出石

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