9月になっても連日の猛暑、秋雨前線も停滞して午後にはあちこちで雷雨、不安定な天気が続き、秋らしい日和は当分望み薄だ。岩湧寺の秋海棠(シュウカイドウ)の開花情報もあって、岩湧の森から岩湧山ピストンだ。午後夕立の恐れもあるので昼前には下山するべく、暗いうちに自宅を出発し、黎明の生駒山系の山の端を久しぶりに眺めながら近畿道を南下、南阪奈道を経て岩湧の森まで丁度1時間半、最上端の駐車場P1へ一番乗りだ。
P1から少し戻った所の「いにしえの道」に入り、石畳の遊歩道を進むが、昨日の雨で濡れた青苔の道は滑りやすく、だらだら坂を小股で注意して進む。雨乞い地蔵を過ぎて行者の滝を横目にトチノキの大木を回り込むと満開の秋海棠だ。大杉が林立する斜面に咲く秋海棠をかき分けるように進むと本堂と多宝塔前の広場だ。本堂に手を合わせて林道へ出るとすぐに岩湧山登り口だ。「きゅうざかの道」は下山時に通ることにして、なだらかな「いわわきの道」を登る。美しい杉林の石段の道をしばらく登ると水場もある展望デッキだ。樹間から河内平野が鮮やかに望める。杉林が過ぎて、雑木林の道をしばらく登るとダイトレ出合だ。涼風が吹きぬける稜線で一息つき、東へ尾根伝いに少し下ると五ッ辻だ。草深い山道を右へちょっと下り、滝畑から来た千石谷林道に合流、以降平坦な車道を岩湧山へ向う。晩夏の草花が道端を飾る中で、ツチアケビがウインナーソーセージのような実をまとっているのがちょっと異様だ。山頂手前の草原地帯でダイトレと合流、出始めたススキの穂に囲まれた尾根道をマルバハギの花を愛でながら坂道を上り、山頂に咲くコオニユリ点在の尾根道を進むと岩湧山三角点だ。
(岩湧の森第1駐車場) (いにしえの道入口) (滑り易い石畳の道を進む)