白倉岳(949.7m)


★ひとこと   「桑野橋からイバリ谷で鷹ヶ峰を経て台杉の白倉岳へ周回」

白倉岳三角点

★行った日   2019年6月25日(火)  晴   単独
 
★コース

高槻5:10(名神)=京都東IC(湖西道路、県道311、R477、R367)=6:33白倉岳栃生登山口(自転車デポ)6:37(地方道)=6:44桑野橋P 6:54→白倉岳桑野橋登山口7:00→イバリ谷取水場7:15→二俣8:10→8:22休憩8:30→イバリ谷右尾根出合8:47→9:12イバリ谷左尾根出合9:19→9:44(745m)鷹ヶ峰9:53→P823 10:29→村井分岐11:01→11:08烏帽子岳11:17→小川分岐(烏帽子峠)11:21→11:44(949.7m)白倉岳(昼食)12:05→中岳12:17→12:42南岳12:49→稜線別れ12:56→13:15休憩13:22→14:08白倉岳栃生登山口(自転車ゲット)14:14(地方道)==(自転車 4.3km)==14:43桑野橋P14:53(R367、R477、県道311、湖西道路)=京都東IC(名神)=高槻16:35

 あすから関西もやっと梅雨入り、長期予報をみても傘マークがずらりと並び、真夏前の最後の山行は京都北山東端の白倉岳だ。この山は安曇川を介して比良山系と対峙し、山稜に芦生杉やブナの残るあまり人の訪れない静かな山だ。桑野橋から鷹ヶ峰経由白倉岳を経て栃生へ周回の計画だ。途中峠を越えて小浜街道を北上、こめかい道起点でもある栃生の安曇川対岸にある白倉岳登山口に自転車をデポ、そのまま北上して小浜街道に戻ると蛇谷ヶ峰西尾根登山基地としてよく利用する公衆トイレ駐車場だ。近くに桑野橋河川公園がありキャンプ場としても賑わっている。
 車道を少し北上して桑野橋を渡ると草深い登山口だ。草むらに倒れている標柱を見ながら金網ネットの扉を通り抜けるとはっきりした登山道が現れ、植林帯の作業道を標識通りに進むとイバリ谷だ。正規ルートは谷筋を渡ってすぐにイバリ谷右尾根に取り付くはずだが、うっかりして作業道終点の水取り入れ口から倒木の多い沢沿いに進んでしまった。少し行ってから戻るのもシャク、左は急斜面ばかりなのでイバリ谷を行ける所まで詰めることにして進む。幸い、岩場もなく、通り抜け不可能な倒木もなく、道形さえ残っている所もあり、植林帯の谷筋を遡る。二俣から先の谷筋は急坂で狭くなり岩場さえ見えているので左の枝尾根に取り付く。掴みどころのないよく滑る急斜面を掌を斜面に押さえつけるようにして四つ足で這い登るとすぐに小木帯に入り、手掛かりを得て頑張り、勾配も緩くなりブッシュもない枝尾根を休み休み登るとイバリ谷右尾根出合だ。しばらくカエデやミズナラの尾根を辿るとイバリ谷左尾根出合だ。ここで久しぶりの道標に出会い、針葉樹の尾根道を少し登ると大彦峠から来る縦走路との出合の鷹ヶ峰だ。ここから栃生までFairyTrailと称するトレランのリボンが間断なくヒラヒラしている賑やかな道だ。この6/30に朽木のグリーンパーク想い出の森を起点に20、40、60キロの3コースで第6回目の大会開催だ。山頂から古株や古木の残るなだらかな樹林稜線を進むと村井分岐を経て烏帽子岳だ。

  (公衆トイレ駐車場を出発)  (桑野橋西詰の草深い登山口)  (草むらに倒れている標柱)

 (作業道を標識通りに進む)  (作業道終点の水取り入れ口)    (イバリ谷に沿って遡る)

(道形の残るところもある沢筋)   (二俣で左の枝尾根へ)    (ブッシュもない枝尾根を上へ)


(間もなくイバリ谷右尾根出合)   (イバリ谷左尾根出合)      (鷹ヶ峰で縦走路合流)

(6/30開催のトレラン大会表示)(P823から釣瓶岳(左)武奈(右))      (P823)

 (古株の残るなだらかな稜線)      (村井分岐)             (烏帽子岳)

 鞍部で渓流魚センターのある小川を右に分け、ブナなどの広葉樹の尾根を左の樹間からリトル比良の山並みを眺めながら進み、最後にロープ場の急坂を登ると白倉岳三角点広場だ。殆んど林間だが、東の切り開きからうねる安曇川と朽木市場の家並みが俯瞰できた。巨樹の多い尾根を南下すると見事な台杉が鎮座している中岳だ。土台の部分は古色蒼然とした奇怪な形状だが台から伸びた垂直な幹は見事な柱杉だ。所々でエゴノキの花弁が敷きつめられたブナやカエデの稜線をさらに南下すると三つ目のピークが3本のブナ大木のある南岳だ。この先で稜線に別れを告げて東尾根を下る。ブナやミズナラの大木が茂る急な尾根を、前面の樹間から武奈ヶ岳から蓬莱山の山稜を眺めながら下る。薄紫の花が美しいコアジサイが沿道を飾る急な道を注意深く下り、P674辺りの植林帯をなだらかに通り抜ける。P553の先から勾配の増した自然林の尾根を、ガクガクしてきた足を労わりながら下り、最後に岩場の急坂を下ると栃生登山口だ。デポしたチャリンコをゲット、照りつける太陽にうんざりしながら桑野橋Pへ帰りついた。
 晴れの山日和だったが一人の登山者にも会わず静かな山歩きが楽しめた。芦生杉の巨木ばかりでなくブナやミズナラ、カエデの自然林歩きがこのコースの売りだ。

  (鞍部のの小川分岐)       (リトル比良と御池岳方面)     (ロープ場急坂登り)

    (白倉岳三角点)         (山頂から朽木市場を望む)   (巨木の多い稜線を進む)

  (中岳にある台杉の巨樹)      (三本ブナの南岳)      (稜線を別れで東尾根へ)

 (広葉樹の急な尾根を下る)      (満開のコアジサイ)      (P674植林帯を下る)

  (大木の尾根を下り続ける)    (岩場の急坂を下る)        (栃生登山口へ)

★道で出会った花 

    コナスビ(イバリ谷)      ガクアジサイ(イバリ谷)     ミズタビラコ(イバリ谷)

    ツルアジサイ(鷹ヶ峰)     コアジサイ(烏帽子岳)        エゴノキ(中岳)

    ギンリョウソウ(中岳)      サワフタギ?(南岳)         ヤマボウシ(南岳)

★ルート断面図

★地  図

(備考)この地図および断面図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平18総使、第90号)

(参考地図)
・山と高原地図       京都北山
・2万5千分の1地形図  久多、北小松

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